今回は、ものレボCxOがパネルディスカッション形式でものレボの
ミッション=世界をどう変えるか
ビジョン=めざす世界
を語ります。
CEO細井:本日はものレボのミッションビジョンについて語ろう!ということで、CxOの皆さんにお集まり頂きました。ファシリテーターは私、CEO細井がやりますので皆さん思いの丈を熱く語ってください。
ミッション~デジタルによって製造業の新しい歴史を創る!
ミッションを語る前になぜこの会社を立ち上げたかという想いの部分からお話しします。
我々は世界の製造業の歴史を変えて行くところを目指しています。製造業といえば昔、我々が若い時、80年代は日本の製造業が世界を席巻していた。しかし2000年代、2010年代に入った頃から世界の製造業は日本以外の国、新しいアジアの国などにどんどん乗り換えられていっている。このままでは日本危ないというのが原点です。
我々は何をしていくのか。日本の製造業が培ってきたソフトパワー(トヨタ生産方式など)そういったソフトのパワーをデジタルに乗せることで世界の製造業をもう一度変えてというのが我々の想いです。
ものづくりはまだまだアナログな業界です。ものづくりは1社ではできず、沢山の工場が集まって実現しますが、それぞれの工場の中はアナログ管理されています。工場と工場との間はアナログどころか全然管理ができていないという、21世紀になってもそんな状況です。
それを仮想空間上で、デジタル上で様々な工場を一元的に管理して、今までになかった最高効率のものづくりを目指していこうというのが我々のミッションです。
こんな想いで私は事業を立ち上げました。この想いとミッションに賛同頂いた皆さんにはCxOという責任ある立場にジョインして頂きました。さっそく皆さんの意見・想いを聞いていきたいと思います。ジョインした順番で、まずは松下COOからお願いします!
COO松下:僕は自分自身で会社をやりたいと大学の頃から思っていました。何がやりたいかというのは、特にその時は無かったのですがものづくりが好きというのはありましたので、アイシン精機に入社を決めました。入社後は、生産技術部といったものづくりの仕組みを作る部署に配属されるのですが、そこで衝撃を受けたことがありました。生産設備自体を作っているのはアイシン精機ではなく、アイシン精機を取り囲む中小の皆様という事実。ものづくりを外からみている時は製造って全て大企業がやっていると思い込んでいるところがあり、実際は製造の半分以上は中小の人たちが担っていることは知られていない。
私は島さんと同じチームにいたのですが、すごく人が少なくて、助けてもらえるとしたら同期か中小製造業のメーカーさんでした。いつも助けてもらいながらやってて、その中で段々と中小製造業のパワーを開放するような事業をやっていきたいと考えるようになりました。
いきなり事業を興す明確な何かもなく、また自分の付加価値をあげるために、そして中小製造業の方々に安心して仕組みを導入してもらうために、コンサルティング会社への転職を決めます。
実際に自分自身どういったところでコンサルティングとしての事業を展開していくとか、自分自身のスキルセットをどこまでやっていくのかみたいなところを、解像度を上げていき、目標を決めてやってまして、転職して3年になる頃にボチボチ自分でもやろうかなと考えてはじめてたんですね。そんな時に細井さんが東京に来てはよくわからない事業の話を僕にしてきてですね、後半になると絶対にパワー系のトークでものレボ来てやったらええやんて。でそのたびに何やってんの?て聞き返すみたいなやり取りが激化していきました。
僕なんかも中小のパワーをどうやって開放するかって、アイデアを持っていなかったのですが、細井さんは中小製造業通しを繋いでいくことによって地産地消のものづくりを俺はやっていくんだよ、と言ってまして、話を聞いていくと、ソリューションは違えど方向は同じだとわかってきて、また細井さんは俺たちは上場するんだみたいな明確な夢を持っていたので、じゃあ一緒にやりましょうとなりました。かつ、僕は事業をやるなら関西でやりたい!というのもあったので、細井さんと一緒にやったら超えられない壁は無さそうだなと直感的におもったところもあって、ジョインを決めました、という話です。
CEO細井:ありがとうございます。しばらく松下さんと2人で会社を漕いで、いろんな町工場に出入りしました。まだまだデジタル化が進んでいないからこそ、真っ白なキャンパスを我々の思い描くビジョンに向けて塗っていけるというのが面白いところと思います。
その中で川田さんと接点を持ちました。私も松下も生産技術というハードウェアのエンジニアでしたが、ビズサイドもテックサイドも両方やって来れる川田さんと出会いました。川田さんに初めての会話でテックの相談をしたら「このままじゃやばいよ」みたいなお話をしてくれました。そんな”やばい”と思ったのになぜジョインしたのか。次は、川田さんお願いします!
