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大学院で研究しながら勤務する訪問看護師の姿

ひゅっぐりーでは大学院修了者や進学中のスタッフも在籍しています。修士取得者が3名おり、研究活動もこれからますます力を入れていくところです。

保健医療系大学院への進学率は減少傾向にある中、大学院博士課程へ進学し、精神医学について研究されている看護師 萱島さんにひゅっぐりーでの「働き方」について聞いてみました!

ひゅっぐりーに入職したきっかけ

特徴のある訪問看護ステーションだったからです。食支援や精神科訪問看護に精神科の就労支援など他所でない取り組みに関心を抱きました。

入職面接時に一通り事業所を見せてもらって、ここなら研究で触れている最先端なことも活かせるかもしれないと思い入職を決めました。

在宅医療はこれまで十分客観的に捉えられてこなかった分野ですが、ここでその部分に取り組んでみたいなと思っています。

大学院進学を目指したきっかけ

最初に勤務していた病院での研修参加で「研究」に関心を持っていました。

精神科勤務だったのですが、ふと音楽で穏やかに過ごされる方の変化に触れて、「なんでだろう?」と疑問を持ったことがその後大学院進学の決め手になりました。

そこから情報誌を集め、Webや出身者から聞き取りを行い、志望先を決めました。修士課程では音楽療法に関して研究をして国際誌にも論文が掲載されました。

・・・今はどんな研究を?

特定の精神疾患と免疫機能の相関性について調べるという、典型的な基礎研究です。退勤後は、研究室に直行して実験三昧です(笑)
中々結果が出ないことが多いですが、何かをやるたびに発見はあるので、それを糧に取り組んでいます。

基礎研究なので、看護師が医師の研究をして何になるんだって嘲笑されることもよくありますし、直接的に現場に活きる研究ではありませんが、成果が出るまでは続けたいと思っています。

研究内容は職務に役立つか

かなり役立ってます!私の書いた論文は、主観とモチベーションの関係性について考察したものなんですが、人は主観的にプラスの感情を有すると、モチベーションが向上します。

それを脳波と心理検査を用いて証明したのが修士論文でした。

訪問看護では、病棟と違って、利用者(患者)と向き合う密度が違います。
当然、自分の立ち居振る舞いが、直接相手の主観に影響します。
私の場合、利用者さんと話をするときは、まず主観的に「良いなあ」「面白いなあ」と感じて頂くように心がけています。
そのためにも、世間の話題や、本人の趣向などを踏まえて、話題の切り出し方を考えていきます。
いかに、自分との関りが主観的に「良い」と感じてもらえるかが第一歩ですね。こうした点で研究と臨床の接点をつくり質を高めていくことができていると思っています。

現在の基礎研究については、直接職務に役立っているとは言えません。
しかし考え方に広がりが出来ているのは事実です。

大学院に進学しながら仕事をするのはハードですが、両方同時にするからこそ臨床と研究の接点がその場でみれて、よい発見につながると思います。


看護師
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Community Managementは‘21世紀の当たり前を地域社会から創造する’ことをビジョンに掲げ、在宅医療と就労支援を主たる事業とする法人です。 2017年4月から始まった訪問看護ステーション*ひゅっぐりーは奈良県初となる24時間365日通常運営により、毎日医療ケアを必要とする人たちに在宅医療を届けてきました。 特に *最期まで口から食べる支援 *人生の最終段階まで寄り添う支援 *精神障害がある人へのリカバリー支援 を専門的に提供しています。 2018年7月から始まった就労継続支援B型事業所*ぺたごぎっくでは仕事とケアを両立できる事業所として精神障害をもつ人たちを中心に就労支援を届けてきました。 *大企業での職業訓練 *社会貢献感を感じられる仕事 *一人一人の得意分野を活かせる仕事 が特徴です。 *医療が必要でもおうちで当たり前に暮らせる *障害があっても当たり前に社会で働ける そんな当たり前が21世紀の文化としていくことを使命として日々活動しています。
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