(この記事は2020年12月28日に佐々木氏が書いた最後の原稿です)
どうも、下からディレクターの佐々木航大です。
なんと、が奴隷から人間になって、1001日目になります。
キリもいいので人間を退職して、馴染み深い「奴隷」に戻ることにしました。
人間の奴隷になった経緯については僕の入社ブログでご覧ください。
入社したての僕はWebや広告制作に関してはマジの未経験だったので「は?」「素人が!」「ほんまなんもわかってないんやな」と罵られながら仕事していました。(普通に辛かった思い出……)
ただ、言われっぱなしは悔しいので、自分なりに「より良いものになるように」と考えて動いて、徐々に成長して、いい結果もいくつか残せました。(マジでよかった・・・。)
ディレクターとしては南海電鉄さんとのみさき公園の「親子水いらず」「卒園式」の広告や、Nattsの「南海全駅100連結!」、LUCUAさんとの「トキメキ迷宮シリーズ」や「トキメキ事業部」のWeb立ち上げを担当しました。
そのほかで「ものづくり」と社内でよんでいるサブ業務を担当していました。
アイデアだけ固まっている企画を「どうやったら形にできるか」を考えて、手を動かしたり発注したりする仕事です。他のメンバーと比べて、作ることについてはそれなりに知識と経験があったので、この部分では人一倍に活躍できたと思っています。
頑張って作っているのですがあんまり目立たない仕事なので、この場を借りて人間で僕が携わったプロダクトやものづくり案件を紹介していこうと思います。
人間のプロダクト
あの宝箱
「あの宝箱」はまるで「あの」ゲームの世界から出てきたようなダンボール箱。
株式会社人間が作った初めてのプロダクトです。
入社してすぐに在庫がなくなってしまったので増産を担当しました。思えば印刷立ち合いの現場に行ったのはこの時が初めてでした。
印刷機デカい〜すげぇ〜となっていました
Lは廃盤になっているのですが、どうやら東京の某店舗には在庫があるらしいので保護しに行かなきゃなと思っています。
間取ラー
企画天国から生まれたプロダクト、間取り図で混ぜる間取りのマドラーです。
なんだかんだいろいろ試作に時間を使いすぎて開発が決定してから半年かかっての発売でした。
アイデアとデザインを山根さん、試作から生産までを僕が担当しました。
全てレーザーカッターで制作しています。メインのFABスペースは堺筋本町の「The DECK」さんです。
初期デザインはこんな感じでした。
販売当時は買う人いるのか……と不安で山根さんと震えていましたが、実はまあまあ売れていましてminneでのお気に入り数が1900を超えています。間取りファンに愛されるプロダクトになってよかったなと思っています。
ありがたいことにminneさんにも記事にしていただきました。
minneとものづくりと
おかしなこだわりが詰まった「間取ラー」。真面目にふざける「株式会社人間」ってなに?
クソリプかるたとコンプレックス人狼
最近発売して話題にもなった「クソリプかるた」とデザインをリニューアルした「コンプレックス人狼」の製造と販売を花岡さんと一緒に担当していました。
シャニカマの企画をベースにみんなで作り上げたクソリプかるたはリリース後すぐに話題になり、トレンド入りするほどのかつてないバズを記録しました。
おかげで1日500以上の予約があったのに、販売価格が税抜き表示になってて慌てて書き換えたり、問屋さんとのやりとりが思いの外複雑だったりと、初めてのことばかりで「たくさん売る」って大変なんだな、と実感しました。
そろそろ在庫もなくなってきたので増産しなきゃなーと思っています。。
コンプレックス人狼は2013年に発売した「人間ゲーム コンプレックス人狼」のリニューアル商品です。
パッケージデザインがちょっと怖いのでマイルドに、手に取りやすくなったんじゃないかなと思っています。
人間味が強すぎる旧デザイン
今年作った2つのゲームが、東急ハンズやドンキホーテに並んでいたり、TwitterやYouTubeに遊んだ様子がアップされているのを見るたびに、ちゃんと届いてよかったなあと感じています。
買っていただいた皆さんありがとうございます。(棚中央にクソリプかるた)
▶︎クソリプかるたの購入はこちら
▶︎コンプレックス人狼購入はこちら
その他の作ったもの
ガンバッジ
ガンバッジは乙女を守るために銃弾を受け止める強度を持ったバッジです。
ヒーローズパークというゲームの公式グッズとして制作しました。
素材は鋼鉄性で実際にグアムまで行って射撃場で本物の銃でテストと撮影を行いました。連日大雨でリゾート気分は味わえなかったそうです。
缶バッジの強化版という立ち位置ですので、キャラクターのデザインをプリントしています。
電解マーキングという方法で表面を酸化させて印字しています。
商品を収めるスポンジもガンバッジ用に制作しました。話題にもなり、完売できて嬉しかったです。
東京モバイル支社
「社長が会社を背負って東京に行く」というギャグを体現するための装置を設計から担当しました。
これのお陰で、たまに東京支社があると思っている方から問い合わせのメールが来ます。ありがたや。
実寸の模型を作ったり、会社の向かいに入居している会社さんに連絡して写真を撮らせてもらったり、中に入れておくミニチュアを作ったりとなかなか作るのが大変だったのですが、今はどこにあるんでしょうか……。
人間の年賀状
2019年の「煉瓦状」、2020年の「はやすぎる年賀状」の制作を担当しました。
毎年テーマは変わるのですが、「まだ見たことない年賀状」を作ることは変わらないので、毎年制作ハードルが高くて辛いです。
特にレンガの時は発送できるギリギリのラインを攻めていたので、作ったはいいけど送れないかも、というリスクを直前まで抱えていました。
めちゃくちゃ緊張した、郵便局受付の瞬間(車から出ている脚が僕です。)
2021年の年賀状も頑張って作っています。来年は携わらないと思うと、少し寂しいですね。
次は誰が担当するんでしょう……、山根さん?
次の仕事について
奴隷は趣味なので、もちろん本職は別です。
2月からはスマイルズという会社に入ります。
スープストックトーキョーなどさまざまな事業を行なっている会社です。
スマイルズを選んだ理由はいろいろありますが、広告やキャンペーンを作れば作るほど根っこの「事業」をやることへの興味が出てきたことが大きいです。
所属はクリエイティブの部署ですが、隣の案件にも首を突っ込んで、また変わらずいろんなこと、新しいことをやりたいと思っています。
最後に
12月は仕事も少なくなって、のんびり過ごせるかなーと思っていたのですが、「卒業制作」「ラストミッション」「最後の仕事」などいろんな名前がつけられた仕事がたくさん舞い込みバタバタして過ごしました。ありがたいことです。
元旦にはお世話になっている皆さんのもとに僕が担当した最後の年賀状届きます。
今回もいろんな壁を超えて形になりました。楽しみに待っていてください。
それでは。
楽しかった最後の晩餐