CPO川田:今のようなヒストリー喋ろうと思っていたので、話されちゃったな(笑)
ひょんなことからご縁があって、そこで夢を語って頂きました。元々私は10個くらい事業をやってきました。全部ソフトウェアの世界だったんです。ハードはわからないし、ものづくりも全然わからない状態の中でいろいろ教えて頂いた。ものづくりの世界が自分にとってはかなり遠い存在だと思っていた。ソフトウェアなのかハードなのか結構似たようなところですが、なかなか交わらないと思っていました。細井さん松下さんが、ものづくりの世界にSaaSで挑むみたいな謎のことを言い出してて、どういう意味やねん?というところからすごく興味が出てきた。
どういう意味か聞くと、サプライチェーンを仮想ネットワーク化するみたいな。要はテクノロジーを用いて工場ごとを仮想空間の中で繋いでいく。それが最終的に全体最適になって業界自体が上がるんだよ。こんなに幸せな人が増えるんだよ。そんな夢に射止められ、めちゃめちゃ面白いなと思って、これまで遠い存在だと思っていたものづくりの世界が自分にとってグッと近い存在になったんです。
自分の父親も町工場ですから、汚れが多いとか、油が飛び散っていたりとか、地味で汚いイメージが少しあったんです。でもソフトウェアという自分がやってきたことを活かしていくことで、カッコいいことができる。社会的にこれだけ意義のあることを、今まで僕が培ってきたものを活かして充分役に立てられるんだという確信を得たのが、ジョインした一番の理由です。
現時点だと、個社最適、全体最適、業界最適という3ステップを踏んでいます。今1stステージですが、僕が夢見て仕事しているのは2ndステージ以降です。まさにプラットフォーム化していったりとか、仮想ネットワーク化していったりとか、町工場たちが本当にシームレスに繋がっている世界を作っていくところにワクワクして仕事をしています。
CEO細井:ありがとうございます。まさに川田さんが仰る通り、SaaSという言葉も知らない当時はウェブアプリと呼んで事業をやっていました(笑)つながる工場の話も後からプラットフォームという名前をつけました。
さて、島さんはジョインして1年ぐらいですね。
CCO島:そうですね。今月でちょうど1年になります。
CEO細井:島さんは製造業のキャリアを積んでいる中で、なぜこのタイミングでものレボに来て、何を目指していこうとしてるのか、教えてください。
CCO島:私も元々細井さん松下さんと同じ部門、松下さんとの関係で言えば同じチームで働いていいたという背景があります。先程松下さんよりすごく少ない人数で仕事を回していた話がありましたが、実際は3人体制でありまして、アイシン時代の1チームの3分の2がここにいる形です。
私のキャリアも基本製造業で渡ってきている形になります。キャリアの初めのアイシン精機で生産技術をやっていたときは、結局大企業で色んなことをやっているけれども、それは支えられているのは中小の皆さんの力。お取引先と一緒に仕事を進め、1つのものを作り上げて、それを世界に届けていくという、最終的なお客様に届くという姿の中の一部で動いていたのですが、その時はその関係性と大切さをあまり理解はしていなかったんです。
大きな会社においては、お取引先との関係がしっかりできていて、お互い頼りながらやっていく形ができているのですが、その姿が当たり前ではないと気づいたのが、次の転職した先。
外資系の部品メーカーで勤めていた時になります。そこではアプリケーションエンジニア兼プロジェクトマネージャーという役職で6年ぐらい仕事をしてきました。その時初めてアイシン時代に体験していたいつも見ている姿が標準ではないと気づいたんです。
これは1つの原体験から来ていまして、みなさんも同じような印象を持たれているかもしれないですけど、日本の製造業の強みは、品質が良くて、早く作れて、リーズナブル。この3つの強みがあると思います。それは今の時代当たり前に求められる部分ではあるのですが、海外になるとその基準が変わってくる。その基準の違いで一番大きなところは、早いという時間のところなんですよね。
どこでそれに気づいたかというと、あるプロジェクトで製品をドイツでテストするにあたり試験装置を準備する時があったのですが、それを超特急で作らないといけないと状況があった時になります。スケジュール的に厳しくみんなが諦めていまして。これできないね、みたいな空気だったのですが、私の基準からすると全然間に合うスケジュールだったんです。それは何かというと、日本の製造業の基準なんです。
普通に日本で中小製造業の皆さんの力を集めると、全然間に合うスケジュール感だと思ってそれを提案したんです。その会社でも全ての部品を日本で作ってドイツ組み上げて試験をするみたいな経験はなかったのですが、そこをチャレンジさせて頂いた。
