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なにをやっているのか

スーパーマーケット内の「農家の直売所」
生産者が自ら出荷用バーコードを発券できます
全国に配置した集荷場を起点に、生産者とスーパーマーケットを直接つなぐ、「農産物流通プラットフォーム」を構築しています。 農産物の直売所を都市部のスーパーマーケット内に設置することにより、生産者が農産物を自由に販売できるシステムを提供しています。

なぜやるのか

シンプルな流通フローにより、原則1日で店頭へ
生産者、小売店、生活者の「三方良し」がコンセプト
東京農業大学を卒業した私は、日本の農業を変えたいと思い、和歌山で就農して3年間農業に従事しました。ただ、一農家としてできることには限界もあり、その後、大阪で八百屋の仕事を1年経験しました。 そのような経験から、農産物の生産・販売における大変さや課題を身にしみて感じました。 既存の市場流通(JA)では、流通に3〜4日ほどかかるため、高い鮮度が保てません。 生産者は、まとまった販売量を確保できる反面、収入は販売価格の25〜35%程度にとどまります。 一方、地方にある道の駅などの直売流通では、鮮度は高いものの、生産者にとっては販売量、消費者にとっては品揃えが限られてしまいます。 そこで、新たな生産・流通・販売のしくみを作り出すため、2007年に立ち上げたのが農業総合研究所です。 当社は、ITを活用して、地方の生産者と都市部のスーパーマーケットを直接つなぐことにより、生産者・販売者・消費者の三方良しの関係を作り上げています。

どうやっているのか

地方の生産者は、当社が直営または提携する近くの集荷場を通じて農産物を出荷します。 通常、農産物の価格は市場が決め、販売先も選べませんが、「農家の直売所」に出荷する農産物の値づけは生産者自身が行います。さらに、生産者は、販売先(お店)も自分で決めることができます。直接出荷により、既存の流通では規格外となってしまう野菜を販売することもできます。 当社は、ITの活用によって、生産者のサポートやスピーディーな流通・販売管理を行っています。 生産者は、当社のシステムを通じ、タブレット端末やスマートフォンで様々な情報を得ることができます。自分の出荷した農産物の販売状況はもちろん、売れ筋・売れ残り情報や他の生産者の値づけ状況などを知ることができるのです。 これらの情報を参考にしながら、生産者は、翌日以降の出荷先や値付け、出荷する農産物を決定することができます。 また、当社の展開する「農家の直売所」では、生産者が北から南までの広い地域に分布しています。そのため、年間を通じて小売店に対して十分な供給量を確保でき、鮮度の高い商品の流通を可能にしています。 その結果として、生産者は、販路拡大により収入を増加させることができます。 スーパーマーケットは、新鮮な農産物を売ることができます。 そして消費者は、生産者直送の農産物を気軽に購入できるしくみです。