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アジアの新興国・バングラデシュでインターン修行 vol.14

こんにちは、oceanizeインターンの木内陽翔です。7月12日、ダッカでのテロ事件から1週間後、僕はシンガポールにいました。テロの続発の危険が高まっていたために3週間ほど、もう一つのオフィスがあるベトナムにお邪魔させていただくことになっていたのです。


感動の…?再会

ダッカ市内はテロ事件以降、幹線道路での検問が強化され、空港は3重に警備を敷く厳戒態勢となっていました。

タイガーエアというLCCを利用してシンガポール経由でベトナムのホーチミンに向かいます。シンガポールでは7時間のトランジットが。どうしようかと思っていたら高校時代の友人がちょうどシンガポールにいるとのこと。こんな偶然あるもんです。半日のんびり付き合ってもらうことにしました。

早朝7時に降り立ったシンガポール。バカでかい空港に圧倒されます。ターミナル間を移動する電車が走っていたりプールや映画館があったり、さながら一つの町のよう。空港を出ると前もって教えられていた通りに電車に乗って目的地に向かいます。目指すはマーライオン。駅に着けば会える、というので黙って従います。

空港に庭。


初めて降りたシンガポール。どこもかしこも綺麗でバングラデシュとは大違いです。電車の窓から見える住宅は大きな庭つき。ビバリーヒルズかよ。建物のところどころにアジアンな雰囲気が残っているところに好感が持てます。 ところどころに大きな開けた芝生が広がっていて開放感があります。後から聞いた話ではやはり高級住宅街だったようで。

にじみ出る余裕


駅に着くと改札で友人と合流し朝食を食べました。携帯も何も繋がらないので見つけられなかったらどうしよう、と心配していましたが一瞬で見つかり一安心です。東南アジアでよく見かける屋台。シンガポールでは”屋台村”として小さなお店たちはぎゅっと一箇所に集められています。街の中に突然フードコートが現れたような感じです。衛生面の懸念から元々あった屋台たちが一箇所に集められてこのような形になったのだとか。所狭しと並ぶ色々なお店たち。シンガポール名物のラクサやビーフンみたいなシンガポールヌードル、カヤトースト。サンドイッチからラーメンや中華のお店もあります。やはりせっかくシンガポールに来たのでそこはそれっぽいものを、ということでチキンライスをいただきました。カレー味以外の食べ物を久しぶりに食べた気がします。

おじさん、チキンを盛り付ける時にトングでごっそり皮を持っていきました。やられた。

世界3大がっかりへ

そしてお待ちかねのマーライオンを目指します。世界三大がっかりとの呼び声高いマーライオン、いったいどれほどがっかりさせてくれるのか。僕の胸は期待に膨らみます。

さすがに東南アジア。まだ10時前だというのに暑い。海が近いせいか少し湿度を感じる重みのある暑さです。バングラデシュも暑いですが気温ほど暑くは感じません。汗がにじみます。30分ほど歩くと目的の白い像が見えてきました。しっかりがっかりできるよう、心の準備をします。だんだんと近づく大きな後ろ姿。特徴的なそのフォルム。豪快に吐き出される水。そして…

ん…?

んん…⁉︎

意外と立派です。あれ、これがマーライオン?世界三大ガッカリの?確かになんとも物憂げな目はこう、もうちょっとなんとかならないのとは思うものの、ガッカリするほどでもない…?有名なマリーナベイサンズとのツーショットはいかにもシンガポール行ってきました、という絶好の撮影スポットですし、正面から見た背景の高層ビル群とのコラボもなかなか。 行き場をなくしたがっかりへの期待感。物足りなさが残ります。

はっ…!