そこでやったことは、私のコンタクトのある中小製造業の皆さんに製作お願いして、そこから仲間企業だったりを総動員して物を作って集めて、品質を確認してドイツへ送るという内容。
最終的に時間内に全然間に合って、品質もパッチリで、すごく良いゴールを迎えられたんです。この中で一番良かったところが、日本の作って頂いた治具メーカーさんもすごくやる気を出していたところで、なぜなんだ?と聞いたのですが、「これドイツで使われるんだろ?初めてだし、なんか面白いよね」「英語の図面とかよくわからないけど、同じことが書いてあるし作れるのはわかるし、でもこれ海外で使われるとなったらすごく楽しいな」みたいなフィードバックだったんです。一方で受け取る側も、「日本でこんなに早く、こんな良い質のものを作れるんや!」みたいな反応があった。
車だったらわかるけど、部品単位でもそんなものが作れるんだって、これすごく良いよねみたいな。双方のこのワクワクした体験を直接肌で感じたんです。
その頃、細井さんがものレボという会社を創業してそこに松下さんもジョインをしていることを知っていまして、久しぶりに会った際に、いつもお酒の場でとかなのですが・・どういうことをやっているか話を聞いたんですね。その際に自分が人の力で繋げていたところを、このITの力という大きな枠組み、そういうもので解決しようとしているんだということを知り、自分の体験との接点が持てたんです。
みんなが将来的に自然と繋がり合い、ワクワクしている状態を常に作りながら、仕事を楽しめる、価値を最大化できるようなことを仕組みで解決しようとしているのだなと。そこで初めてそれ自分がやりたいことかもしれない。自分が解決していきたいと思っていたことかもしれないというのを、改めて自己認識できたところがあったんです。
そこから具体的に考え始めまして、2人の引っ張っていく力も良く知っていることや、会社の使命と、具体的に持っているビジョンに共感したことが、私がものレボにジョインすると決断した背景になります。
CEO細井:ありがとうございます。今島さんから原体験というお話がありましたが、私もまさに同じような原体験をしています。一言で言えば日本の製造業は損をしているというか、立場があまり良くないと思っています。
日本には昔からケイレツがあったわけですが、下にいて上から下りてくる仕事を取る。それに甘んじていた中小製造業そのものの責任ももちろんあるといえばあるのですが。アイシン精機時代、生産ラインを立ち上げるとなったら100個以上の治具を2か月とかで調達しなければいけない。それを東海地方の治具屋さんに言ったらみんな工場パンパンで無理ですと。そんな状況にも関わらず、新聞などを見るとちょうどリーマンショック後というのもあって、他の地域では政府が無利子無担保みたいな制度融資をバンバン出して中小製造業をなんとか潰すな、みたいなことをやっていました。普段Amazonで買い物をするようなロングテールの時代に、何でそこの潰れそうな工場に治具を作ってもらえないのだろう、というのが私の原体験です。それのグローバル版が今の島さんの話と思いました。
デジタルの力で、たとえばこれを作るんやったら日本の工場が一番向いているとなったら、ドイツとか中国とか誰であろうがそれに容易にアクセスできる世界を我々は目指していきたい。そのためにはどういったデータが必要かと考えてサービス展開をしているのが面白いところと思います。
ビジョン~100年後の”最新”へと続いていく仮想空間でつながる工場
CEO細井:具体の話になってきたので、工場がつなつながったらどんな世界が実現できるのか?みたいなところを話していきたいと思います。
まず私から。世の中の貧富の差が無くなってきている。昔だったら安いところで大量生産をして先進国で大量消費をしていたと思いますが、そういうのが無くなってきてみんな裕福。どこでもスマホを持っている時代になってきて、好みも多様化してきて、究極自分の欲しいものを自分で作る。自分で機械で削ったり組み立てたりするのではなくて自分が企画する。
例えば僕はこんなものが欲しい、このサイズの、ちょっと画面大きいのが良いと。音いらんからスピーカーは要りませんとか。その代わりスペック高めのこういうスマホが欲しいとか。こんな車が欲しいみたいな仕様書を作ると、世界中で仕様書を見て、僕これ設計できますよ、僕これ作れますよみたいなプロジェクトが走って行って最終的にはものづくりをできる人が物を作って届ける。それが10年後とは言わないですし、50年後なのかわからないですけど、100年も経ったらそんな世界がやってきているんじゃないかなと思っています。
僕らが今やっていることはまさにそれに繋がる第一歩かなと思っています。100年後に生きている人達が歴史の教科書を開いた時に、まさにこの2000年代前半に我々が起こした第五次産業革命が載っているのを夢見ている。それが我々のビジョンになるのかなと思っています。
工場がつながったら夢は無限に広がると思うのですが、松下さん何かありますか?
