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公務員だった私が安定を手放して医療系ベンチャーのネクイノに飛び込んだ理由

こんにちは。株式会社ネクイノの宗友奈央子です。

私は入庁3年目で地方公務員を辞め、2020年8月1日にネクイノへ入社しました。
ネクイノへの転職を人に話すと、「なぜ公務員からベンチャーに?」と聞かれることがよくあります。
確かにベンチャー企業は、地方公務員とは社風も志向も全く異なるといっても過言ではありません。

私がそんな真逆の世界に飛び込む選択をしたのは、自分のキャリアを改めて見つめなおし、やりたいことや将来のビジョンが見えてきたからです。

今回は、私がなぜ公務員を辞めてベンチャーに転職したのか、なぜネクイノなのかについてお話させていただきます。

キャリアに悩んでいる方へ、少しでも今後を考えるきっかけや、将来の選択肢の幅を広げるきっかけになれば嬉しいです。

新卒から公務員へ

大学は「人の気持ちを理解することで、困っている人や悩んでいる人の力になりたい」という思いから心理学部に入学しました。ただぼんやりとそんな気持ちがあったものの、明確にやりたいことは見つからないまま、大学3年の3月、就活を迎えます。
 
どうしようかなぁと悩んでいたとき、両親が昔から「公務員は安定していていいよ」と話していたことを思い出しました。なんとなく興味を持って調べてみたところ、公務員の仕事は「プライベートもある程度充実できて、結婚・出産しても続けられて、困っている人の力になれるような仕事がしたいなぁ」という私のわがままなリクエストにピッタリでした。

これほど魅力的な仕事はない!公務員になれば両親も喜ぶかも!というわりと安直な気持ちから、公務員になることを決めました。

このままでいいのか?という不安

無事試験を突破し、公務員としてのキャリアをスタートさせました。
それから約2年が経ち、ある程度仕事に慣れてきた頃。「自分はこのままでいいのか?」と将来のキャリアに漠然と不安を感じ始めました。

思い返してみると、そう感じるようになった理由は大きく二つありました。

一つ目は、「やりたいことをやっている」という気持ちになれなかったから。
当時はまだやりたいことがはっきりしていたわけではなかったのですが、なんとなくそんな風に感じていました。

私が所属していた議会事務局は、議会が円滑に運営されるよう議員をサポートすることが仕事でした。具体的には、会議資料の作成、議員の日程管理、政務活動費の支給……などなど。議会という「市政の大きな部分に関わっている」という感覚はありましたが、「目の前の仕事が市民にどう役に立っているのか分からない」という無力感がありました。

良くも悪くも自治体は、進めたい!面白そう!変えていきたい!と思うことがあっても、なかなか簡単に物事を動かすことが難しいのです。「もっとこうしたほうが市民のためになりそう!」と思っても、「従来どおりのやり方でやるべき」という風潮が邪魔をして、なかなか意見が言いにくい環境でした。

公務員は確かに「困っている人の力になれる仕事」ですが、そこにはルールや風習が多く存在し、個人の裁量や工夫は発揮しにくい。私はこのことにもどかしさを感じていました。

二つ目は、専門性やスキルを身につけるのが難しいと感じたから。
地方公務員は3~4年に一度部署異動があるため、専門的な知識やスキルが身につきにくいといわれています。

じゃあ、もし何らかの理由で退職を余儀なくされた場合、私は次にどこで働く力があるのか。そう考えたときに「これなら任せて」といえる武器を何一つ持っていないことに気付いたのです。
めまぐるしく変化し続けている社会を生き抜くために、組織に依存せず、専門性やスキルを身につけ磨いていくことで自分の可能性を広げたい、と思いました。

公務員はお給料は安定していて休みもしっかり取れるし、クビになることもありません。仕事がとてもしんどいわけでもありませんでした。ただ「このままでいいのかなぁ」と心にしこりがある状態で働き続けることに不安を感じ、数十年後もこの職場にいる自分がイメージできなくなっていきました。

就活中の私にとって公務員は理想の職場であることに違いなかったけど、「このまま不安を抱え続けて人生を消耗するのは嫌だ」と思い、転職を考えるようになりました。


ネクイノを知ったきっかけ

学生時代の友人がネクイノで働いていたことがきっかけです。

「もっとやりたいことをやってみたい」「手に職をつけたい」という漠然とした私の相談を聞いてくれ、「ちょうど仕事あるんだけど、やってみない?」と誘ってくれたのです。この頃ネクイノでは、ピルファクトブック(2020年リリース)プロジェクトがスタートしていました。

