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「ママだから」って理由での制限を感じず、ひとりの人として働きたい

(株)ワンピース広報の大内です。弊社は、約120名のメンバーのうち9割が女性、そのうち7割が働くママ(ワーママ)です。
今回は、そんなメンバー達の中から、2023年8月にスタートした新人事制度においてサブディレクターに就任した2名のメンバーを対談形式でご紹介します。


■ 福田 真由(ブランドサブディレクター)

■ 小出 美知子(ブランドサブディレクター)

ーーー0歳、2歳 早期に転職での復帰。なぜ働くを選択?不安や思っていたことはありますか

【福田】社会に出て企業でしっかり働いている、という自分でいたいと思っていました。お母さんになると「誰々ちゃん(くん)のお母さん」っていう肩書だけしかなくなってしまうような…。●●くんのお母さんっていうだけではなく「福田真由」としての自分を確立したいと思っていました。
前職は、個人として確立するチャンスが少ないのではないかと思い、子供がまだ0歳でしたが、飛び込んでみようって思いました。

【小出】お母さんになると、社会から孤立している気分になってくることがあって。子供との一対一の時間がしんどくなってしまうことがあるんです。自分に何か打ち込める時間が欲しい。子供は大好きだけど、子供には子供の世界を作ってあげたいとも感じていました。お金の部分では、旦那のお給料だけでなく私も働けば家族で旅行に行ったりいろんな可能性が広がると感じて、自分で稼ぎたいという思いもありました。子供に自分の仕事をしている背中を見せたいとも感じていたし、家族以外で自分自身を必要とされたいって思いが強かったと思います。

【福田】小さいときから保育園に預けるのはどうなんだっていう意見を聞いたこともあります。一方で私は、保育園に入ると保育士さんやお友達と触れ合い、新しい世界を知ることができるので子供にとっても良いことがたくさんあると思っていました。子供が体調を崩して会社を休んだりすることになるんじゃないかとの不安もありましたが、何が正解かなんてわからないこそ、「自分のやりたいこと、わくわくするとこをしよう」という軸を持って行動しようと決めました。自分勝手って思われるかもしれないけど、お母さんが楽しそうじゃないと意味がないんじゃないかって思っています。

【小出】わかる!私も同じで、自分が楽しんでいない状況になってしまうのではないかって不安でした。3歳児神話の話しも言われたので仕事をすることを悩みましたが、やっぱり自分が良い状態でいることが結局子供にも良い影響があるだろうなって思ってトライすることにしました。保育園に迎えにくる同じ状況のお母さんと話せるっていうのも良かったですし、早めにお迎えに行けたりすると、逆に子供から「早く来ないでよ~」と言われることもありました(笑)子供には子供の世界ができたのかなって思うと、うれしくも感じます。


ーーーどんな働き方をしていますか?

【小出】基本的には、リモートワークをしています。
正直、娘には、「仕事ばっかり~」と言われたことがあったのですが、夏休みに娘と一緒に出社する機会があったんです。せっかくだから娘に学校以外の世界を知ってほしかったっていうのもあって。帰りの電車で、娘が「ママが遠いのに働きに行っている意味が分かった。めちゃくちゃ楽しそう」って言ってくれて、私自身が大事にしたいと思っていることを、そのまま娘が感じ取ってくれたことが嬉しかったです。
仕事を選択した自分を考えると、働いていなければ娘にもっとしてあげられたことがあるのかもしれないと、母親としては足りていないところがあると思いますが、働くを選択してよかったなって思った瞬間でした。選択した一つ一つが、結果として娘のためにも、家族のためにもなっていると感じれました。そして、自分の背中を見ている娘に「働くって楽しいんだよ」って伝え続けたいと思っています。

今回子供と一緒に出社した最大の理由は、預け手がなかったからなんですが…。ワンピースでは、たまに子供を連れてくるメンバーもいるし、娘も行きたいと言ってくれたのもあります。娘だけではなく、旦那も、何をそんなに打ち込んでいるのか?楽しそうな雰囲気が伝わってくる。いろんなことを話せている環境が叶う職場がどんなのなのか見に行きたいと言ってます(笑)

【福田】働くママになって自由に残業ができないのは結構苦しいなぁって感じていました。締め切りに追われたり、急遽明日までにやりきりたい!みたいなことが出てきても、お迎えまでには絶対終わらないといけないということが、やりきれていない感でしんどくて。自分たちのことは自分たちで決めるというコミュニティ組織のワンピースだからできることかもしれないですが、チームメンバーと相談して中抜けするという形で、子供のお迎えやごはんが終わった後に少し在宅勤務をさせてもらうこともしていました。自分にとってはありがたかったです。時間に追われるという精神的負担から解放されたとういうか。(もちろん、夜に仕事をするのがいいっていうことではないので、今は体制を組みなおしましたよ(笑))
他には、子供が急に熱だした時は、午前中は休みにして、子供が寝ている午後は在宅勤務ができるという、臨機応変な働き方をOK、としてくれていることが助かってますね。