COO松下:仮想空間の中で工場がつながっているのをイメージしています。小さい工場って工法でいったら多くても2つくらいしかなく、当然できることも少ないのですが、そこの工法に限ってはめっちゃプロフェッショナルな訳ですよ。
メッキやったらちゃくちゃビシビシの膜厚の品質を出すだろうし、加工屋さんなら加工屋さんで量産の機械のような精度範囲を狙うのではなく、公差の真ん中の精度を。じゃあものづくりに関係する全員が量産の機械ができない中央値で揃えたらすごい精度のものができますよね。大企業と中小っていったらかなりの精度に差があって、大企業は完成品のものづくりはすごいけど単品精度は中小のそれにかなわない。なので仮想空間の中で工場が繋がることによってゴリゴリの製造モンスターが実現できる世界が近い将来あるってところに夢を感じますね。
産業ピラミッドの構造を、僕はよくひっくり返すみたいなことを語ってるんですが、僕の中小製造業に貢献したいという思いの中で、この産業ピラミッドの関係性をひっくり返すまでいかずとも、平等に持たせるために、ソフトの技術を使ってやっていきたいと思ってます。
CEO細井:確かに大企業の機械を作っているマザーマシンというのは一品一様で、まさに中小企業の人たちの職員技で研磨機で出せないよう幾何公差の平面を作ったりしている。立場という意味でいったら、大企業のほうが確かに沢山金は稼げるかもしれないけど、技術力でいうと必ずしもそうではない。どちらが上というそもそも発想自体がおかしい。我々が中小製造業を然るべき立場に持ち上げて行くというのは仰る通りですね。
ものづくり流れで島さん行きますか!
CCO島:松下さんと近いところがあるかもしれないですが、繋がったら何ができるかというと、付加価値を生み出すことだと思います。すなわちもともと持っている価値のを最大化できるところに尽きると思っているんです。1つの部品であればできることは限られている。ただそこには物凄い技術が結集していて、それが集合した時の価値は何倍にもなっていく。自分たちの力だけではできないと思っていたことが、将来の我々が描いているようなプラットフォームみたいな仮想空間で繋がると、実際に欲しい物が目の前にあって、どういう状態のものがどういう風に使えるかというのも全てわかっている状態になりそれが利用できる様になる。すなわち新たな価値を創造するための材料が手元に揃っていて、そこから自分たちが考えられなかった付加価値を新たに生み出せると思っているんです。
結果、より価値のあるものをお客さんに提供していくことで、下請けという位置づけではなくなり、いまのこの構造がガラッと変わるのかなと思っています。マインドセットも変わってくると思うし、立場としても対等な関係、またこの繋がった世界がないと産業として成り立たないというものになる。そういう姿になるかのかなと考えています。
CEO細井:ありがとうございます。ものづくりの立場にいたから発想は似通ってくるというか、わかるわかる、みたいなところです。
ものレボを通じてものづくりに近づいた川田さんの目線で仮想ネットワークで繋がっていく工場、まさにアトムとビットが繋がっていく話だと思うのですが、どういう世界を想像しますか?
