結婚式場運営の大手、(株)ノバレーゼ(本社:東京都中央区、荻野洋基社長、全国 30 施設運営) は、土日祝日に勤務する社員のベビーシッター利用料を、会社が全額負担する新制度を、2019 年 1 月 4 日(金)から導入いたしました。
利用対象は、小学生以下の子どもを持つ、正社員とキャリアシード社員(契約社員)の男女です。
主に共働きの“育児ママ”の職種はこれまで、保育園や幼稚園の関係もあり、どうしても、披露宴や来館者の少ない平日勤務のアシスタント業務や管理業務に限られていました。ウエディングプランナーやドレスコーディネーターとして土日の現場復帰を望む者は多く、育児と仕事を両立しやすい環境をつくることで、優秀な育児世代の活躍の場を広げます。経験豊富な社員の現場復帰で、受注率やサービスの質向上も見込んでいます。
新制度「ノバキッズ」の運用にあたり、ベビーシッターのオンラインマッチングサービスを手掛ける株式会社キッズライン (東京・港区)と、提携します。
制度利用の対象者は、小学生以下の子どもを持つ正社 員と契約社員のうち、土日勤務のある結婚式場やドレスショ ップに従事する計 161 人(男性 82 人、女性 79 人)※です。 ※2018 年 11 月末時点
会社はまず、社員の土日祝日の出社希望日と、勤務地の披露宴受注状況や人員体制などを踏まえ て、月ごとに各人の土日祝日の勤務時間を算定します。そして、家と勤務地までの往復の移動時間を考慮した上で、各人のベビーシッター・サービスの利用時間を毎月、設定します。
社員は、その利用時間内であれば、キッズラインを通じて 1 日に何時間でも、月に何度でも、同サー ビスを利用できます。例えば、変形労働時間制を採用している社員は、勤務時間が長い日(例/9:00 ~21:00 勤務、通勤片道 1 時間)だと、朝 8 時に家を出てから夜10 時の帰宅まで 14 時間、同サービスを無料で使うことが出来ます。
社員自身が適切だと考えるシッターを自由に選べるようにするため、キッズラインに登録する時給 2000 円(税抜)の方まで、会社全額負担の対象とします。
制度は、婚礼現場で土日祝日に勤務できなかったママ・パパのほか、これまで土日祝日に現場勤務 してきたママ・パパにも適用します。
当社は、本制度の導入で、育児世代の働きがいやモチベーションの向上に加えて、経験豊富な社員 の現場復帰による、披露宴やウエディングドレスの受注率や提供するサービスの質向上も見込んでいま す。
社内調査で約 8 割が利用に「興味あり」
制度導入に向けて、小学生以下の子どもを持つ社員を対象に、ベビーシッター・サービスの利用に 関する社内調査を実施。約 8 割が利用に「興味がある」と回答しました。一方で、自宅にシッターを招き 入れることに対して抵抗を感じる者の可能性も想定しています。従って制度導入後は、利用実例を社内 イントラネットで公開しながら、利用者の生の声を届け、導入ハードルを下げる取り組みをします。今後さ らに、社員の感想や希望を制度に反映するなどして、利用しやすい環境を整えていく考えです。
育児休暇後の復職率 98%、仕事と育児を両立できる環境づくり重要
当社の育児休暇後の復職率は 98%で、現在も 48 人が同休暇を取得しています。離職率も 2013 年 度の 23.8%から 16.2%(2017 年度)に向上しています。女性が比較的多いブライダル事業において、 優秀な育児世代やプレママ層らが長く、安心して働ける環境を整えることは、重要な企業テーマの一つ です。加えて制度導入は、採用面でもメリットがあると考えています。多様な働き方ができる会社としてア ピールし、採用力向上につなげます。