なにをやっているのか
「その土地に適した形・規模・サービスの宿泊施設を開発し、運営を続ける。」
ありがたいことに今は様々な場所へお声をかけて頂き、色々な場所を実際に訪れ目で見て、そこにある文化・歴史と街から感じたものを宿という形で表現しています。
植物や生物が土地土地によって異なるのと同じで、宿も場所によって異なるべきだと考えます。
1つのブランドを作り育て、そのブランドを各地で展開していくことで多くのメリットはありますが、我々は場所に合わせてブランドを作りサービスを設計していきます。それは経済主義上の合理性よりも、文化主義的な正しさを追求していきたいと考えているからです。
※実績の詳細はポートフォリオをご覧頂ければと思います。
なぜやるのか
「この小さく細長い島国に広がる様々な独自の文化を、守り継承していくため」
とうの昔からグローバル化と呼ばれ始め、それから均一化に世の中は向かって進んでいる気がします。同時に少子高齢化も進み、このまま都市部に人が集まる循環から抜け出せない状況が続くと、その土地特有の仕事や文化が廃れていってしまいます。
しかし、旅の醍醐味は土地特有の文化に出会うことで、解放感を得て好奇心が刺激され、生活の中では味わうことのできない体験に繋がることだと信じています。
ホテルや旅館が街にできることで露出効果から経済的効果まで、様々な影響力があると思います。
その延長線上に地の産業や食文化の潤いがあると思うのですが、そのサイクルを作ることに一役を担う場所づくりができるなら、それはその土地をよく理解してその土地の「歩み」と「これから」を結びつける我々なりの新しい形を見つけていきたいと考えています。
どうやっているのか
「ブランドを上から被せるのではなく、土地の声に耳を傾ける。」
土地の声を聞く、それは頑張って耳を傾けても聞こえてくるものではないのです。それは耳以外の五感も研ぎ澄ませて、その土地に関する学びを重ねて、初めて聞こえてくるものです。
いま観光業界では様々なホテルブランドたちが、東京をはじめ日本各地に広がりつつあります。それはそれで経済的インパクトが生まれ周辺地域の発展に寄与すると思うのですが、同時にそれらのホテルブランドは既に経済圏が成立している場所に生まれることが大多数なのです。
我々はそういった他ホテルブランドさんの経済的理由を入口に参入を決めている意思決定とは少し異なります。我々はまずその土地の魅力に触れ、場所や建物が持つパワーを感じとり、その場所に今まで来ていなかった人々を呼び込むイメージが湧き上がってきて、そこから宿をつくっていきます。
そして開業後もその地域にお邪魔する気持ちを忘れずに、地域の人と一緒になりながら、その土地周辺のあらゆる文化を継承していきたいと考えています。