CPO川田:今のものづくりの流れを聞いていて、原体験で喋れるのカッコいいな(笑)
僕の原体験でいうと、話はものづくりの現場に比べると抽象度は上がっちゃうんですけど、我々がアプローチしていることは抽象的にいうと情報テクノロジーなわけですよね。
この情報テクノロジーが成すものは一体何なのか?一言でまとめるならば、僕が個人的に思っているのは、主体の粒度を上げるという実現性だと思うんです。
それが何かというと、昔はそれこそでかい企業でしか手に入らなかった情報だったり、提供できなかったサービスを提供できる主体がどんどん小さくなっていく。つまり粒度が上がるということです。たとえばデパートでしか売ることができなかった大量なものを今ならネットショップで個人で出せるわけです。
工場でいうなら、工場というと大量の生産設備、普通の人じゃ資金調達が追いつかなくて、設備投資すらままならない、設備を作れなかったというのが、それこそ町工場レベルが製造業の主体に変わってきている。
ビジネス主体とか何らかのアクション主体をどんどん小さく。小さくてもパワーを持っている状態を物理的に実現していくのが情報テクノロジーだと思っています。
我々がやっていることは、それこそ大企業だったものづくりの世界が、少量多品種短納期というキーワードでどんどん小型化された主体に変わっていく。松下さんが言っていたように、これって大企業じゃなくても中小企業でも充分以上、むしろ勝つぐらいの製造ができちゃうんじゃないか、みたいなものを実現するための下支えになるインフラを我々が作っていると思っています。
もちろんインフラが無いと思想だけあっても実現しないので、みんなのこんなだったらいいなあ、もっともっとパーソナライズしていったらいいなあ、と思ってる欲求であったり、実現できたときの幸せだったりを情報テクノロジーを用いてインフラを整えてあげる。そうすることによって、ある意味では我々が、手を全部出さなくても自動的に世界が成長していく一助をきっかけとして作っているものだなと思っている。それが細井さんの言う100年後どうなってんねん、って話。我々たぶん全員死んでますけど全員死んでもなお、そこで1個叩いたピースが繋がっていて、その世界は我々の子孫たちが実現していく。だからこそ今の我々は爺さんになるまでそれを頑張る意味がある。
CxOの自己実現~人生の目標とプロの流儀
CEO細井:ありがとうございます。良いですね。新しいこと大きいことにチャレンジする。夢があってやりがいはあると思うのですが、とはいえ楽な道ではないと思っています。しんどいこともあるだろうし、実現可能性も信じるしかないところは絶対あると思うんですね。理屈上できるけどそれを実現するためには何百万人という人間を最終的には巻き込まなければいけない。それってできるんやったっけ、乗り越えていけるんやったっけ。いろいろ壁はあると思うのですが、それにチャレンジしていくというのは一種の自己実現に繋がってると思うんですね。
先程川田さんが言ったみたいに僕ら100年後は死んでいる。死んでからのことなんか考えようによってはどうでも良いわけじゃないですか。今自分が楽しく生きればそれで良いという人もいると思うんです。あえていばらの道を歩んで100年後という自分がいない世界まで想像して仕事をする。一種の自己実現と思っています。その自己実現という文脈で話をしていきたいと思います。
私の自己実現って一言で言ったら何らかの生きた証を残したいということです。僕らが生きている宇宙って発散していっているんです。エントロピーが増大してカオスに向かっています。そんな宇宙の中で僕らはタンパク質でできている。タンパク質は炭素とか水素とかの塊です。素粒子が炭素になり、水素になり、くっつきました。いっぱいくっつきました。組織化していってます。誰も言っていないのに。それが今度は自己複製をするようになった。自分と同じ情報を持ったものを。始めての情報のコピーだと思います。もっと効率よくコピーしたい。そのためには材料を集めなければいけない。代謝系というのが生まれて生命になって、最初は単細胞でやっていたのが、1人でやるより役割分担したほうが良いよねと。俺は口するわ、じゃ俺は目するわみたいな。そういった話を細胞同士が自然としていって、それをうまくやったやつが勝っていって、子孫を残す。組織を複製していって人間ができ、人間が細胞の組織という1つの個体からその個体同士の社会というものを作りあげてどんどん複雑化していっている。
より高度に複雑化するためにインターネットという地球上を1秒以内にどこにでも情報が伝達できる技術を作りあげ、それを張り巡らせているわけじゃないですか。
この流れの中で生きた証を残すとなったら、組織化していっている人類の歴史をカクンと折り曲げることをやれば絶対に生きた証として残るだろうな。というのがあって、それが僕の自己実現に繋がっている。
具体と抽象を一番うまいこと言ったりできたりする川田さん行きましょうか!川田さん自己実現といったら?
