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#2【前編】ノーコードで突破!常識を壊す会社づくりに挑む~積年の葛藤とクラウドサービスの誕生~

ノベルワークスの人と想いを伝えるシリーズ記事 ‟ノベルハーツ(novel hearts)” 

今回は、ノベルワークス代表・満村がノーコードでシステム業界に臨むと決めた理由と
その道のりについて、前編・後編に分けてお伝えしていきます!

昔々あるところに、某大手企業で15年間システム開発をするエンジニアがいました。
その名は満村聡。

彼はつねづね「自分が作ったものは本当にお客様のためになっているのか?」という葛藤を
抱いていました。長年仕事に向き合う中で、ある3つの大きな出来事がきっかけとなり、自ら会社を
興し、ノーコードの可能性を信じて今の会社を築いていくことになります。

そのきっかけとなった出来事は、今のノベルワークスの太い指針となって生き続けています。

彼の人生を変えたそのきっかけとは、
一体どんな出来事だったのでしょうか?



1、真に課題解決となる手段を選べ!高まる‟疑念”


きっかけ① :本当にお客様が喜ぶシステムとは?

1990年代当時、満村が関わっていたシステム開発プロジェクトでは、新しくシステムを開発するのに億単位の費用が掛かることもあり、発注側は決済権を持つ上層部が、システムの機能性や効率性について検討し導入を決めていました。そのため、実際にシステムを利用する現場の社員の意見が的確に反映されることはなかなかありませんでした

また開発側も、コンサルタントがフロントに立っていたので、エンジニアが受注前にお客様に直接説明したり提案をする機会はありませんでした。


”ーーシステムを毎日使う現場の社員 と エンジニア が直接話せれば、もっと役に立つシステムが
作れて、誰かのためになる仕事ができるのに…。ーー”


満村がそんな疑念を抱えていたある日、取引先で史上最大のトラブルが発生し、急遽、その対処にあたるようにと全国の主要な支店へ派遣されます。15年間働いてきた中で、現場に行くのはその時が初めてでした。

「遠くからはるばるご対応にお越し頂きありがとうございます!」そう言って、豪華なお弁当や栄養ドリンクの差し入れでもてなしてくれるお客様。「良い仕事だなぁ」とありがたく頂戴し対応を進めていました。

そんなある日の夜、支店の係長が満村に本音をこぼしたのです。

「満村さんは✕✕プロジェクトにも参加してましたか?」
「はい、そのシステム設計もしてましたよ!」
「あれ今、利用率0.7%なんですよね」
「え!?…それって、誰も使ってないってことですよね…。」

ーーガツンッときた。

そのプロジェクトのことは満村もよく覚えていました。

「こんな機能を入れても役に立たない!」と分かっていたものの、
いつもの様に上層部で既に決められた仕様書通りに開発したことを…。

この時初めて、現場の生の声を聞き、結局満村が想像した通りお客様にとって使いづらいシステムが納品され、大金をはたいたにもかかわらず、誰にも使われず埃をかぶっていたことを知ります。

長年抱えていた「本当にお客様のためになっているのか?」という問いの答えが出て、今度は、疑念の塵が一つ積もりました。



きっかけ②:変化を受け入れづらい大企業の体質

数多くの経験を積んだ満村は、新人を教育する ”トレーナー” に抜擢されます。満村がいた某大手企業に入社する社員は皆、国内一流の名門大学を卒業した優秀な人材ばかりで、やる気に満ち溢れていました。
目を輝かせて研修を受ける新入社員に、満村は「ワクワクしながら仕事をして欲しい!」と自らの経験とスキルを伝授し、送り出します。

ところが、各部署に配属されると、新入社員の提案はことごとく上司に否定され、「従来にない新しい発想は必要ない」と成長の芽を摘まれます。多くの社員を抱え、彼らの生活を支える責任がある大企業だからこそ、規定通り・従来通りの守りの姿勢を変えることは難しく、多くの優秀な新入社員が「どうせ仕事ってこんなもん」と斜に構え、諦めながら仕事しているのを、満村は目の当たりにすることとなりました。

‟ーー創造性を受容できない日本企業や社会が、未来の優秀な人材を潰している!ーー”

また一つ、疑念の塵が積もるのです。



きっかけ③:「同じように働く」という評価

満村には当時4歳の娘がいて、体調不良で長期入院をしていたことがありました。愛娘のために病院で付き添うことにした満村は、出勤日数を週2~3日に抑え、出勤日にまとめて1週間分の仕事をこなしていました。

少ない出勤日数でも、プロジェクトの遅延は一日たりともなく、他人の助けを求めることもなく、ましてや誰かに迷惑を掛けることも一切なかったにもかかわらず、毎日出勤できないことをマイナス要因と判断されたのか、満村はプロジェクトから外されてしまいます。