PILL FACTBOOK/経口避妊薬ファクトブック
〜人々が健康に活躍できる社会のために みんなに知ってほしい7つのこと〜

前職で議会広報誌を制作していた経験もあったことから、私はこの誘いに飛びつき、ピルファクトブックの制作に携わらせていただくことになりました。

同じ悩みを抱える人の力になりたい

私は5年ほど前からピルを飲んでいます。
もともと生理が辛く、痛みに耐えられず学校を早退したり、PMS(月経前症候群)による食欲増加で毎月体重が2~3kg変動したり、「自分は何をやってもダメだ」と落ち込んだりすることに悩んでいました。

しかし中・高校時代は「みんなそんなもんだろう」「生理は病気じゃないから」と我慢していました。大学生になり低用量ピルの存在知って婦人科を訪ねるまで、ずっと誰にも相談できず、耐えるしかないと諦めていたのです。

ピルを飲み始めてからは生理痛がかなり軽減され、生理前にドカ食いすることも、無条件に気分が落ち込むこともなくなりました。その他にも生理日を移動できたり、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れが減ったりと、ピルに助けられたことが多くあります。

「もっと早くから生理やピルを正しく理解していたら、あの時あんなに悩まなくて済んだかも」

「生理の悩みを気軽に相談できる人がいたら、もっと早くあの辛さから解放されていたかも」

ファクトブックに携わりピルの知識を深めていくなかで、そんな思いを強めていきました。

自分も悩んでいたからこそ、同じ悩みを抱えている人たちの力になりたい。
そのために、自分ができる最大限のことをしたい。

あ、私もしかしてこういうことがしたかったのかも……?

そう感じると同時に、「公務員での事務仕事の経験しかない、専門性もスキルもない私に何ができるのか」「足を引っ張らないか」という不安も芽生えました。

しかしネクイノを知れば知るほど、今ここにないものを創り続けようとする姿勢に惹かれ「私も一緒に創りたい!」とわくわくする気持ちが勝り、気づいたらネクイノに籍を置いていました。

ネクイノに入ってみて

入社して約半年が経ちました。実際にネクイノで働いてみて感じたことのうち、特に大きな3つについて書かせていただきます。

1.「やってみたい!」が叶う環境
いわゆる年功序列を全く感じません。「新人だから意見を言いにくい」なんて感じたことはなく、むしろおかしいと思ったことはおかしい、もっとこうするべきでは?と誰でも言える環境です。(入社半年の私もガンガン意見しています。笑)ネクイノは、やりたいことは声に出し、積極的にチャレンジする姿勢を良しとしています。

2.組織が大きくなる過程に参加できるのってわくわくする!
ネクイノの社員数はここ1年で2倍以上と急激に拡大しており、まさに成長真っ只中。自治体という一つのできあがった組織を経験した私は、成長過程で若さ溢れる組織のスピード感に毎日わくわくしています。

3.好きな場所で働けるってすごい!
ネクイノはリモートワーク制度を導入しています。自宅や自由な環境で勤務することが可能です。(本社は大阪ですが、メンバーは全国各地に住んでいます!)「将来家庭をもったときに家族との時間を大事にできる働き方がしたい」と考えていた私にとって、この制度はとても魅力的です。

私は今、スマルナ事業部のコンテンツチームにて、ユーザーを成功体験へ導くべく日々奮闘しています。スマルナユーザーからの生の声を反映したコンテンツを作成しているのですが、困っている原因をつきとめ解決できたときの嬉しさは、何ものにも代えがたいです。

一人でも多くの女性が悩みや苦しみから解放されますように。スマルナはただサポートするだけでなく、何がユーザーにとって一番良いのかを常に考え、気軽に話しやすい「お姉さん」として、一人ひとりの気持ちに寄り添うよう心がけています。


わくわくする方へ!

よく「公務員からベンチャーに転職して後悔してない?」と聞かれますが、入社から半年経った今も私は全く後悔していません。(もちろん、私と同様の選択が必ずしも他の人にとっても良いものであるというつもりはありません。あくまで私にとっては、です。)

退職や転職ってものすごく勇気やエネルギーが必要だし、正直私も転職を決めるまでは「本当にいいのかな?」とものすごく悩みました。周りからは「公務員辞めるなんてもったいない」と何度も言われました。

でも私にとって「やってみたい、わくわくする」という気持ちはすごく貴重で、大切にしたくて。安定を手放すことや環境を変えることを恐れてその気持ちを無駄にすることのほうが、"もったいない"と思うのです。

私は今、元公務員だからこそ、ネクイノというチャレンジングな環境に毎日とてもわくわくしています。

私のように「自分のやりたいことがはっきりわからない」「自分に何ができるのかわからない」とキャリアに不安を抱える人にとって、ネクイノは自分自身の可能性が広がる場です。

もしあなたが今の仕事を続けることに疑問や不安を感じているなら、わくわくする方へ進んでみるのもいいかもしれません。

そしてそのわくわくの先が、ネクイノであれば嬉しいな、と思います。

株式会社ネクイノでは一緒に働く仲間を募集しています
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