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上下関係のないインターネットが大好きだから。エンジニアが音楽SNSの会社を選んだ理由。

nana musicで働く人たちを紹介するシリーズ「nanaな人々」。今回ご紹介するのは、開発ユニットでリーダーを務める近藤(通称、りん君)です。エンジニアが5人しかいなかった時代から「nana」と共に歩んできた、まさに「nana musicの生き字引き」的な社員です!

事業フェーズに沿って求められる役割も変わっていくなか、彼はなぜnana musicで働き続けるのでしょうか?そして、これからnana musicでやりたいことは何なのか、じっくり聞きました!

新しい技術に挑戦できる自由度を求め、転職を決意。

ーーもはやnana music以外で働いている、りん君が想像つかないのですが(笑)前職ではどんな仕事をされてたんですか?

古株になってきましたしね(笑)前職は動画や音声コンテンツの配信システムを提供する企業に入社して、4年半くらいエンジニアをやってました。僕が就活してた頃は、ちょうど動画コンテンツの黎明期で、新しい領域に携われるのが面白いなと思ったんです。

ーーこれから成長期を迎える領域に惹かれたんですね。転職はどういった経緯で?

率直に言えば、物足りなく感じ始めたんです。社員数が200人を超える上場企業だったこともあり、自分の裁量で動ける範囲が限られていたので、新しい技術を導入しようとしても、複数の承認をクリアしないと難しくて、もっと自由度がほしい!と思うようになりました。

ーーりん君だと、たしかに物足りなく感じそうですね(笑)

そうなんですよ(笑) 当時は着うたが流行っていて、音楽レーベルに配信システムを提供するとか、音楽好きの自分にとって楽しい仕事ができていました。でも、新しい技術を柔軟に取り入れたり、自分で意思決定したりといった経験を積みたいという気持ちは消えなくて。スタートアップへの転職を考えるようになりました。

「ニコニコ動画」にあった“ホーム感”を「nana」で見つけた

ーーnana musicのことはどうやって知ったんですか?

エンタメや音楽が好きだったので、次に働くならそういう業界がいいなと思って、「Wantedly」で「音楽」と検索しました。当時、nana musicはWantedlyを全然更新していなくて...。なかなか上に表示されず、めちゃくちゃスクロールしてやっと見つけたんですけど(笑)。

見つけてすぐ「音楽×SNS」というコンセプトに「おっ面白そう」と思いましたね。それで「nana」をダウンロードしてみたら「これは面白いぞ!」と確信に変わりました。

ーーなるほど! どういった点に面白さを感じたんですか?

「ニコニコ動画」や、特定の趣味の人だけで集まるSNSとか、匿名のインターネットだからこそ“つながってる”感のあるサービスってあったじゃないですか。僕はずっとそこに入り浸っていた人間だったので、「nana」を見たときに、「あー、ここにあったのか!」と思ったんです。

ーー「ここにあった」というのは…?

「ニコニコ動画」も趣味系コミュニティも、いわゆる“人気ユーザー”がいても、それで上下関係が生まれるようなことはなくて、みんながワイワイと好きなコンテンツを楽しむ空気がありましたよね。その安心できる、インターネット上だけの“ホーム感”が、「nana」にもあるなと思ったんです。

「ニコニコ動画」もユーザーの年齢層があがっていると言われていて、今の10代の子とかは、そういう匿名の“ホーム感”は求めてないのかなと思っていたんです。けど、やっぱり需要って今もあるんだなと思いました。

あとは、スマホだけでインターネット上に音楽を投稿できるところも魅力を感じました。今はパソコンを持っていない子も多いので、これから伸びていきそうなサービスだなと。


ーープロダクトに対する期待感が入社動機としては大きかったんですね。

そうですね。ただ、決め手となったのは文原さん(社長)の話を聞きにいったことです。面談行ったら社長が予定を忘れちゃってて1時間待ちましたけど(笑)。

当時のビジョン「音で世界をつなぐ」の元となった『We Are The World』の動画を観て、この会社には夢があるな、と感じました。「日本発のSNSコミュニティで、グローバルを目指す」と当時から語っていて、それは前例がないことだし、本気でできる、やってみせると思っていることに惹かれたんです。

あと「これから資金調達するから、入社を待ってくれ」と言われて、ますますいいなと思いましたね(笑)「良いサービスを持っているけど、整っていないことが多い」というのは、入った後に自分が力を発揮できる余白がたくさんある、ということですから。自分の転職動機にも一致しているな、と感じました。

「思いついたら即実装」の創業期と「徹底的に考える」今

ーー入社した後はどのような仕事をしてたんですか?

入社直後はサーバーエンジニアが自分含めて3人、iOS、アンドロイドの2人、計5人で上下関係もなく、みんなで色んなプロジェクトに横断的に取り組んでいました。組織のルールなどもまだ細かく決まっていなかったので「思いついたら即実装」ということも多くて、楽しかったですね。たとえば年末に「録音ボタン、餅にしてみようよ!」と盛り上がって、すぐに実装してみたり(笑) 入社前に考えていたやりがいある日々でした。

ーーりん君が入社してから、事業も組織もどんどん拡大していきましたよね。その変化によって、仕事のやりがいは変わりました?

大きくなると変化はありますね。とくに買収後は社員も増えましたし、役割分担や意思決定フローを整えなければいけなくなって、以前のように数人で「面白いから明日実装」みたいなことは減りました。

でも、どうすればユーザーを楽しませられるか、戦略を立て、検証し続けるという意味ではやることは変わっていません。なので、やりがいが変わったというよりも、求められるレベルが上がった、と感じています。

僕としては、業務の7割がプロジェクトマネジメントになり、役割自体は変わってきましたが、「nana」がもっと広まることが僕のやりたいことなので、本質的にやりがいは変わっていません。「『nana』がないと、生まれなかったつながり」が少しでも増えることが何より嬉しいんです。

楽曲投稿時に「nana」への思いを書いてくれる人がいたり、わざわざ電話をかけてきて熱い思いを語ってくれるユーザーさんもいるんですよ。これからも音を通じて、人と人をつないでいきたいです。

ただ“コミュニティ”が盛り上がっていたら嬉しい

ーーこれから「こんな機能を作りたい!」というのはあるんですか?

僕はインターネットの力でみんなが一同に会して楽しむ、ということ自体に価値があると思っていますし、そういう場を作っていきたい。

なので「nana」のコミュニティが盛り上がっているのを見られたらそれだけで嬉しい。「こういった機能を実装したい!」と思うことはないんです。「『nana』でつながる人」が増えるにはどうすればいいか、これからもそこに集中して、できることをやっていきたいですね。

ーー場を整え続けること自体がやりがいなんですね。開発のリーダーとしてチャレンジしたいことはありますか?

今はあらゆる面で戦略の検証を続けるフェーズなので、「新しい技術を自分から導入してみたい!」と思えるエンジニアの仲間を見つけたいですね。僕もメンバーも、もちろん全ての技術を理解しているわけじゃないので、一人のエンジニアの提案で生産性がぐっと上がる、ということはたくさんあります。「どんどん変えていきたい!」という思いを持って取り組んでくれる仲間と色んなチャレンジをしていきたいです。

近藤の話を聞いていると「インターネットっていいなぁ」と改めて感じました。「nana」はプラットフォームで、みんなの遊び場。「『nana』でつながる人が増える幸せ」を今回、私自身改めて噛み締めたように思います。

果たして、次はどんな機能を届けてくれるのでしょうか!?今後の彼と開発チームの動きから、ますます目が離せません!

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