ロボットの知能化。それをMUJIINが実現できた理由。 | 株式会社MUJIN
MUJINは創業8年目、80名ほどのベンチャーですが、ロボットを知能化し、製造業・物流業の自動化を実現しています。どういうこと?と気になった方は、ぜひ、前回の記事をご一読ください!https:/...
https://www.wantedly.com/companies/mujin/post_articles/149270
そんな企業使命を掲げ、日本人のCEO Issei とアメリカ人のCTO Rosen とで創業されたMUJIN Inc。
16か国から集まってきた多種多様な100名ほどのメンバーで、製造・物流の問題解決を担っている?!そんな異色のベンチャーMUJINは、一体どんな事業を行っているのか。今回解説していきたいと思います。
今日本では、1日に2000人以上ずつ労働人口が減っていると言われています。一方で、EC(Eコマース)は急速に伸びており、物流業界では労働力不足が深刻化しています。
みなさんが普段オンラインでモノを注文すると、倉庫から注文に合わせてモノを取り出し、箱に詰めて出荷するという工程が生じます。一見簡単にロボットで実現できそうなこの作業。しかし実際のところ、物流倉庫に訪れてみると、人の手によって行われている作業がほとんどです。それはなぜでしょう。
通常ロボットの導入の際には、プロに頼んで”ティーチング”というロボットに動きを教えるプログラミング作業をしてもらいます。「こういう条件だったら、ここを何ミリ動かし、そのあとこの部分を何ミリ動かし...」といった設定をしていきます。
なので、決まった形のモノが、0.1ミリもずれずに同じ姿勢で流れてきて、それに対して同じ動作を行う、といった作業は、ティーチングによる設定がやりやすくなります。
しかし、物流倉庫では、何千もの商品が雑多に流れてきて、そこから指定のものをピッキング(取り出し)していく。しかもモノの位置・姿勢はバラバラ。そんな工程をティーチングでロボットに教えるのは現実的ではなく、これまで人の手でやらざるを得ない状況でした。
その問題を解決するために、ティーチングなしでロボットを動かすソフトウェアを創り出したのがMUJINです。MUJINコントローラを各メーカーのロボットに繋げると、その場でモノの位置や姿勢を認識し、都度最適な動きを自動生成してロボットが動くようになります。これにより、今まで自動化が不可能であった物流倉庫でのピッキング作業も、ロボットで行うことができるようになりました!
▼ロボットの目となる3Dビジョン(右)と、ロボットの脳となるMUJINコントローラ(左)
MUJINコントローラは研究段階ではなく、すでに実際に稼働しています。
例えば2018年夏、中国Eコマース第2位のJD.comが、世界初の完全自動倉庫をつくりました。実はその中のピッキングに関わる工程には、MUJINコントローラ搭載のロボットが使われています!
▼JD.comの全自動倉庫 実際の様子
ティーチングなしでロボットを動かす、というのは、「もしもできたらたくさんの問題解決に繋がるが、そんなの夢物語」と何十年も思われてきました。それがなぜ、MUJINで実現することができたのでしょうか。そう思われた方は、ぜひこちらの記事を!