無理して働いてくださいっていうことではなくて、本人の意志を尊重された働き方が叶う、というのが嬉しいです。私自身は働くことで自分らしくいることができるので、育休中も、育児給付金を受け取りながら一定の条件下で仕事をし、少しずつ慣らしていくこともできましたし、働く時間についても、所定の就業時間に縛られることなく柔軟にできることで働きやすいなって感じています。
「ママパパStart応援金」(出産祝い金)として25万円のお祝いをいただける制度もしっかり活用させていただきました(笑)

以前の会社では、私用でお休みをするのが心苦しかったんです。同じ日に誰か休むってなったら、休みにくかったり。チームメンバーや上司の顔色を伺っていたなって。プライベートも大切にしながら、仕事ができるって大事だなって感じています。お互いに休みやすく、フォローし合えるように、この業務をお願いしようと思ったら、このタイミングまでにどこまで進めておくことが必要があるなって段取りを考えて動かせているのも、時間に制限があるからこそ、できるようになったと思います。


ーーーなぜ、サブディレクターをやろうと思いましたか?気を付けていることはありますか?

【小出】自分の意志でチャレンジできる「ワンピースチャレンジシステム」の制度ができて、やってみたいと思いました。同時に、リモートワークでもやっていけるのかとも考え、改めて家族と相談しました。旦那とは家の共同経営者として(笑)何をどう分担するかも相談しましたし、旦那も私がリモートワークで一生懸命に働いている姿を見ていたから理解してもらいやすかったのもあったのかと思います。
ワンピースでは環境が整っているからこそ、「リモートワークで働く自分」がこのポジションを全うしていくことで、出社していないとできない、という考えを払拭して、いろんな可能性を作っていきたいと感じています。

【福田】自分がチャレンジすることで「ママでも自分のやりたいことを目指せるんだよ」っていう道筋を見せたいと思いました。だからこそ、サブディレクターになったことで、無理しない。ということを意識しています。後輩たちに、働くママがサブディレクターやディレクターをやろうと思ったら無理しないといけない、しんどい思いをしないといけないって思わせたくないなって。そう思わせてしまったら、結局、役割を担いたいって思ったメンバーは、「キャリア」か「子育て」かを選ばないといけないのかって思ってしまうかもしれないですよね。どちらかを諦める、というような選択はしてほしくないと思っています

【福田・小出】メンバーはもちろんだけど、パートナーや家庭の理解があってこそ成り立っているなって感じています。見えない家事とかも含めて、働くママだけが調整するっていうことではなくて、少しずつ分担する。そしてちゃんと対話する。仕事でも家事でも、できる人がやればいいという考えと体制が大事だと思っています。誰かだけがやらないといけないっていう考えは持たないようにしています。
【小出】同時に、周りにとっても感謝しています。子供が体調不良で休ませてもらうっていうのは当たり前ではないと思っています。自分が休むことでフォローしてくれているメンバーがいる。だからこそ、自分も周りを助けられる人でありたいといつも思っています。


ーーーどうやったらもっと働きやすくなると思いますか?今後トライしたいことありますか?

【福田】女性が働きやすくなったと言われているけど、まだ社会的には、今まで男性が働いてきた社会や状況に合わせられる女性しか活躍がしにくいっていうことを聞いた時に、男性と同じような働き方をできるかどうかがカギになってしまっているのかなって感じています。
男性も同じように早く退勤したり、もっとリモートワークの選択が自由になって子供を迎えにいけるとか、そういうことが当たり前になってほしいですね。女性が無理せずとも輝ける社会になっていってほしい。男性も女性も当たり前に選択できるのがいいなって思っています。キャリアと子育てを両立するのは、頑張らないといけないことって考える人を減らしたいですね。自分がこうやって働くことで、そう感じてくれる人が一人でも増えたらいいなって思っています。そんな思いで働き続けます!(笑)

【小出】他の企業で働いている友人と話すと、キャリアウーマンとして働いている彼女たちは明らかに睡眠が少ないなって感じるんです。何かを削るってなると睡眠時間を削って、時間を生み出して調整するしかなくなっています。女性も男性と対等に働けるようになったという世の中になっているからこそ、女性だとか男性だとかっていう括りがなくなっていくような働きかけができるといいなと感じています。まだ社会では「女性だけが調整をする」という環境が大いにあると思うので、父親に対してのフォローの制度がもっと充実したらいいなと思っています。ワンピースのような会社が増えてほしいと思っています(笑)どんな選択してもキャリアが分断されないような仕組みがあれば、選択できると思っています。福田さんと同じですが、自分の働き方を見て、娘や旦那がそうだったように、考え方や選択の一つになるといいなって思っています。



―――最後に

女性も男性も、自分のキャリアや生き方を考えて、今までの選択をしてきている中で、「子育て」となったとたんに、まだ女性の方の制限が多いように感じています。女性だから、男性だからではなく、誰もが自分らしく生きていくために選択肢が広がることが大事だと感じました。

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