このなんとも言えない消化不良、この気持ちこそがっかりと呼ぶのかもしれない…全てはマーライオンの掌(ヒレ?)の上…噂にたがわぬ、いやその噂さえも超えてくる見事ながっかりっぷりでした。

ベトナムチームのお土産探しも手伝ってもらいました。シンガポールにはいろんなところに日本の外食チェーンのお店があってなんだか不思議な気分です。

ありがとうございました。


ザ・番外編、ベトナム

ベトナムに到着するとベトナムチームのThangさんがお迎えに来てくれました。ベトナムでの1ヶ月はThangさんのお家に居候させてもらうことになっていたのです。Thangさんはベトナムチームのコミュニケーターで日本語ペラペラ。細い路地の突き当たり、8畳ほどの2階建ての家でザ・ベトナムライフが幕を開けました。

ベトナムと言えばバイク。


朝、通勤はバイク。僕はThangさんのバイクの後ろに乗せてもらいます。ベトナムチームはVCC( VietnamCreativeConsulting)という会社と一緒に行っています。ビルの6階にあるオフィスはバングラデシュと異なり1フロアに色々なチームが一緒になってそれぞれの島を作ってるザ・オフィスといった感じ。お昼には1時間の休憩があって外に繰り出します。

パン屋さんはいたるところに。
バインミー。うまいパンにうまいもん挟んだらそりゃうまいです。


ベトナム料理といえばフォー。米が年に3回取れるこの国では何でも米から作ります。有名なライスペーパーしかり、フランスの植民地だったことで美味しいパンでも有名ですがパンの中にもお米が入っていてふっくらモチモチです。フォーなど麺類を出すベトナムのお店ではパクチーやしそ、もやしなどの山盛りの生野菜が一緒に出てきます。さらに山盛りのライムも合わせてかけ放題。かろうじてパクチーはあるもののバングラデシュでは生野菜を食べる機会がほとんどなかったので感激。またThangさんお気に入りの会社のそばのローカル食堂は豚の角煮が美味しい。ローカル食堂ではお皿にご飯と空芯菜の炒め物が標準で出てきてそこにおかずを一品加えるスタイルなのですが僕は毎回豚の角煮をいただきました。近くにラーメン屋さんもあります。

この麺も米から。
セルフで好きなだけ野菜を入れられます。
大阪ラーメンって何だ…?と思ったら博多とんこつでした


ザ・メンバー紹介

最初の週末、歓迎会を開いてもらいました。ビールが出てきて感動。(バングラデシュではお酒が手に入りづらいので)せっかくなのでベトナムチームのメンバー紹介を!

ビール片手に鍋をつつくなんて…泣

まずコミュニケーターのThamgさん。 僕を3週間もの間泊めてくれた仏のような人です。村上春樹が好きで家には村上春樹のベトナム語訳バージョンを集めています。最新の「女のいない男たち」まで。恐るべし。「大きな木」のベトナム版もありました。日本語版は村上春樹訳です。ベトナム語版は関係ないのでは…?

AndroidのGiangさん いつもお弁当を持参する倹約家です。1時間の休憩時間に昼寝の習慣があるベトナム。弁当持参はむしろ睡眠時間を稼ぐための技なのではという噂も囁かれています。笑顔が素敵です。

iOSのHoangさん オフィスから家が近いHoangさん。いつもお昼時になると家に帰ります。荷物を全て持って出かけていくので帰ってしまうのではないかと勘違いすることもしばしば。後からフィアンセがいると判明。そりゃあ帰りたくもなりますよねぇ(遠い目)

PHPのKienさん 名倉潤みたいな顔してるKienさん。乾杯の掛け声(モッ・ハイ・バ・ヨー ※1、2、3、かんぱーいみたいな意味)を延々と繰り出して終わらない乾杯の無限ループに誘います。

PHPのAnhさん 水曜日のフットサル(後述)では攻守にわたって獅子奮迅の活躍を見せるAnhさん。男らしいその佇まいとは裏腹にかなりシャイな一面を持つギャップ男子。

マネージャーの木下さん oceanizeの誇るベトナムチームのマネージャー。ベトナム生活2年。ベトナム人の彼女を作り入籍。8月1日に結婚式を控えています。どこに行くにもお嫁さんのバイクに乗って移動するためニーさん(お嫁さん)とも仲良くなりました。どこに行っても仲良くイチャイチャ。さすが新婚です。

