ベーシックインカム制度導入。必要だったのはメンバーの不安解消。170名のティール組織から生まれた働き方改革のストーリーと新制度公開。
■「ワンピース式ベーシックインカム制度」について
ワンピースで一定期間、一定時間勤め続けているメンバーに対し、一定の基本給までαパターンとβパターンを利用し昇給する制度です。
(αパターン)
入社後3年目開始時期に、入社時の基本給より3万円以上昇給していない場合において、下記ルールで適用する。(但し、基本給25万円/月を上限とする※)
・2年目開始時期の昇給:昇給満額を1万円とする。
・3年目開始時期の共有:昇給満額を2万円する。
昇給額算出方法: 昇給満額金額×対象時期の月間平均所定労働時間に応じた昇給率
※但し、基本給25万円は、ワンピースが定める所定労働時間の勤務時間を基準とする。
(βパターン)
従業員が育児休業や傷病休業等の長期休暇により月間平均所定労働時間に応じた昇給率が低く、ワンピース式ベーシックインカム制度の上限金額に達していない場合に限り、βパターンの適用を可能とする。
・入社後の累計所定労働時間がそれぞれ定める労働時間に達した場合に、αパターンと同じ金額まで昇給する。
■「ワンピース式ベーシックインカム制度」制定の背景
ワンピースでは過去数年、チーム業績や個人業績、キャリア等の区別なく一律のパーセンテージで昇給する制度を採用していました。
しかし、新規事業設立などの急激な会社拡大の裏で業績が傾き、倒産目前にまで迫った時期を迎えた従業員は、自ら昇給制度を停止し、高い昇給率の昇給制度を再検討する決断をしました。社内有志で“給与制度検討委員会”を立上げ、『昇給の目的、給与とは?』から検討し直し、ワンピースにおける新たな昇給制度(昇給額をチーム業績や個人業績に関係なく、1年間ワンピースと共にしてくれてありがとうという意味での昇給とし、少額一律)を採用しました。
この変革は、特に、入社歴が浅い従業員にとっては衝撃的な出来事になりました。
ワンピースでは、高い昇給率を設定していたため他の手当などを採用しておらず、毎年あがる基本給を基に将来設計を進めていたからです。
「このままの状況では、自分の将来が不安です。」
委員会において、従業員が発した言葉です。
このままでは、従業員が会社を離れてしまいかねない。
ワンピースが掲げる会社コンセプトに則っていない。
自分では解決できない不安があると、思考回路はそちらに奪われ、仕事にも集中できる状況ではなくなってしまう。
使えるキャッシュが限られている中で、部分最適にではない制度設計は何か?
約3ヶ月に渡る議論の末、この「ワンピース式ベーシックインカム制度」が誕生したのです。
まず、第一に考えたことは、従業員の将来の安心を担保することで、安心して働ける環境をつくること。
その結果、良い循環が生まれ、従業員は安心感や幸せに繋がり、その先にいるお客様に対しても幸せをつなげていくことになり、これこそがワンピースが作り出したい世界の第一歩であると確信しています。
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