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視点を高く持ち自分の幅を広げて、目の前のハードルを越えて行きたい

―――今までどんな人でどんなことをやっていましたか?ITに至るまでと、ITとの出会いについて教えて下さい

ITの世界に入ったのは、父が機械設計エンジニアをしていたからが大きかったかもしれません。 父の仕事を見て自分も将来はこういう事するのだろうなぁと漠然と思っていました。 その割に数学、物理がどんどん苦手になってしまって(笑) 大学は社会科の先生をいったん目指したこともありましたが、 いよいよ就活のことを意識し始めて自己分析とかをやった際に、 父がやっていたエンジニアのような仕事をやっぱりしたいと思い、 選んで行きついたのがITエンジニアでした。

中学からパソコンやインターネットに触れていたので、 今考えれば、いつのまにかそうなるようになっていたのかもしれません。

―――最初はどんな会社だったのですか?

中小規模のSIerで、最初の一年は新入社員として普通に過ごしていたのですが、 転勤がないということを確認してから入社したのに、名古屋支社ができるということで(笑)立ち上げメンバーに打診されました。 折角の機会なので行きますと答え、その後二年間は名古屋勤務でした。

その時、普通のSIer二年目社会人には経験できないような事、 例えば営業に近い話をしたり、プレイングマネージャーとして他社ベンダーとの調整などに携わりました。 名古屋には二十代中盤まで在籍し、その後東京に戻りました。

―――どういったきっかけで転職を考えたのですか?

東京に戻ったあと、プロジェクトの一メンバーとして動いていたのですが、 名古屋で上流から下流まで関わったことで、 プロジェクトの見方が大きく変わってしまっていた、と言うのがきっかけです。

そんな中ある日ネットで『SIerの多重下請構造が日本のIT業界を弱くしている』 という内容の記事を見かけて、今の仕事で感じていた 漠然とした閉塞感への答えが分かり、自分自身先々大丈夫なのかなと悶々としていました。 結局悶々とする日々に耐えられなくなり、転職をすることに決めました。 ただ、当時はあまりに忙しすぎてこのままだと目の前の仕事に流されると思い、 思い切って先に退職して時間のコントロールができる派遣エンジニアに転身してから、転職活動しました。

―――ネクストスケープはどのようにして見つけました?

CodeIQのスカウトでオファーを頂いたのがきっかけです。 ネクストスケープのことを調べると企業サイトに 『IT業界は全体的に厳しいが、日々自分を高め、スキルアップをし続けることで何歳になってもエンジニアとして生き残っていくことができる』 といった旨の社長のメッセージがあり、共感して。 縁があったらお世話になりたいと思うようになりました。

―――入社後ギャップはありましたか?

入社後は、とんでもないところに入ってしまったなと思ったというのが正直な感想です(笑)。 社長を筆頭に、今所属している配信事業本部は某少年漫画に出てくる、 某戦闘民族の集団みたいな部署で、まさに『精神と時の部屋』のような環境です(笑)。 入社して約二年ですが、普通では考えられないような勢いで色々経験させてもらっています。

―――ネクストスケープで経験した事で、一番失敗して成長に繋がったことはありますか?

問題や障害発生の一歩手前まで行ったことがあったのですが、 その時、もっと自分が関わっているシステムに責任もちなさい、と言われた事がありました。 この言葉だけならどんな業界であれ、よく言われる言葉ですよね。 でもおっしゃっている方々の捉え方が今まで出会った人たちと違ってました。

今にいる部署では顧客のシステムの根幹部分を扱うことが多いです。 その為、そこで一度何か起これば、顧客のみならず、サービスを利用するエンドユーザーにまで影響が及びます。 そのことが原因でエンドユーザーが離れたら、顧客の売り上げが縮小してしまう。 もしそうなれば、顧客とパートナー企業との関係が悪化して、スピード感を維持したサービスの運営や持続的な改善がしにくくなる。 スピード感を失えば、サービスとしての価値が落ちてしまい、ますますエンドユーザーが離れてしまう。 そんなことになれば、競合と溝を開けられてひいては競争に負け、サービスを終了せざるを得なくなるということもあり得る。

