「デジタル・アナログ組み合わせ施策」の満足度が上昇、「アナログ施策」満足度を上回る 上場企業のマーケティング施策
株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、上場企業を対象としてマーケティング予算の媒体区分(デジタル/アナログ/マスメディア)別の施策の実態などについて尋ねる調査を2019年1~2月に実施した。本調査は2016年3月、2016年10月、2017年3月、2018年2月に続く第5回の調査である。
本ニュースリリースでは、調査実施時期が1年毎となる第1回、第3回、第4回と第5回の調査結果を比較し、マーケティング活動における「デジタル施策」と「アナログ施策」、両者の組み合わせ施策の実施状況と各施策の効果の時系列変化を紹介する。
調査結果のポイント
- 「デジタル・アナログ組み合わせ施策」の実施率は30%台を維持
- 「デジタル施策」の満足度が停滞傾向、デジタル・アナログ組み合わせ施策」は上昇に転じる。
満足度は「デジタル・アナログ組み合わせ施策」が最も高い
施策の実施状況:「デジタル・アナログ組み合わせ施策」の実施率は約35%
マーケティング活動で「デジタル施策」、ダイレクトメール(DM)などに代表される「アナログ施策」、両者の組み合わせの「デジタル・アナログ組み合わせ施策」の実施状況を尋ねた(図表1)。
「デジタル施策」を実施している企業の割合は第1回調査(2016年3月)から第4回調査(2018年2月)まで増加傾向にあったが、第5回調査(2019年1月)は65.2%と、第4回調査とほぼ同水準に留まった。「アナログ施策」を実施している企業の割合は第1回調査で53.4%、第3回以降は50%台前半でほぼ安定している。「デジタル・アナログ組み合わせ施策」を実施している企業の割合は第1回調査(29.1%)から第4回調査(35.5%)にかけて6.4ポイント伸びた。第5回調査では33.7%と35%前後で推移した。
各施策の実施目的を尋ねたところ、3施策とも共通して「新規顧客の掘り起こし」の回答率が最も高かった(図表2)。2番目に高いのは「デジタル施策」「アナログ施策」では「商品認知など、ブランディングのため」だったのに対し、「デジタル・アナログ組み合わせ施策」では「見込み客への引き上げ」だった。施策別に目的ごとの得票率を比較すると、「新規顧客の掘り起こし」「商品認知など、ブランディングのため」は「デジタル施策」が高く、「見込み客への引き上げ」「優良顧客向けアプローチ」は「デジタル・アナログ組み合わせ施策」が高かった。
出典:日経BPコンサルティング
https://consult.nikkeibp.co.jp/info/news/2019/0306dam/