怒られてます
変な前髪が気になります。


ホーチミン周遊記

木下さんとニーさんには本当に連日連夜いろんなところに連れて行ってもらいました。町の中心にあるベンタン市場やドンコイ通り、日本人街のレタントン…

こんなのもあります。
表面の衣が薄くてパリパリ。
ベトナム流ぜんざい?かき氷?チェー。


長らく改修工事をしていたというグエンフエ広場ではホーチミンさんがお出迎え。改修前は座っていホーチミンさん。改修を機に昨年の春から立ちあがたのだとか。

立ち上がったホーチミンさん
のんびり座っていた頃のホーチミンさん


ベトナムは仏教徒が多くキリスト教もちらほらといった感じで、街のいたるところにお寺や教会があります。ホーチミンの中心にあるサイゴン教会は有名です。ピンクの教会もあったりします。結構お寺テイストの教会もあったりします。お寺は中国っぽい?少林寺拳法とかそういったイメージがわくような雰囲気があります。これは文化の違いだと思うのですがベトナムの仏壇は青や白の電飾で飾られていてなんだかいかついです。

ネットで拾ってきた画像。僕が見たのはもっとすごかった。

水曜日の夜はフットサル。久しぶりに体を動かした初日は次の日筋肉痛で体が動かなくなりました。毎週1時間BraveSoftとの熱い戦いが繰り広げられます。

服は借りられたもののシューズはないので裸足です。


Thangさんのうちは先に書いた通り8畳ほどの2階建てです。下が居間となっていて簡単なコンロとトイレテレビがあります。シャワーはないので桶に汲んで浴びる方式です。8畳の短い方の辺に階段がついているので2階へ上がる階段はもはや梯子のような急勾配&激しい落差。僕は2階で寝かせてもらっていたのでこの移動がつらいことつらいこと笑

Thangさんが教えてくれる地元の名店的なお店たちも最高でした。

Thangさんに連れて行ってもらったヤギの焼き肉。ベトナムの焼肉はこの後鍋にうつる2本立て。
この組み合わせで外れるわけがない。
とりなべ。ベトナムで食べたものの中で一番美味しかった


タイミングって大事。

タイミングよくVCCの社員旅行にも同行させていただきました! 目的地はベトナム第3の都市中部のダナンという町。実は2年前に1度ダナンには旅行できたことがあって、思い出深いエピソードのある町でした。これから発展していく余地も残しつつ真っ白なビーチでは海水浴も楽しめるという感じで、ホーチミンほどバイクや車は多くなく穏やかな雰囲気で過ごしやすい。


大理石でできた山のお寺はどことなく沖縄の雰囲気。大理石の彫刻屋さんが周りにたくさんあり菩薩様とマリア様が狛犬よろしく店の両脇を固めるという奇跡のコラボレーションを度々見ることができました。

「孫悟空が封印されていた山」五行山。
色遣いが沖縄っぽい。
ラスボス感のある洞窟の石像


ホテルの部屋もとても綺麗で僕は田村さんというVCCの日本人の方と同部屋でした。田村さんもベトナムが長いそうで色々な話を伺いました。トリップアドバイザーでダナンNo1になった事もある系列のレストランなど料理も毎回豪勢で連日連夜乾杯の嵐。ベトナムのビールは薄めなので何杯でも行けてしまうのです。



何品食べたかわからなくなるほど。
日本人のシェフはイケメンです。


3日間の旅行は超過密スケジュールで楽しかった反面終わる頃にはもうぐったりです。ガイドのお兄さんはまるでジャングルクルーズのクルーのような格好&ハイテンションで3日目の最後までそのパフォーマンスが落ちることはありませんでした。どこから出てくるんだその元気… 木下さんにマッサージに連れて行ってもらいました(純粋な)。

世界最長のロープウェイで向かったバーナー高原にはジョブズが。


ホーチミンに戻ってから田村さんにはお寿司にも連れて行っていただきました。ダッカではあまり(というかほとんど)見かけたことのない日本人がホーチミンには至る所にいます。(木内調べ)まさかベトナムで刺身が食べられるなんて!


