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-Qiita記事Part.4-「jSTAT-MAPを使って駅利用圏の人口を集計してみよう!」

こんにちは、ナイトレイ採用担当の堀田です。
今日もナイトレイのエンジニアがQiitaに公開している記事をご紹介します!

株式会社ナイトレイの徳竹です。
地理情報エンジニアとして、主に空間解析や可視化分析等の業務に携わっています。


皆さん、jSTAT-MAP(地図で見る統計)はご存知ですか?
存在自体は知っていたのですが、「あー、メッシュ人口とか表示できるんでしょ?」程度に思っていて、
ほとんど使ったことがありませんでした…。

しかし、先日業務に関連して触ってみたところ、機能も豊富で使い勝手も良いではありませんか!
GISが使えない方も含め、サクッとしたレポート作成や情報確認にもっと活用していけるのでは?!という思いから、この記事を書き始めています。

jSTAT-MAPで何ができるの?

公式HPではjSTAT-MAPは以下のように紹介されています。(以下引用)

地図で見る統計(jSTAT MAP)は、誰でも使えるWebサイトの地理情報システムです。
 統計地図を作成する他に、利用者のニーズに沿った地域分析が可能となるようなさまざまな機能を提供しています。
 防災、施設整備、市場分析等、各種の詳細な計画立案に資する基本的な分析が簡単にできます。


また利用例として以下のものが紹介されています。(以下引用)

・統計調査を界面グラフ表示する
・東京都の15歳未満総数と75歳以上総数をクロス集計して表示する
・東京都または神奈川県で人口総数が250,000以上の市区町村を抽出して表示する
・認証保育所を中心とした周辺半径300m内の世帯総数を面積按分集計して表示する
・地図上で指定した地点の周辺エリアのExcelレポートを出力する


上記の利用例から分かるようにかなり高機能なようで、約160ページのビジュアル付き公式の説明書が準備されています。
しかし、ページ数が多くてちょっとたじろいでしまいますよね。私も読めていません…。
高機能の弊害(?)かもしれませんが、逆に何ができるのか分からなくなってしまう症状です!

今回は駅利用圏の人口を集計します!

ひとまず、今回は業務で私が触れた機能のなかで、「駅利用圏の人口を面積按分して集計する」内容を紹介します。
利用例にもありますが、「特定のポイントから半径○○m以内の人口を面積按分して集計」って思ったよりも大変なんですよね。
それがブラウザだけでサクッとできてしまうから驚きです!

駅利用圏の人口を集計する!

まずはjSTAT-MAPへアクセス

ブラウザで「jSTAT-MAP」と検索しましょう!
または「e-Stat」のHPから「地図で見る統計(jSTAT MAP)」をクリックしてアクセスします。

下記のトップページでログインの有無を選択できます。
今回はログインしないで始めるをクリックして先に進みます。

駅の利用圏域を作成する

地図が表示されたかと思います。
(一昔前のオープンワールドゲームと同じですね、いきなり広い世界に放り出される感じ!)

左上タブの「統計地図作成」をクリックし(右下にも表示されています)、その中から「エリア作成」を選びます。

次に、エリア設定画面が表示されるので、「新規グループに追加」を選択し(初期状態で選択されています)、グループ名にはとりあえず「駅」と入力しましょう。
その他はデフォルトのままとして右下の「次へ」をクリックします。

※この画面の設定で、駅利用圏域として描く図形の色や線を設定することができます。色々な図形を描いていくこととなった場合に設定していくと良いと思います。

続いて、どのような形のエリア(図形)を作成するのか選択します。
今回は、駅利用圏域のエリアを作成したので、上から2つ目の「円」を選択し、その中から「半径指定円」を選びます。
これは名前のとおり、特定の位置(ポイント)から指定した半径の円を描いてくれる機能です。

左上の説明順序に従ってエリアを作成しましょう。
まず、エリア名には駅利用圏域を描く対象の駅名を入力します。今回は渋谷にしました。
次に、円の半径を指定します。個々では駅勢圏として一般的に用いられる800m(0.8km)を指定します。
これらの入力が完了したら、円の中心(今回は渋谷駅)を地図上でクリックします。クリックすると、円が描画されます。
良さそうであれば、登録をクリックして駅利用圏域のエリア作成は完了です!

エリア内の人口を集計する!

続いて、作成した駅利用圏エリア内の人口を集計していきましょう。
今回は令和2年度国勢調査の小地域人口をもとに集計してみます。

エリアを作成した時と同様に左上の「統計地図作成」をクリックし、今回は「統計グラフ作成」に進みます。

今回は、「令和2年度(2020年度)の国勢調査の小地域単位の人口総数」を集計対象とします。
統計データの設定は下図のように選択します。
下図の画面まで設定できたら「指標選択」をクリックし、「次へ」をクリックします。

集計単位は「エリア」を選択し、既存エリアグループ一覧から「駅」を選択、「按分する」を選択し、「集計開始」をクリックします。
自動的に集計が始まるのでしばらく待ちます。
集計が完了すると完了ダイアログが表示され、集計完了です!

下のほうに集計結果が表示され、内容を確認できます。

集計結果をダウンロードする

ここまでで、ブラウザ操作だけでサクッと(?)駅利用圏内の人口が集計できました!
集計結果を確認できるだけでなく、集計結果ダウンロードしたいですよね?
もちろんダウンロード機能も準備されています。

今までと同様に左上の「統計地図作成」タブから「レポート作成」に進みます。

続いて「シンプルレポート」を選択します。

次に、出力したいグラフを選択します。
今回は「男女別人口総数及び世帯数」から人口を集計したのでこちらを選択してから、「Excelレポート作成」をクリックします。

しばらくすると出力が完了し、ダウンロードダイアログが表示されるので、クリックしてダウンロードしましょう!
これで完了です!

レポートは地図とセットで結果が出力されるので、どの範囲の集計結果なのかを後からでも確認することができます。

結果については、今回は小地域人口を対象に集計したので、集計対象となった小地域名称・集計率(円のなかにその小地域がどのくらい含まれているかの比率)・人口総数が掲載されています。

まとめ

jSTAT-MAPってかなり使えるのでは?!と感じていただけましたか?
他にも、任意の線や経路(自動で引っ張ってくれます)や線路からのバッファを作ったり、速度や所要時間を指定した徒歩・自動車の到達圏を自動で作図してくれたり、CSVをアップロードしてジオコーディングしたり、色々できちゃいます!

皆さんも是非利用してみてください!

最後に

私たちの会社、ナイトレイでは一緒に事業を盛り上げてくれるエンジニアメンバーを募集しています!
このような方は是非Wantedlyからお気軽にご連絡ください(もしくはこちらまで recruit@nightley.jp

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