こんにちは!
株式会社SHIFT 人事本部の京です。 前回はコアテクノロジービジネスユニット(以下 コアテク)の責任者である西から「品質保証の立場からIT業界を変革する」という想いについて語りましたが、今回はその想いに共感し入社を決め、日々現場で品質保証コンサルタントとして活躍する纐纈(こうけつ)から実際の現場で感じていることや、前職でのプロジェクトマネージャーからコンサルタントとしてキャリアチェンジした理由などをお伝えしたいと思います!
キャリアに限界を感じコンサルタントとしてリスタート
新卒で入社した独立系IT企業でプログラマー、プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーとして約12年のキャリアを積んできました。最初はプログラマーから始まりましたが、開発が得意ではなく「早くマネジメント業務に就きたい」と考え、2年目でプロジェクトリーダーに抜擢、6年目からはプロジェクトマネージャーとして、車載機器関係や携帯キャリア向けのシステム開発プロジェクトに関わってきました。前職では2次請けの案件が多く、プロジェクト発注元である事業会社に直接提案することができず、さらには1次請けSI企業に提案してもその内容が事業会社まで伝えられない環境で、このままプロジェクトマネージャーであり続けると事業会社が成し遂げたい全体像の一部分にしか携われないということにもどかしさを感じていました。その解決策として環境を変えてみようと思ったのが、転職活動を始めたきっかけです。
プロジェクトマネジメントはとても興味深く、学ぶことが多い業務です。実際、私も何度も失敗しながら、経験則と第六感みたいなものを身に付けることができたと思っています。一方で、今SHIFTで従事している業務にもあてはまりますが、コンサルタントは、これまでプロジェクトマネージャーとして自分自身が主体となり、プロジェクトを推進していくノウハウに加え、新たに他者の取り組みを可視化し改善に導くためのスキルが必要だと思い、次のキャリアとしてチャレンジしたいと思いました。
「何で下級エンジニアになり下がらないといけないのか。」これがSHIFTを紹介されたときの第一印象でした
転職活動は人材紹介会社経由で数社ほどコンサルタントの求人に応募し、SHIFTもそのうちの1社でした。SHIFTを紹介された際、紹介会社の担当者からテスト専門会社と言われ、これからキャリアアップして稼いでいこうとしているのに「何で下級エンジニアになり下がらないといけないのか」と本気で思ったことを覚えています。開発者からプロジェクトマネージャーのキャリアを歩んだ私にとって、テスト業務は必要であることは理解しつつも、どこか付属的な、やりたくない仕事でした。
これを読んでくれている開発者・開発出身のみなさんの中には私と同じように感じている方も少なくないですよね(笑)。
しかしながら、あまりにも人材紹介会社の担当者がSHIFTを勧めるので、とりあえず面接だけは受けることにしました。コアテクの事業責任者である西と1次面接を行ったときに、「“事業”に携わりたい」という思いから単発の仕事に対しての貢献しか考えていなかったのですが、西から「事業よりも世の中を変えるという視点がSHIFTにはあり、事業がとりまく環境や世の中をこのサービスで変えることができる。」と言われ、IT業界を変革できる可能性を秘めている会社であると実感しました。まさに、目から鱗が落ちた瞬間でした(笑)。