人生初結婚式 inベトナム

なんともタイミングがいいことに社員旅行だけでなく木下さんの結婚式にも参加させていただきました。 結婚式の1週間前には日本から参加予定だった晃史さんが肺炎にかかってしまったり当の本人である木下さんが体調を崩したりとハプニングに見舞われるもOceanizeからは段原さんと菅澤社長が駆けつけました。

結婚式の前日には段原さんとThangさんとホーチミンを散策。ビール片手にのんびり歩きまわりつつベトナムの主要な料理を制覇していこうという感じでした。サイゴンスクエアでは爆安のNorth Face(本物。定価の5~8分の1くらい)に歓喜。made in Vietnamの工場からの横流し品が来るのでNikeで今売り出し中の足袋みたいなスニーカー、ルナエピックも3000円で売ってるんだからびっくりします。

信じられない激安なのにみんなiPhone持っていたり儲かってそうだから不思議です。
たまにこういうのもあるので注意が必要です笑

しかし昼食のあたりから旅はだんだんとフードファイトの様相になっていきます。すっかりパンパンになったお腹を抱えて夜の公園で子供達に混ざってセグウェイ的なやつにも挑戦しました。

半分食べてこれ。
僕も段原さんも比較的高身長なのでなかなか浮きます。


そして結婚式当日。 ベトナムの結婚式は割とカジュアルで長ズボンとシャツを着ていればOKとのこと。しかしこれが人生初の結婚式だったこともあり、急ごしらえで買った白シャツとスラックスで挑みます。 会場のホテルはドンコイ通りという日本の表参道のようなメイン通りにあるホテルでした。 会場に上がると早速ベトナムチームのみんなとoceanizeの菅澤さん段原さんと合流します。

着物に下駄。純和風スタイルの社長。


綺麗ですね!
まさかの両家の両親と相席になり緊張。お邪魔しました!
司会はベトナム語と日本語の2人体制
会場に流れる2人の写真も素敵です
LOVE


夢から醒めて

結婚式の次の日に朝イチの便でバングラデシュに帰りました。 持っていた荷物はバングラデシュのメンバーへ手土産で買ったビールや調味料の15kg分の預け荷物と行きと同じリュックにキャリーバックが一つ。ささっと預けて立ち去ろうとする僕に待ったがかかります。

そのキャリーバッグとリュックは手荷物の制限を超えてる、と。行きはおとがめなしだったので少しムッとします。

手荷物の重量制限は10kgとのこと。重さを測ると…キャリーバッグとリュックは合わせて18kgありました。笑

ここまでいくと確かに行きにセーフだったことのほうが不思議です。LCCなので荷物を預けるのにはお金がかかります。僕は15kgで頼んでいたので当日変更で値段は上がるだろうけど重量変更すればいいのかな?と思っていると、チェックインカウンターのお姉さんが恐ろしいことを言います。

「18kgを超えると1kgあたり5000円払わなければいけなくなる。どれか諦めたほうがいい。」ちなみに追加で預けようとしていたキャリーバッグの重さは12kg。(15+12)-18=9、9*5000=45000円!冗談じゃない。しかしどれも置いていくわけにはいきません…

段ボールの中にはライスペーパーや海老塩、サテトムなどのベトナムの調味料の数々そしてビールが。キャリーバッグの中には服たちと前々日に買ったNorthFace のリュックとジャケットも入っています。

荷物の整理をして(手荷物のリュックにありったけのものを詰めて)最大限に軽くして臨むことに。(手荷物の重さもしっかり計られました。)締めて預け荷物24kg。30000円ほど持ってかれました。最後の最後に落とし穴。1kg5000円ってブランド牛とかそういうレベルじゃないっすか。シンガポールの関税…?とのこと。くそっ…下調べ大事です。

飛行機の中でしばらく引きずりました。笑

本当にあっという間の3週間。木下さん、Thangさん、そしてベトナムチームのみなさんには本当にお世話になりました!食べ物も日本と似ているところもあって食べやすく美味しい。イオンに行けば日本のものも簡単に手に入る。ベトナムめっちゃいい国です。また機会をうかがってお邪魔したいと思いました!

ありがとうございました!

次回はダッカに戻ってからの日々ついてお話しできればと思います。オフィスの引越しがあったのでその様子を!

それでは!

Hẹn gặp lại!

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