なにをやっているのか
Beer Experience プロジェクト
産前・産後ケアプロジェクト
【 私欲を越えた世代が動き出す、ポスト資本主義社会を具現化する議論と実行の場 】
・Next Commons Lab(ネクストコモンズ・ラボ)とは?
「Next Commons Lab」は、異分野で活躍するクリエイターや起業家、 最先端の技術と知見をもった企業と、地域の資源や人材とをつなぎ合わせることで、 誰もが「つくる人」として参画するための受け皿として設立されました。各地の共通課題を解決するツールの開発や、 既存の観念にとらわれない社会システムの構築など、自分たちの手でほしい未来をつくるための実践的な共同体です。
http://nextcommonslab.jp/
・10個のプロジェクト
2016年は10の領域 / テーマを掲げ、それらを事業化していく起業家候補を、ネクストコモンズ・ラボ創設メンバーとして募集します。多分野のプロジェクトが一気に立ち上がることで相乗効果を生み、周辺一帯が強い熱量をもって活性していくと同時に、参画するラボメンバー一人ひとりが自身の感性とアイデアを形にして、独自の事業へと発展させていくことが求められます。
想定している領域 / テーマは以下のとおりです。
(ローカルブルワリー・発酵・テクノロジー・限界集落・産前産後ケア・超低コスト住宅開発・里山経済システム・グローバルスクール・デザイン・食)
・様々なステークホルダーとのパートナーシップ
第一弾のフィールドパートナーは「岩手県遠野市」。柳田国男の『遠野物語』で知られる、人口3万人弱の遠野市とパートナーシップを組み、土地の資源を活用をしながら、10のプロジェクトと新たな社会システムの具現化を試みます。(フィールドパートナーは順次、全国各地に増えていきます)行政の理解と協力を得て、起業家候補 / ラボ創設メンバーには「ローカルベンチャースクール」制度を活用し、起業に必要な資金的サポートが用意されています。またあるテーマにおいてはロート製薬株式会社、キリン株式会社、Google イノベーション東北、民間3社のサポートにより、地域資源と企業が持つ知見の掛けあわせ、個別事業のスケールアウトを促進します。
なぜやるのか
【欲しいものは自分たちでつくる、そんな時代がはじまる】
『占有からシェアへ』
「ポスト資本主義の社会をつくる」という宣言とともに、Next Commons Lab(ネクストコモンズ・ラボ)は生まれました。決して思想を語るだけではなく、多くの人が実際に利用する社会のインフラとして、それらを具現化していくのが目的です。ネクストコモンズ・ラボの発起人たちの多くは80年代生まれで、好景気でもなく、決して貧しい時代でもなく、特に不自由のない、物質的にも豊かな環境で生きてきた世代。そのせいなのか、所有したい、出世したいという感覚があまりなく、私欲が希薄な世代ともいえます。また、営利活動を旨とする企業においても、これまでは特許の取得や顧客の囲い込みなど、営利主義が先行する時代でしたが、徐々に社会へと目を向け、企業のもつ公益的な価値に目覚めつつあるようです。現代社会の課題は一地域、一企業で解決できることが少なくなってきています。素晴らしいアイデアやモデルは可能な限りオープンソースとし、異分野の融合による課題の解決が必要とされています。個人も企業も、ソースを独り占めするのではなく、シェアする時代が到来したのです。
『アップデートされた共同体をつくる』
私欲が希薄な一方で「新しい世界・次の社会の姿を見たい」という強い欲求を抱いている人が少なからずいます。個人の人生の展望とは別に、社会全体がいつ変わるのだろうと期待したことが何度もありました。21世紀を迎え、政治が変わる。震災が起き、既存体制からシフトする。しかし変わりそうで、実際には何も変わっていなかった。都市ではなく地方に何かありそうだと、多くの人が活動を始めたり、拠点を移すようになりました。素晴らしい自然環境や、多くの資源があります。しかし、思い描いていたような居場所はそこにはありませんでした。もともとなかったのでしょう。我々が本当に必要としている理想の場所は、未来にしか存在しないのです。
『欲しいものは自分たちでつくる』
現行の体制をひっくり返したいわけではありません。資本主義を否定するつもりもなく、むしろその恩恵をもらってきました。しかし、私欲を越えた目的で行動できる世代が社会の真ん中にに立ちつつある今、国家というシステムへの依存を改め、自分たちが欲しいと思う社会の姿、家族の形、移動や住まい、食、教育、働き方...そういったことを自分たちの手でつくり、否定することなく、閉じず、個人の自由を尊重しながら、理想の生き方ができる。そんなタイミングに私たちは差し掛かっていると思います。欲しいものは自分たちでつくればいい、そんな時代にしたい。そのために、新旧体制は関係なく、これまで相容れなかった関係性も越えて、あらゆるセクターの人、リソースを集結させて、次の社会の姿をつくっていきます。それがネクストコモンズ・ラボです。
どうやっているのか
各領域のスペシャリストのパートナーが集結
事業化に向けてともに歩むパートナー
【プロジェクトチーム】
Next Commons Labではじまる各プロジェクトには、プロジェクトパートナーがいます。パートナーはそれぞれのテーマや領域の専門家であり、プロジェクトを進める上でアドバイスやコーディネートをしたり、知識や技術を指導したり、一緒に事業を創業する場合もあります。また、事務局である株式会社Next Commonsのスタッフがプロジェクトの進行や情報共有などを担いながら、行政や地域との調整、生活に関するインフラ整備など、全般的なサポートをしていきます。今回募集するラボ創設メンバーはこうしたチームの中で、自身の能力を最大限発揮し、新たな事業創出を行っていきます。
【テーマ設定とロードマップ】
各プロジェクトのテーマは、地域資源の活用や課題解決を目的に設定されています。そうしたテーマは日本各地において共通したものでもあり、個々のテーマは決して斬新なものではありませんが、事業化への道筋をしっかり描くことで、実践的で現実的な成果に繋がるプロジェクトになっています。また多様なプロジェクトを集積して相乗効果を生むことで、地域経済や社会に対して大きなインパクトを生むことになります。3年という起業や創業までの支援期間がありますが、そのロードマップはテーマ毎に最適化をしており、当然4年目以降も継続していくことを重視して設計されています。
【事業のスケールアウト、地域還元、オープンソース】
Next Commons Labで生まれる事業は、企業とのコラボレーションや投資によってスケールアウトしていくことも視野に入れながらプロジェクトを進めていきます。そうして得られる収益は地域の公益的な取り組みへと還元したり、新たな事業創出へと再投資するなど、地域経済や地域資本の循環を生むことを目指しています。またプロジェクトを通して得られる知識、知恵、ノウハウなどはオープンソースとして、日本各地の新たにはじまるプロジェクトへと展開していくことが可能になります。