会社側からすると極端な働き方をする満村の体を気遣っての判断だったのかもしれませんが、当の本人は煮えくり返るほど屈辱的な気分でした。

‟ーー結果は残しているのに、働く時間と場所を皆と合わせなければ仕事をさせて貰えないなんて納得いかない!ーー”




2、クラウドサービスの誕生と変革する働き方

2008年以降、GoogleやMicrosoftからクラウド上でアプリケーション開発ができたり、ネットワークや独自のツールが利用できる「クラウドサービス」が続々とリリースされました。そして2010年以降、国内でも大手企業がクラウドサービス事業に乗り出し始めます。

クラウドサービスは物理的なサーバーがないので、場所に縛られずどこででも仕事をすることができます。今では当たり前ですがリモートワークが可能なのはこのおかげです。

お客様のやりたいことを実現するために、必要なものを必要な時に、必要なだけ、素早く提供できて、
働く場所も縛られない。新しい時代が幕を開けたのです。

さらに、ノーコードツールは従来のスクラッチ手法(0からコードを書くので時間もコストも大幅にかかる)とは違い、コードを書く必要がないため、開発コストの削減や短期間での開発が可能になりました。さらに最も大きな変化は、プログラミングの知識がなくても開発ができるという点です。

これにより、専門的なエンジニアの勉強をしていなくてもシステム開発ができるようになり、エンジニアへの門徒が大きく開かれたのです。



3、働き方改革を可能にするのはノーコードだ!

お客様や社会のために ”本当に役に立つ仕事” をしたい満村は、自身が感じてきた疑念や葛藤は、日本社会にとっても解決すべき大きな課題だと強く意識していました。それが後の会社の指針になっていくのです。


誰でもシステム開発できる時代へ!

専門的な知識を持つエンジニアにしか扱えない代物だったシステム開発は、ノーコードの登場によって、「お客様の課題解決にフォーカスできる」ビジネススタイルを生み出すと満村は考えました。

” ーーエンジニアにしか扱えないから、発注者には手も足も出ないシステムが完成してしまう。納品後は発注者のものなのに、変更・修正も何もできない。仕様変更があれば「機能追加費用✕✕万円です」と言われ、いつまでたってもコストがかさむので、せっかく発注したシステムを使い続けられず、飾り物になってしまう。

これからはもっと多くの人にIT技術やノーコードを知ってもらいたい。国内の力ある中小企業こそシステムを活用し、仕事の生産性を最大化・効率化することで、日本独自の武器である技術力やホスピタリティ精神を磨くことに時間を使ってほしい。ーー”


優秀な人材がのびのびと働ける社会を!

満村は、かつて自分がそうであったように、‟ 企業のルールや評価基準に左右されることなく、優秀な人材が自分の裁量で成果を上げられる会社 ” が世の中には必要だと使命感を燃やします。

‟ーーこれまで感じていた違和感や葛藤を、理想とする ‟ あるべき組織の姿 ” へと変換し、一人でも多くの優秀で評価されるべき日本の若者に希望を持ってもらうために、自分の生涯を費やすことができたら…それだけで幸せだ!ーー”

そのためには、まずモデルケースを作り、それを成功させて皆に伝える必要があると満村は考えました。


場所や時間に縛られない働き方で公平な機会創出を!

これまでは、セキュリティ面の不安や経理書類が会社のキャビネットに収納されているから、もしくは、同じ時間に働いていないと連携できないから、などの理由で「決まった場所に一斉に出勤して働く」ことが仕事をする上で必須であり、いつしかそれが常識や暗黙のルールと化していました。

ですが、クラウドサービスがあれば働き方は大きく変化し、場所と時間に縛られることなく、もっと多くの人が働く機会を得ることができます。

満村は、その特性を活かし、会社の規定に合わせて働くのではなく、「各々のライフスタイルを維持したまま働く機会」を公平に与える会社を作りたいと考えました。


4、旅立ちの時

これまで意識してなかった不満が山のように積もっていることに気付いた満村が、自分の会社を設立するまで、そう長くはかかりませんでした。半年後には退職の意思を告げ、会社設立準備と引継ぎを同時にし、2015年4月にはノベルワークスを設立していました。

その間、わずか1年足らず。

誰かを誘って新たな道を歩むことも考えましたが、自分で自分の会社を作らなければ理想の形にならないと思った満村は、たった一人で会社を立ち上げます。

大阪は福島にあるビルの一室、
たった3畳のオフィスから、満村は新たな一歩を踏み出しました。

ところが、

時代はまだまだクラウドサービスのセキュリティ面に不安を持つ人ばかりで、どの企業も失敗したくないと二の足を踏んでいました。
ノーコード普及の道のりは困難を極めます…。

そんな時代に、満村はどう立ち向かっていくのでしょう?


次回、

ノーコードで突破する!働き方改革【後編】 ~本当にやりたいことを追求する力~ 

へ続く


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