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事業の成功とは?リーマンショックを経て、ネクスウェイにジョインした後に<10 years>

転職して得られる価値観があるならば、長く同じ会社に籍を置くことで得られる価値観もあるのではないだろうか。前回同シリーズを展開した原田に続き、再び入社11年目の社員に焦点を当てる。坂本倫史(さかもと・のりふみ)は自身のキャリア3社目としてネクスウェイを選択し、現在はマネージャーとして多くのメンバーを抱えている。今も昔も、常に新しいチャレンジを続ける坂本に話を聞いた。

ビジネスマンとして出直すための転職

坂本さんにうちの会社に来て欲しい

そんな電話が、同僚のミスをカバーするために行った謝罪アポイントの帰りに掛かってきた。謝罪の名目で訪れたにも関わらず、しっかり案件を獲得して帰った坂本を見込んでのものだった。当時求人広告の代理店で働いていた坂本の強気な営業姿勢が目を引き、クライアントが直々に連絡してきたのである。最初は渋っていた坂本も約1年の説得の末、口説かれた会社へ入社する運びとなった。

不動産の領域でまだ駆け出しの会社だったため「会社が大きくなるためなら何をしても良い」というミッションの元、組織作りや採用、業務提携に至るまで様々なことに取り組んだ。その甲斐あって入社した当時から社員は3倍にも増え、会社も拡大していった。しかし、いつまでも順風満帆とはいかなかった。坂本の会社も例外なくリーマンショックの波に呑まれたのである。

リストラに踏み切ったが業績は回復する見込みがない。そんな状況を目の当たりにし、坂本は1つの結論へたどり着く。「自分は会社を変えてきたつもりだったけど、小手先で変えただけで本質的なことは何も見えていなかったと。リーマンショックと言えど会社が簡単にころっといってしまうなんて、見抜けなかった自分が情けない…」。そんな想いを胸に坂本はビジネスマンとして出直すことを決意、転職を決める。

成功に値する事業のカタチとは?

次の転職先に選んだのがネクスウェイだった。坂本が入社した当時、基幹ビジネスであるFAXに続く第2のサービスを模索しており、業績は決して良いとは言えなかった。そんな中「会社がこんな状態だからこそ、これまでの経験が役に立つかもしれない」と考えていた坂本が配属されたのは、まさに会社にとって次の価値になり得るチェーンストアの情報伝達を円滑にするためのサービスだった。

しかし、何やら様子がおかしい。メンバーの数はどんどん減っていき、気付けばとても小さなチームになっていた。のちに振り返るとこのタイミングで事業撤退を視野に入れていたことを知る。会社が望んでいる方向に事業が向かっていなかったのである。経営からのオーダーは、月10件の新規獲得。しかしどう頑張っても、そこに辿り着かなかった。ただ利益をきちんと出しているという事実はあった。チェーンストアに利用いただくサービスは、社数で数十社であっても店舗数で考えると数百店の店舗で導入してもらえていたのである。そんな折、当時の取締役が、坂本へこんな言葉を掛けた。

「事業撤退しようとしているらしいじゃない。でも、会社にそうやって言われてるだけでしょ。だからお前自身も事業から撤退しようとしてるだけ。自分に事業を続けたいっていう意思があって、利益が出てるなら、立派な事業なんだから続けたらいいじゃないの

その言葉に坂本ははっとする。少ないメンバーで、愛着を持って関わっていたサービスだった。だからこそ"自分の事業"のつもりでやっていた。しかし本来対峙するはずのお客様ではなく会社からのオーダーを気にかけすぎるあまり、事業の成功のカタチに捉われていたのではないかと。その気付きから、事業も、そして坂本自身も一気にドライブする。

赤字だった事業を黒字化へ

サービスにどのような価値があるのかを必死に考えた。手を変え品を変え色々取り組む中で、最終的にお客様のコミュニケーション課題に向き合って、一緒に組織改革を担うことにコミットしようという結論に辿り着いた。お客様に対し現状分析のようなレポーティングや業界分析などを繰り返し行う中で、気が付けば「良い仕事をする奴らがどうやらいるらしい」という声を業界の中で確固たるものにしていく。元々の信念を変えずに向き合った結果「信じてやっていたら黒字になった」と坂本は言う。

黒字化ののち、売り上げは数億円規模、導入店舗数も1万店舗に及ぶサービスとなった。その当時を振り返り坂本は「今は以前に比べて会社として意思決定の基準が増えた。月10件新規を取るのが成功って、成功のカタチをすごく限定している話だよね?良くも悪くもFAXの成功という呪縛に憑りつかれていたような気がする」と語る。様々な事業の成功や失敗を経て、会社としてビジネスモデルに対する選択肢が増えてきたのかもしれない。

そして、チャレンジできる環境の下で

現在は先の事業を離れ、異なる事業を再び成長路線に乗せるべく奮闘中の坂本。そんな坂本は自身の強みを「お客様との向き合い度」と評する。振り返れば昔からサービスやプロダクトに愛着があるタイプではなかった。愛すべき対象はあくまで目の前のお客様であり「お客様が抱えている課題解決に携わることに意義を感じる」と坂本は言う。その原動力を元に、さらに、会社の未来を切り開くための部署横断プロジェクトオーナーも担当している。

「今は他社と一緒にビジネスの座組を創ることも増えてきたし、会社自体が外交的になっている雰囲気を感じる。だからこそ、自身の強みは活かしながら、マネージャーとしては、メンバーの熱い思いを汲み、情熱を焚きつけるような役割を担っていきたいかな

いかがでしたか?これまでの経験の中で、会社の良い時期も大変な時期も体感している坂本さんのお話は、とても説得力があるものだったのではないでしょうか?ネクスウェイでは、このように熱い思いを持ったマネージャーが待っています。

10yearsはまだまだ続けていきたいと思っていますので、今後もご期待ください!

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