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「木工玩具の創作活動と両立できる仕事がしたい。」たどりついたのは、植木屋との“複業”。【社員インタビュー vol.6】

―前職でやっていたことを教えてください。

渡部:木工玩具をつくる工房で、弟子として働いていました。


―転職を考えられたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか?

渡部:木工玩具の仕事は面白く、続けていきたいと考えていましたが、それだけでは経済的に不安を感じていました。そのため、30歳を目前にし、将来について考えたときに、玩具づくりと両立できる仕事はないか?と色々と仕事を見るようになりました。


―oh庭yaとの出会いは?

渡部:割と広めに色々な仕事を見ていて、偶然出会いました。ただ、ジャンルで、造園を一度検索したかな?そのくらいの感じです。


―『造園』で検索されたんですね。造園に興味があったんですか?

渡部:興味がある、というか、木工と関係ありそうとか、そういうレベルです。究極で言ったら、大きなケヤキ、これを伐採したときに、そのケヤキも木材として、玩具に生まれ変わるのではと思いました。関係あるといっても、すごく薄い部分ではありますね笑


―話を聞いてみられて、どう感じられたんですか?

渡部:まず、未経験からスタートできる、というのは大きかったですね。『造園』で検索して、いくつか会社を見てみましたが、他は、公共事業の下請けで、「資格が必要です」とか、そういうところばっかりでしたから。
あとは、将来独立の道があるという点も良かったです。木工玩具をつくる仕事も続けたいと考えていましたから、自分のペースで仕事をコントールできる働き方をイメージできました。


―実際に入社してからの研修は、いかがでしたか?

渡部:そうですね。最初はイメージできていなかったんですが、入社すると、基礎から学ぶことができて、無理なく慣れていくことができたと思います。
“樹木ノート”という、木の基本知識をまとめるものがあるんですが、それをまとめて店長に提出して、というような勉強の場もあります。


―実際の現場での仕事を経験してみて、いかがでしたか?

渡部:「大きくなりすぎて、自分ではどうにもならなくて・・・」とお困りの方が多いな・・・と感じます。そこまで大きくなることを想定していなくて、結果的に・・・という感じですね。
切り方もご依頼によって様々です。「強く切ってほしい」と言われることもあれば、「ふわーっとしてほしい」と言われることもありますし、玉造りにしてほしいというときもあります。そのご要望に合わせてお手入れをさせて頂いています。
以前、「半分くらいにしてほしい」とお客様が仰られて、「それをやったら枯れてしまうな」というのは当然わかりますから、それをきちんと説明し、ご要望も汲み取り、どこまで切るかを決めたり、ということを日々やっています。


―木を切る、といっても色々ですね。

渡部:そうですね。ほかにも、お年寄りの方から「かがむのがしんどいから」と草とりのご依頼を頂いたり。日本の高齢化を如実に感じます。

また、お父様がお手入れされていてけれど、他界されて、「管理、任せます」と言われる、なんてことも。そういうとき、思い入れが強い場合があるので、きちんと対話をして、お手入れをするように心がけています。
ほかにも、お父様が入院されて、できなくなったから・・・というご依頼もありました。「下手な切り方はできないぞ。しっかりやらないと」と気合いが入ったことも印象深い思い出ですね。


―仕事の面白さは、どのあたりですか?

渡部:もともと創作をやっていたこともあって、木を切ること自体がまず面白いですね。枝がこんがらがって、詰まっていて、パズルみたいになっていて、そんな状態を綺麗にできると、嬉しいです。

あとは、たとえば「前までは、自分で登ってやっていたけど、できなくなったんだよね・・・」そんなお話をお客様から伺いながら、仕上がりのイメージをお客様と共有しながらお手入れを進めるのは楽しいですね。


―印象に残っている仕事はありますか?

渡部:樹齢60年以上の椿の木、、高さ6mくらいだったかな。ご依頼者のおばあちゃんが小さなころから既にある程度大きかったらしいのですが、その木のお手入れをしたときですね。凄くプレッシャーがあったのを覚えています。木が小さくなって、お客様も子供の頃を思い出されていたのが印象的でした。昔話をしてくださったりして。木登りしていたんだよ・・・そんな話をしてくださったんです。


―oh庭yaに入社してよかったと思うことはありますか?

渡部:仕事面以外で言うと、夜ちゃんと眠くなる健康的な生活ができていることですね。22時で既に眠いです笑。テレビゲームとかやっているタイプだったんですけどね、もともとは笑。お日様を浴びて仕事をするって、いいな・・・と実感しています。生活リズムが凄く良くなりました。学生時代からバイト時代まで、「いかにぎりぎりに寝るか」みたいな生活でしたから。


―独立を目指す上で、成長を実感できる場面は?

渡部:自分のお手入れを写真で記録しているのですが、ちょっと前の自分の仕事を「上手ではない」と感じるとき、そういう意味では成長しているのかなと思います。
あとは、多少は体ができてきたかなと思います笑。入社した頃は、朝起きると筋肉痛で握力がなかったりしましたが、経験を積むことで慣れましたし、鍛えられました。

それと、接客。もともとしゃべるのは苦手なほうなんですが、経験を積む中で、お客様がどうしてほしいかを聞いて、それに応えること、それができるようになったかなと思います。


―今後はどのような予定ですか?

渡部:もともとは独立を目指していたのですが、業務委託という道を選択させて頂くことにしました。
「経営をする」ことが目的だったわけではなく、創作活動と並行できる仕事をしたいというのがもともとの希望でした。そんな中で、地元の横須賀から通える横浜店で業務委託として自分で働く日数をコントロールできる働き方もあるよ、ということを会社からご提案頂いたんです。考えた結果、現状の自分のスタイルには、そのほうが合うなと思い、決めました。今は埼玉支店で勉強させて頂いていますが、5月から横浜でお世話になります。


―ありがとうございました。
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