おはようございます。モノリスジャパンの大村です。待望の新年度を迎えたと思ったのも束の間、もう4月も末ですね。桜の花びらが落ちる速度は秒速5センチメートルと伺っておりますが、気づいたら全部散っていましたね。体感165km/hくらい。一瞬。佐々木郎希のストレートかと思いました。
さて、弊社は今期から16期目に突入します。先日のストーリーでお伝えしていた通り、4月1日には、全社員が一堂に会して「上半期キックオフ」が行われました。僕も久しぶりに意気揚々と東京に出かけて、1年間一緒に仕事してきたメンバーに人見知りしながら1日しっかりミーティングしました。
そのなかで、弊社の「あたらしいスローガン」が発表されました。
スローガン。企業理念。ステートメント。ミッション、ビジョン、バリュー。言い方はたくさんありますが、どの会社にも、指針となる大切な言葉があります。その言葉がきっかけになって、入社を志す方もいるでしょう。特に、広告や言葉に興味がある方は、その傾向が強いのではないかと思います。
ですから、今日はこの場を借りて、弊社の新スローガンを発表しようと思います。公の場はここが初だと思います。本当は弊社HPのリニューアルオープン時に発表予定でしたが、上司の許可ももらったので発表しちゃいますね。
受け取り方は自由だと思うので、このスローガンについてはこれ以上言うことはありません。なので今日は、このスローガンができるまでに考えたことを、ここに書いておこうと思います。記念カキコ。
このスローガンの開発を担当したのは、制作部署のリーダーであるCD/CWの船山さんと、僕でした。自分が働く会社の大切な言葉を考えるなんて、コピーライター冥利に尽きる仕事だと思いませんか。ワクワクしながら、悩みながら、いろんな人にいろんなことを言われながら、書いて、消して、書いて、を繰り返しました。自分の会社の存在意義とか、毎日の自分の仕事の価値みたいなものに、とことん向き合った制作期間でした。長かったです。
悶々としていた制作期間、たくさん本を読み直しましたし、たくさんの企業スローガンを読みました。一から勉強し直しました。そのなかで、「この仕事が終わっても大事にしよう」と思ったことが2つあります。
これは、岡本欣也さんの著書「ステートメント宣言。」に書かれていた言葉です。オカキンさんの師匠、岩崎俊一さんがことあるごとに呟かれていた言葉だそうです。震えてうずくまっていてはいけない、でも偉そうなのはもっと慎まなければならない。それが、自分の話をするときの基本。企業のスローガンって、平たく言えば自己PRです。偉そうにしていたら絶対に聞いてもらえないし、自分だって聞きたくない。かといって、オドオドとボソボソと話しても、誰にも届かない。僕だって耳を傾けないでしょう。とてもいい教えだと思いました。さすが。
言わずと知れた旭化成のコピーです。このコピーはほんとうに素晴らしいと思いますが、今日は「この言葉が起こした反応」について、少しだけ書きます。この言葉が、はじめて旭化成の社内で発表されたとき。その場にいた女性社員が、感動のあまり涙を流したそうです。決して社内の人間に向けて書かれた言葉ではないと思います。それでも、彼女の心には響いたんですね。「私は、昨日まで世界になかったものを生み出してきたんだ」と。そんな言葉をつくりたいな、と心底思いました。
仕事だけが人生とは思いませんし、まったく思いたくもありません。本当は毎日、日当たりのいいところでミスド片手にゆっくり過ごしたいと思っています。仕事にはストレスが付き物ですし、心配事ばかりですし、朝ちゃんと起きるのはたいへんです。でも現に、僕たちは一週間の大半の時間を仕事に使っています。だからこそ、その仕事を少しだけ大切に思えたり、誇りに思える言葉があるなら、それはとても素敵な言葉だと思います。それを見つけるのがコピーライターの仕事だとも思っています。
Wantedlyユーザーの多くが、転職先を探されていることでしょう。たくさんものさしはあると思いますが、その仕事に誇りを持てるかどうかも、大事だと僕は思います。いや、決してそれがすべてではないです。僕も「やりがい搾取」は大嫌いです。「御社の経営理念に共感しました」ほど嘘っぽい言葉もないと思ってます。それでももし、本当に理念に共感できる会社を見つけたなら、選考に進むべきだと思います。そこでの毎日はきっと楽しいはずです。今日はきれいごとを、しかも長々と書いてしまいました。すみません。
先述の通りですが、もう少し先で、弊社のホームページがリニューアルオープンされます。どんなビジュアルになるのか、スローガンはどうレイアウトされるのか、超たのしみです。またリニューアルしたらストーリーでお知らせしたいと思っているので、ぜひうちの会社ページをフォローして待っていてください。ちなみにうちの会社は、デザイナーとコピーライターを募集しているので、よかったら募集ページの方も覗いてください。