…とここまで言われました。しかも、何人もの人から。

もしチームメンバーが10人いたら、極端な話、責任は1/10に感じられるかもしれません。 でも実際は自分がミスしたプログラム一個の問題という小さな話ではないのだと、 自分の捉え方や考え方が小さかったと思ったのが反省でした。

よく「視点を高く持て」と言われますが、本当に視点を高く持つというのはそういう事だと、言われて実感しました。

―――今後はどういう風になっていきたいと思っていますか?

本音として自分が将来なりたいのは、ゼネラリストだと思っています。 1個か2個100点を取ると、あとはそこを応用して、 ひたすら60点取れる範囲を増やして、どんどん視点を広げていきたいです。

普通だったら好奇心で、色々学んでいくんだと思うのですが、 自分には分からない部分があることで不利益被るのが嫌だと言うのがモチベーションです。 めんどくさいの、好きじゃないので(笑)。

最近は「そろそろ(PMも)やって」と言う話で、Unityを利用したVRアプリのPMをしています。 自分自身PMになりたいかと言われると正直何とも言えないのですが、 顧客との打ち合わせにしても、協力会社さんの管理にしても、 自分自身がプロジェクト管理、運営の仕方、ノウハウを得た分だけプロジェクトのリスクが減って 進めるのが楽になることが体感として分かってきたので、色々勉強しはじめました。

―――実際任されてみてどう思いました?

嬉しい反面不安もありましたが、 でも今やっていることをこのままあと二年間やってと言われても嫌なので(笑)、 自分の幅を広げて、目の前のハードルを超えていきたいと思ってます。

結構な飽き性なので新しい物を求めてしまうのかもしれません。 そういう意味ではエンジニアの世界で良かったですね、 止まれないところがあるし、周りの流れが とても速いので自分には合っていると思います。

―――チームで働いていくうえで心掛けていることは何ですか?某少年漫画の超人級メンバーだけではなく、まだこれからという人もいるかと思います。チームの一員として、引っ張っていく存在としてどうですか?

心掛けていることは指示したらお任せすること、 根幹としては『信頼すること』だと思っています。 腹の中でネガティブに考えながら仕事を渡しても結局伝わってしまうので良くないし、 少人数のチームで自分がいろいろ抱え込んでしまうと問題がすぐに潜在化するので、 やる事が急に増えた時はなるべくすぐに周りの人にお願いするようにしています。

また、信頼することで信頼度はそのまま返ってくるんだなと思いました。 信用して信じていこう、会社の理念である、 『相手と溶ける』というのは大事だなと思いました。

そして知らない人を信頼することはできないので一緒に仕事をしている人がどういう人なのかは、 自分が会社で一番知っている、と胸張って言えるくらいコミュニケーションをとるようにしています。

―――趣味について教えて下さい

高校の同級生中心に集まって楽器をやっています。 一緒にやりたい人でやっているのでとても充実しています。

―――最後に、「あなたにとっての◯◯とは?」という質問に一言ずつ答えてください

―――あなたにとって一言で、ネクストスケープとは?

『精神と時の部屋』です(笑)。

―――あなたにとって一言で、仕事とは?

『好きな物か、好きになるように努力するもの』 もともと好きならそれでいいのですが、 そうでないなら好きになる努力をして、それでもだめなら辞めたらいいと思っています。

―――あなたにとっての生きがいや座右の銘は?

『神は乗り越えられる試練しか与えない』 某漫画で主人公がピンチに陥った時に口にするセリフなのですが、 一見解決困難な課題が現れても、どんなにわけの分からない障害がおきても、 必ずクリアできると思ってます。

※退職しておりますが、本人の許可を得て掲載しております※

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