CPO川田:宇宙の話の後、嫌やなあ(笑)
COO松下:宇宙の話の後、おれに話ふられたらどうしよかと思ってた(笑)
一同:(笑)
CPO川田:僕は、ビジネスマンは何かしら社会に何か残していたり貢献していたりが根本にあると思っていて、ただお金を稼ぐだけという人を僕はビジネスマンと呼ばないんです。ただの金稼ぎ。
ビジネスマンたる者は社会的な何か意味を持って行動していて、その社会的な貢献の対価としてお金をもらっています。なぜこの話をしたかというと、自己実現というのはビジネスパーソンという言葉に終始するんですよね。
ビジネスマンの中にも不特定多数の人とか、世界を幸せにしたい人もいるだろうし、あるいは目の前の人たちを究極に幸せにしたいという人もいると思うんです。細井さんのは宇宙の考え方から来ていますからね、これは前者型だと思うんですよ。世界に対してのインパクトというところで。
僕は世界に興味が無いわけじゃないですけど、どちらかというと目の前の人たちが幸せになっていると自分が幸せになるタイプなんです。自分の中でビジネスマンとしてのプロフェッショナリズムをどう定義しているかというと、自分が真ん中にいて、自分がいなかったら起こり得なかったビジネスが自分の周りに沢山ある。それぞれのビジネスの中で僕の知っている人たちとか近しい人たちが幸せに暮らしていてその家族も幸せである。ビジネスを通して人が幸せに生きられる空間、小空間を作っていく。この真ん中に自分がいます。これが僕のビジネスマンとしてのプロフェッショナリズムの定義です。
周りにいる人たちがより多く幸せになっていれば自己実現は完成です。細井さん松下さんの世界へのインパクトとか世界の幸せみたいなことを考えている人のところで、その実現に全力を投下することによって、ビジネスが自分の周りにでかいのができたぞ、ここでみんな幸せになっているぞ、ここまで来るとものレボという箱の中で一生懸命やることの自己実現が自分としては完成したと言えます。
CEO細井:すごく川田さんらしいですね。ありがとうございます。島さん行きますか!
CCO島:自己実現の範囲がより具体化になっているかもしれませんが、私が将来どうなっていたいかというと、何かに貢献した自分でありたい。何かというと、私が社会人として成長させてもらった製造業に貢献する。製造業の中でもどこに貢献したいかというと、やはり今メインにお客さんにさせてもらっている日本の中小製造業の皆さんです。そこでの貢献を成し遂げたい。
その貢献とは何なのかというと、持てる力を全て発揮してもらえる環境を我々で作ること。その作った環境が普通の姿になって、我々がいなくなったところでも普遍的に存在しているようなものがある、全ての基本になっているような物を提供して、それを実現されている姿を作っていきたい。
これが一番私の中で達成したい自己実現の中身になっています。その実現のために、いろんなチャレンジが日々あるわけですが、いつも苦しみながら楽しみながら進んでいるところでありますね。
CEO細井:ありがとうございます。そうですよね、僕らのビジネス、夢はでかいけれども日々積み上げていく達成感が自己実現に向けて頑張り続ける燃料にもなっていくのかなと島さんの話を聞いて思いました。最後、松下さん!