また、西もSE出身、かつSHIFTに転職したときの年齢も当時の私と同年代で自分自身と重ねやすく、私がそれまで考えていた目指すべき姿や常識を良い意味で覆されました。 ソフトウェアテスト工程におけるテスト設計は、上級プログラムを組むことと同等の難易度と特殊スキルが必要だと思います。要求・要件定義からシステムの特性と仕様を把握できれば、網羅的なテスト設計は作ることができます。しかしながら、全テスト項目を実施していたらいつまでたってもそのテスト工程は終わりません。いかに効率的かつ網羅的にテスト項目を選定するか、QCDバランスをどうとるかというところまで考えると果てしなく、一部のベテランが持つノウハウであると考える人が多いため、テストは属人的な業務だと呼ばれています。業界や製品を問わず広くお客様のソフトウェア製品・サービスの品質保証を手掛けてきたSHIFTには、属人的だったそのノウハウを、不具合とその関連データを分析し、標準解を導き出すことで、人の経験に左右されず高品質で効果的な“テスト”を実施する技術があります。元開発エンジニアの知見とSHIFTで身に付けることができるテストだけでなく品質保証における知見を持つことができれば、さらに市場価値の高い存在になれると思い、SHIFTに入社を決めました。
「クライアントから経営課題を伝えられ改善案を求められること」思い描いていたコンサルティングが出来ている
入社するまでは「テスト業務で大きくなった専門会社、最初はやりたいことがなくても自分でやりたいことを見つけよう」と思っていましたが、実際は全く違っていました。お客様から経営課題や事業課題を共有され、改善してほしいと相談される、私がやりたいと思っていた希望通りの仕事ができるんだと、入社間もない頃に実感しました。 「システムの機能拡張に力を入れていきたいが、開発スピードを上げる反面、プロダクトとプロセス品質が下がる可能性が大いにあるため、コンサルティングをしてほしい。」 「利用者数の増加に伴い、大量ユーザにも耐えうるインフラ構成に刷新したい。移行計画から参画し、品質を担保しつつ移行するためのプランと最終的なテストの戦略立案をお願いしたい」といった依頼をいただきます。
IT業界の成長スピードとビジネススピードは年々上がっており、新たな技術がどんどん生まれています。あらゆる企業において、競合との差別化競争は激化し、新技術の導入、また新システム構築や旧システムの刷新サイクル期間も短くなってきています。そんな急速に成長し続けているIT業界に対して、競争力を強化し、お客様はもちろんのこと、業界全体の成長をも加速することができるSHIFTの取り組みや、サービスを提案することはとても誇らしく、毎回大きなやりがいを感じています。 最初はプロジェクト単位で力添えできるように頑張ろうと考えていましたが、SHIFTに入社し、今はIT業界全体の品質の考え方や手法を改善するために何をすべきかを常に考えるようになりました。下流工程に拘ることは一切なく、コンサルタントとして、業界全体を見ながら、お客様の漠然とした課題を可視化し、どう改善していくのかを提案し、実現していくことがこの仕事の醍醐味です。
品質保証コンサルティングの領域を越え、お客様の業務プロセスにも踏み込んだ包括的な改善に向けたコンサルティング経験を積む環境がある
今まさに手掛けているプロジェクトの1つがテストやシステム開発には関係しておらず、ある作業を可視化しコスト効率を追求するために、抽出した汎用的作業へRPAを導入し、それに伴う人とロボットの最適分業による高品質でコストメリットの高い仕組みを作るというものです。業務改善コンサルティングに近い業務内容で、SHIFTのテストにおける標準化のノウハウやプロセスの考え方をもとに、一般的なコンサルティングでは成しえない実務を追求しているからこそ可能となる効果的な業務を行うことができると考えています。 これまでお客様と築き上げてきた信頼関係があるからこそ、このような依頼にもSHIFTの知見や提案が求められています。
「会社の中で自分のやりたいこと、やるべきことを明確に持つことができる」
SHIFTで活躍するコンサルタントに必要な能力の1つだと思います。それは、お客様への改善提案を考える能力と似ているからです。お客様の課題を可視化してゴールを設定し、改善策を考え、改善する。
そして、SHIFTを通じて、お客様の企業成長を加速させる一助となり、同時に自分自身も成長させていく、そんな視座の高い人と一緒に仕事をし、互いに刺激し合いたいですね。
次回もコアテクで働く社員のインタビューが続きます。今後は社員インタビュー以外にもコアテクの文化などお伝えしたいと考えていますのでご期待ください!