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優秀なエンジニアになりたい人は、良いコードも悪いコードもたくさん見て、書くといい

―――ITとの出会いについて教えてください

中学3年の時、兄が会社からパソコン(マイコン)を借りてきたのが ITとの出会いの始まりです。

マイコンはもちろん、店頭で遊ぶインベーダーゲームが出てきたばかりの時代でしたので、 家でコンピューターグラフィックのゲームができる、という事に衝撃を受けましたね。 それで自分でもゲームを作ってみようとZ80アセンブラを勉強し、その後専門学校へ通いました。

結局芸術センスがなかったので(笑)、ゲーム作りはやめたのですが、 専門学校ではC言語を専攻したことで、後に続くC++、C#の土台が出来たのかと思っています。

社会人になって一社目はツールの設計、開発をし、 二社目は当時最年少で、米最大手IT企業に入社しました。 その後、知り合いと会社を起こしたのですが、 立ち上げメンバー繋がりで、ネクストスケープ小杉社長と知り合い、 実家が近いのが縁で、友達感覚で仲良くなっていました。 小杉さんとは仕事以外でも仲良い関係が一~二年続いたんですが、 結果的にその期間が今の信頼関係に繋がっているのかな(笑)。

当時ネクストスケープはまだ3~4人の規模で、 最初の案件を受注したばかりでした。 その頃は自分が立ち上げた会社が倒産しフリーだったので、 アパレル系のシステム開発や音楽配信案件を一緒に手掛けたり、 数年間一緒に仕事したのち、 自分が集めた仲間とネクストスケープを一緒にして10人規模になりました。

―――最初に社長に会った印象はどうでしたか?

まず当時は100kg近かったので、見た目のインパクトは大きかったですね(笑)。 中身は今のまんまですが(笑)、当時は尖っていましたが、 特にデータベース関連の知識がすごかったです。 自分より10歳下でしたが、自分にないところをたくさん持っていて 、 面白い仕事を持ってきてくれてたのが最大の魅力です。

―――印象に残っている大変なことを教えて下さい

これはネクストスケープに入社する一年前ぐらいの話なのですが、 大手音楽配信案件を共同で手掛けることがありました。 色んなサブシステムが、複数の会社に振り分けられていましたが、 ネクストスケープは配信の部分を受け持っていました。

ライセンス、暗号化、課金系は別会社担当でしたが、 そこが作り切れず、こちらでどんどん引き受けるしかなかった状態でした。 イベントに向けてカットオーバーされるので、期間も二か月しかなく、 全社挙げてなんとか作り上げていきました。

―――多くの仕事をさばくには、ただ頑張るだけじゃ終わらないこともあるかと思います、意識しているコツがあれば教えてください。

相当量をこなしてきて、今があるのではないかな。 時間だけじゃなく質もですけれど。 もともとの性格だからか、 プログラム書く時もすでにパターンが出来ているのか、 悩まないですね、最短距離で出てきます。

あと一般的に、作る時は拡張性を考えたりしますが、 取捨選択し、使わないであろう物は、ばっさり切って、 余計なものを作らない事を意識しています。

―――今の若い人たちに向けてアドバイスはありますか?

C#で優秀なエンジニアになりたい人は 良いことも悪いことも、たくさん見て、書くといいですね。

米大手IT企業では日本語でもプログラムが通るよう、ローカライズしていましたが、 その当時、何千人もいた優秀なエンジニアが書いてきた良いコードを見ていたことで、 何がいいのか、何が悪いのか分かってきたのかもしれません。 自分の中でも基準ができるので、少しずつでもコードを見る事をしていくことをすればいいかな、 コードレビューをしあったりするのも良いかなと思っています。

社内のスタッフでいうと、もっと勉強していけばいいのに、と思う事も結構あります。 深さと方向性が違ったり、本を読んで知った気になるので、 業務時間以外の時間でも読んで実行して、また読んで、を繰り返さないと 身につかないんじゃないかな。 本を読む癖があった方がいいですね。 …と言いながら自分も好きじゃないのですが(笑)、 社長に言われてしぶしぶ読んでいます。

今でいうとDDD(ドメイン駆動設計)も必要に迫られて勉強してますが、 知らない状態で始め、土日でも詳しい人にチャットし、 1か月たたないうちにキャッチアップしました。

―――今と昔で開発環境について変わったところはありますか?

自分はいいタイミングでITに関われたのかなと思います。 MS-DOS、GUIが出てきたタイミングで Windowsとともに世界はどんどん進化してきました。

21歳でWindows開発を始めて、APIはせいぜい1000個だったのですが、 今は数十万あり、プログラミングの開発スタイルや グラフィックも進化してきました。

パソコンの世界ではデータベースが1980年後半以降からやっと使われ始め、 1990年はLANがつながり、アーキテクチャがどんどん進化しました。 そうやって覚える事が一個一個増えていったのですが、 今はすでに出来上がってることを覚えていくので、 そういう意味で今のエンジニアは大変だなと思ってます

全部覚えるのはやっぱり無理です。 DDDにしても全部やってたらキリがないので、 社内にいる技術MVPがいいよねってところを取り入れています。 そうすることにより方向性はほぼ間違えないので、おすすめを柔軟に吸収しています。 優秀な人と繋がっていく、関係性作りは大事ですね。

―――坂巻さんは、色々担当していた時期もありましたが、今までやってきたことで何が一番好きですか?

ネクストスケープでは最初はエンジニア業務だけではなく、 採用なども含めいろいろ担当していました。 他社の採用担当者から情報収集したりしていましたが、 やはりコードを書くのが一番好きですね。 設計し、実装するのが一番好きです。

―――最後に、あなたにとってネクストスケープとは?

『刺激』 他の会社だと絶対経験できないことができますね。 要件定義から運用保守まで、すべての工程に関われるのは 中々ないと思います。 二次受け三次受けだとどうしてもプログラムを 書くだけになってしまうので、 全部やれるのはこの会社でしかできないのではないですかね。

―――あなたにとって、仕事とは?

仕事というか、ITは自分の根幹ですね。 自分からITを取ったら何も残らないと思います(笑)。

―――あなたにとって、生きがい、座右の銘は?

『有言実行』

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