COO松下:宇宙の話の後、嫌やわーと言ったのですが、私も少し似ているところはあって、細井さんはたぶん歴史に爪跡を残すぐらいな考えだと思うのですが、僕は自己実現として達成できたって、どういう測り方をすればよいか今でもよくわかっていないのですが、自己実現ができた状態というのは世界一の影響力を持てたときです。
世界一の影響力って何なの?というところですが、地球はこれまで数々の文明が発展してきて、もちろん最初は火をおこすところから始まりその後いろんな道具がでたりして、ありとあらゆる方向に発展していくきます。
で、発展していく中で発展を支えているのは物なんですね。その物をひとが触れることのできる物体としたときに、その物を生み出している仕組みは製造業なんですね。
製造業を強くして広めて活性化させるための、ものづくりの基盤みたいなところを作ることによって、確実に地球の発展を加速させることができると考えています。なのでそういった基盤を構築することで、僕の中では世界一の影響力に一歩近づけると思っています。
地球にこういったものがあったから発展してこれたよねと、後から振り返って頂けるような基盤を作った人間でありたいなというのが僕の自己実現ができた状態と思ってます。
先程、業界最適を世界を通じでやっていくって話がありましたが、これを実現するのが最終的な自己実現ができた状態としたら、今足元でやっているSaaS、SaaSをつないだプラットフォームを作っていく、この連続性が面白くて、また自己実現にもつながっているので、日々のモチベーションにも繋がっています。
CEO細井:ありがとうございます。影響力の話はジョインする前からずっと言っていましたもんね。その話僕もよくわかるので、ぜひ一緒にやっていこう!ということでジョインしてもらった。
皆さんにミッションビジョンを語ってもらったのですが、ものレボの特徴といったらミッションとかビジョンを一言で語れない。
共通認識としてみんなの中に今みたいな形でボラリティがあるところが1つの魅力かなと思うので、今日こういう場を設けた。
これからものレボへジョインする仲間へのメッセージ
CEO細井:こういう話を聞いて、ものレボのミッションビジョンに共感してくれる人をこれからどんどん迎えていきたいと思います。最後までお話にお付き合い頂いて、我々に興味がある方とはぜひ話をしたいと思います。そういった方へのメッセージを、ビズサイド、テックサイドからそれぞれ一言ずついきたいと思います。まずはプロダクトをビズサイドから創っている島さんから一言お願いします!
CCO島:いろんな自己実現だったり、ミッションビジョンバリューの話もありましたけれども、何か自分もこんなことを考えているなって頭の片隅に思っておられる方もおられると思うんです。
その中のひとつの具体として動いているのが我々のサービスであって、その達成したい姿に向かって日々進んでいます。そこに片足を載せるだけでなく、1回一緒に走ってみたいなと思うような方がおられたら、ぜひお話から始めて、お互いが良かったら同じ船に乗っていこうぜと思っていただける方がおられたら大変嬉しいですので、お気軽にお声かけ頂きたいです。
CEO細井:よろしくお願いします。次はプロダクトのビズ側からテック側への架け橋を担ってくれている川田さんから、主にテック人材に向けてメッセージをお願いします!
CPO川田:最後までご視聴頂きありがとうございます。テック側から、私自身がビズもテックもやります。テックでいうとかなりできる方のレイヤーですが、技術者の立場から言うと技術力を上げたいなら入ると良いと思います。本当に端的な話です。
技術力を上げたいとか、自分の市場価値を上げたいなと思っているエンジニアの方すごく多いと思うんですね。今世界的にエンジニアは稼ぎ時なので、そのためにいっぱいお勉強しましたみたいなアプローチをしている人って結構多いと思うんですよね。こういう言語もできるようにしようかとか、本屋に行ったりしてお勉強してできるようになりましたみたいな。そういうお勉強のアプローチを続けている人がいたら、ちょっと考え方を変えたほうが良いと思います。本屋さんで手に入るテクノロジー人材のプロフェッショナリズム、要は市場価値が上がっている状態というのは、手に入れられたとしても5%程度です。本屋の本を全部読んでもです。
では、何が市場価値を上げるのか。実際の物を作れる、プロダクトを作れる技術力を上げる。それはどこか?現場でしかない。場数です。場数を手に入れるためには場数をどんどん拾ってくる収集力が必要なわけです。ビジネスサイドからこういうのを作れと言われたら作りますよとか、仕様書があったらプログラミングできますよ、こんな程度だでは全然市場価値上がらないんですよね。
そうじゃなくて、自分自身もちゃんと、why how whatとか、ワトソンとか、思考フレームワークを利用しながら、ビジネスってどうなってるんだろうか、どういうことをしたらみんな喜ぶんだろうかってことをきちんと肌感でもって頭の中で考え、こんなのを作ったら絶対喜ぶと思う、俺やりますって手を挙げてどんどん作る。こういうことをすると場数は人よりも何倍も増えていくので、どんどん実力が上がるんです。場数だけじゃなくて実際に使っている技術もピカピカの最新技術です。ここで細かいことは説明しないですけど、まさにキャッチーで最新で市場価値を上げられる技術を用いて大量のお仕事ができるのがここです。大量というとこわばっちゃうかもしれないですけどね(笑)
もし本当に力を上げたい、市場価値を上げたいというエンジニアの方がいたら入ってもらうと楽しめるかなと思います。よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします!応募方法はこちらからどうぞ!