こんにちは、MVV推進の唐澤です。Nintでは23卒で新卒1期採用に取り組みました。
2022年年始から本格的に採用媒体をオープンし、4月末現在で採用目標4名に対して、約900名のエントリーを頂き、4名の入社意思をいただくことが出来ました。(新卒採用が非常に良かったので、もう1名採用増枠して採用活動を継続!新卒の方はぜひ!)
社外でお手伝い頂いた採用支援の企業様からは、「スタートアップの新卒1期の採用でここまで採用成功できるケースはあまりないと思います」とお話し頂いたので、Nintを理解いただくための記事として、新卒1期採用に踏み切った背景や、何にどう取り組んできたのかをお伝えしたいと思います。
4周年のNintが新卒採用を行う理由
Nintは2022年4月で4周年です。新卒採用はまだ早いとの考え方もありますが、直近でMVV浸透の取り組みも強化してきたことで、受け入れる組織側も整ってきたため、以下の3点の理由で新卒採用をスタートさせることになりました。
①MVV浸透した組織カルチャーの形成
ゼロからMVVを吸収し成長する新卒社員が組織に一定数いることで、既存社員にとっても教育や手本と
なるべく行動する中で自らが学ぶことが多く、組織のカルチャー形成を促進することができるため。
②年齢の多様性の確保
弊社が提供するECビッグデータSaaS「Nint EC」のユーザーであるEC事業者様。そしてそのお客様であ
る多様な個人顧客を理解して提案をするためには社員の多様性は高める必要があり、新卒採用はその選
択の一つ。
③Mission実現(世界の自由)に向けて
人が働く場として選んでもらう、ということは会社にとって大きな責任でもあります。特に新卒社員は中途社員に比べて育てる責任も含むためより大きな責任を負うことになります。しかし、その責任は会社を成長させるものと信じています。「データで世界を自由にする」というMissionの実現のために、私たちはより一層社会に対して責任を持ちたい。
新卒1期採用で行った3つ取り組み
私が入社したのが2021年12月。その時点ではまだ23卒採用戦略は未完成の状態でした。しかし、それが逆に採用成果に向けての「選択と集中」を高いレベルで行えた要因でもあったかもしれません。今回は数百とあった悩みと選択の中で大きな3つを書きます。
・持てる時間とコストを選択と集中するための、「媒体選定とオペレーション」
最も大きな課題が「母集団形成」と対応する「オペレーションパワー」の不足です。前例もないので仮説に仮説を重ねてKPIを設計しました。ただ、テストで開いてみたwantedlyでは、期待するエントリー数まで届かなかったため、短期集中で採用活動に挑める「en-courage」の一括エントリーのサービスのみに集中。オペレーションも自社ではメール対応のみにして、コールをRPO化。短期間で想定よりも多い説明会接触人数を実現できました。
・評価とアトラクトを選択と集中するための「構造化面接とライブワーク型面接」
次に大きな課題が、新卒の評価とアトラクトの型がないことでした。特に中途と新卒では評価は全く異なります。そこで、新卒に求める要素をMVVを軸に整理し、各選考段階で何を誰がどうジャッジするかをパリッと分けました。また、適性検査は見たい項目を絞り実施時間での離脱を最小にするため「3Eテスト」を選択(自分たちでお試し実施しました)。その結果できた選考の構造概要(表はかなり簡易にしています)が以下となります。
一方、簡単に人を評価することはできません。それにアトラクトできなければ自社を選んでもらえません。BtoBサービスの宿命ですが、学生の弊社プロダクト認知はほぼ0です。さらに、面接官の多くは「新卒面接官は初体験」であり、トレーニングコストもかかります。そこで、この問題を解決するために考え出した方法が「ライブワーク型面接」です。
これは、面接では質問ではなく「マーケティングに関するワーク」を出し、学生はそれをその場で調べ、結果を伝えてもらいます。面接官は結果に対して会話(質問やFB)をします。最後に、弊社のECビッグデータSaaS「Nint EC」のデータを使ってワークに対する解説を伝えます。
これによって、社員は「面接ではなく業務に近い行動や会話」で評価ができる状態になります。また、学生が調べる様子をライブ共有(画面共有)してもらうプロセスには多くの気づきがあり、面接では見えない可能性を見つけることが出来ます。また、学生にとっては、お題を挟んだ業務の疑似体験の会話から自然と会話やFBも生まれるので学びの機会になります。そして、ワークで悩んだ後で「Nint EC」のデータ(以下のようなチャートなど)で解説をすることで「お客様の疑似体験」までしてもらえます。
(この1粒で4度?もっと?ぐらい美味しいライブワーク型面接は、学生の感想やパートナー企業の話では、やっているところを聞いたことがないとのことでしたが、きっと同じような面接が増えるのではと思います。運営上のコツや注意点などはいくつかありますが、そこは割愛します)
・厳選採用のための選択と集中「内定出し戦略」
最後に最も大きな課題にもなりえたのが4枠しかない採用枠での内定の出し方です。ただ、ここは思ったよりも自然と解決されました。Nintはスタートアップであり1期採用です。そこに飛び込む意思と覚悟が最後は最も重要だというのが結論です。何かの壁を超えるのは能力だけではなく、覚悟がある人だと思いますし、まさに1期生に求めるものでした。なので、最後の選択と集中は、「意思決定できる人」に内定を出すということです。ここは採用担当からすると色々と勇気がいりますが、非常に重要な要素だと心を決めて挑みました。
新卒1期採用(23卒)は5か月でほぼ完結
大小さまざまな課題もありましたが、約900名もの学生の方にエントリーいただき4名の入社確定(1名追加枠で採用中!)という初の新卒採用としては大変うれしい結果となりました。内定者は、成長意欲が高くひとりひとりが人間的な魅力を持っており、これからのNintを支えてくれる素晴らしい仲間が採用できたと手ごたえを感じています。(少なくとも学生時代の自分よりもみんなしっかりしていて、うれしい!)
最後に、12月入社して新卒採用に関わる中で、うれしい発見が2つありました。
一つ目は、まっさらな学生ひとりひとりにNintのMVVやプロダクトを伝えると、こちらの想像超えてワクワクしてくれる人が多かったこと。当初は、なかなか伝わらないのでは?と思っていた中で、こちらの思惑がいい意味で外れて、本当に嬉しいことでした。
二つ目は、「挑戦や変化」が社内で歓迎されていると感じられたことです。Nintでは6つのバリューがあります。特に「探索者であり続ける!」「アートの発想を忘れない!」は、前例のない新卒採用への挑戦や、目的志向で選択と集中をし変化し続けたことに繋がります。そういった「挑戦や変化」が煙たがられずに、歓迎されていると感じられたことは個人的には大変うれしいことでした。
社外を含めご協力いただいた多くの方々、そしてNintの話を聞いてみようと思ってくださった学生の皆さん、本当にありがとうございました!
新卒採用だけでなく、中途採用でもビジネスサイドやコーポレート(MVV推進も!)での募集も行っております(2022年5月現在)ので、ぜひ、独自性の高いプロダクトと、成長を重視するカルチャーに興味のある方は、カジュアルにお話ししましょう!(新卒や中途採用についての人事の方からのフリーディスカッションなども大歓迎です!)