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なにをやっているのか

バングラデシュでつくるレザーアイテム
スリランカでつくるカラーストーンのジュエリー
マザーハウスでは途上国の可能性を形にして、素材開発からお客さまにお届けするまでを 一貫しておこなっています。現在、生産国は6つの国に、販売拠点は 3つの国で40店舗以上に広がりました。 個性的な輝きを放つ素材、 誇りある職人の技術、多様性あふれる固有の文化。 これらを大切にするために、6つの生産国に合うモノづくりを行っています。 またモノづくりの責任として「ソーシャルビンテージ」という考えからを持ち、レザーアイテムのケア・修理・回収を行っています。お客さまが大切に使用されているバッグを ケアや修理をして、より長く使ってもらえるように。そして、役目を終えたバッグは回収し、リメイク商品に蘇らせることで新たな社会の循環を生み出します。 マザーハウス https://www.motherhouse.co.jp/ マザーハウスのソーシャルビンテージ https://www.motherhouse.co.jp/pages/care

なぜやるのか

代表兼デザイナーの山口と、商品開発を一緒に行うサンプルマスターのモルシェド
バングラデシュ工場のスタッフは300名超
代表兼チーフデザイナー  山口絵理子からのメッセージ マザーハウス代表兼チーフデザイナーの山口です。 ご覧いただき、ありがとうございます。 マザーハウスと言えば、社会的企業や、国際貢献的なイメージを持たれている方も多いかもしれません。 私たちは、ただ単に発展途上国の発展をゴールにしているのではなく、発展のその先に、途上国だってやればできるんだということを世界に証明したい、「途上国から世界に通用するブランドをつくること」を目指しています。 だからこそ、マザーハウスの中心には、「クリエイション」と「モノづくり」があります。代表という立場でありながらも、途上国にある素晴らしい素材と出会い、バッグ、ジュエリー、服、ストールという、 多岐に渡る商品開発をゼロから担い、モノづくりのチームと共に新しいプロダクトを生み出し続けることを、自身のこだわりとして、とても大切にしています。 そうして生まれたプロダクトを、お店のみんなは、ただ売るだけではなく、お客様と販売員という垣根を越えて、 人と人がつながることで生まれる温かさを大切にしながらお客さまに届けてくれています。これからも、お客さまと長く続く関係をどうやったら構築できるのかということを考え、日々、お店とお客様に向き合ってほしい、そして、世の中で二項対立の構造が益々進んでいく中で、人と人がつながる美しさや温かさを大切にし、新しい価値をプロダクトと共に届けてほしいと考えています。 更に、店舗を支え、クリエーションやモノづくりに関わるみんなは、それぞれ個性もバックグラウンドも全く異なりますが、私から見ると、「この分野だったらこの人がいるから安心だな」と思えるスタッフばかりです。これからも、自分の専門領域に留まるのではなく、部署やプロダクトのカテゴリーを横断し、時に国を横断しながら、マザーハウスの理念体現のために、アクションをしてほしいと思っています。 こんな「マザーハウスチーム」とともに見据えている未来。 それは、生産地にとって「作らされていた労働」から「喜びのある労働」へ、創意工夫や職人の高みを目指しながら変わっていくこと。また、身につけてくれるお客さまにとっても、生きている温度感を帯びたプロダクトが、日々を伴走する相棒となり、人生を切り開き、自分らしく歩き続ける力を感じて欲しい。 つまり、マザーハウスは、作り手と使い手、そして、私たちが関わる全ての人たちが好循環を形成し、新しいファッションのあり方を創造していくブランドでありたい、そう思っています。 また、それを通じて、私はきっと、「誰だって、やればできるんだ」ということを伝えたいんだと思います。偏見や先入観で「できない」と断定される世界を切り崩すことによって、多くの国や人に希望の光となるブランドを作りたい、そう思っています。 その道のりは、前例がなく、どうやったらその夢や理想に近づくのか、ベストな道はどこにあるのか、私も迷いながら、歩み続けています。 「途上国から世界に通用するブランドをつくる」ために、 答えがないプロセスを、一緒に楽しみながら見つけたい。そんな仲間と共に、これからを歩みたいと思っています。

どうやっているのか

製造から販売までほぼすべての工程を自社内で行っています。 1つ1つ丁寧に作った商品を、お客様にストーリーとともにお届けする、そしてお客様のお声を聞く場として、「お店」は私たちにとってとても大切な場所です。 事務所でMDや販促などの各専門職を担当するスタッフも、 お店の経験を一定以上の期間行っており、 お客様やお店の現場に対する想いをすべてのスタッフが持っています。 途上国に興味のあるスタッフ、海外で活躍したいと考えているスタッフ、ファッション業界の現状に課題意識を持っているスタッフ、ものづくりが好き、人と接することが好き、現場が好き、ビジネスで社会をつくっていきたい、…いろいろな想いを持ったスタッフが集まった会社です。 マザーハウスでは店長は一経営者であれ、と言われており、店舗什器の検討や予算組み、店舗イベント企画運営など、さまざまな裁量があり、それぞれの店舗が運営をしているのも特徴です。 人もお店も多様性のある組織を目指すことは、簡単ではありませんが、そこに価値があると私たちは考えています。