マインドシェアで活躍したOBOG"マインドシェアアルムナイ"の方々のインタビュー記事をお送りします。彼らはどのようにマインドシェアに出会い、何を学び、マインドシェア卒業した現在どのように活躍しているのかインタビュー形式でお届けします。
新卒入社/2006年入社/現職 : 弥生株式会社 PRチーム マネージャー 片山 聖氏
マインドシェア社に入社した経緯、決め手
私は2006年4月に新卒で入社しました。ただ、海外の大学に進学していた関係で前年05年6月に卒業、帰国後に就職活動を始めてマインドシェア社から内定をもらったのが同年10月ごろでした。既に卒業をしていたことと同社の方からの勧めもあって、11月から新卒入社時期までは内定者アルバイトをしていました。就職活動時は営業職希望で企業をまわっていましたが、その理由は短期間で成長したい・・・・と当時漠然と思っていたためでした。
私が同社に入社を決めた理由は三つあります。一つ目は、同社の事業であるマーケティングそのものに興味をもったことです。大学まではマーケティングと接点があまりありませんでしたが、同社HPなどをみて、マーケティングのスキルを得たい、そして(クライアント)企業や地域の発展に貢献してみたい、と思いました。二つ目は、面接時の質問が他社選考時のそれとは違っていたことです。他社では比較的セオリーぽいことを聞かれていましたが、同社は一次面接から「なぜそう思ったの?」と掘り下げて聞かれることが多く、「自分としっかり対峙してくれているな」と印象が良かったです。三つ目は、二つ目ともつながりますが、面接をしてくれた人達が私にとって非常に魅力的だったことです。具体的エピソードは割愛しますが、面接官と学生の立場はもちろんありつつ、もう一歩突っ込んで人対人として正面から向き合ってくれているなと感じたことが大きいです。自分にフィットすると感じました。採用活動を通じてさまざまな会社をみることができましたが、前述三つの点を踏まえて希望していた営業職にもマッチしたことで同社に強く惹かれました。
マインドシェア社で一番印象に残っている仕事、大変だったこと、楽しかったこと
内定者アルバイトにはじまり、06年4月に新卒で入社、そこから15年6月までマインドシェア社で過ごしました。約10年間のなかでさまざまなことを経験させてもらいました。当時の組織は、営業側と制作側(各専門チームに細分化)の大きく2つにわかれていて、途中から自社事業のメディアを扱うチームも新設されました。結果的に、その3つを行き来でき、いろんな案件に携わることができました。
印象に残っている出来事や案件はたくさんあります。しいてあげるとすると、立ち上げに携わることができた「介助犬フェスタ」というイベントです。このイベントは、手と足が不自由な方のサポートをする介助犬の認知拡大と啓もうを目的に日本介助犬協会という社会福祉法人が主催し、2011年に第1回が開催されました。第1回目当時のチームはプロジェクト統括として私の上に取締役、私はその次で現場責任者の立場で案件発生から数カ月間、準備を進めました。クライアント側も初の試みでしたし、予算も限られるなか、社内外の関係者みんなで、文字通り二人三脚で一緒に作り上げたイベントだったと私は思っています。クライアントとイベント開催地は名古屋、私は東京という位置関係で当時はオンラインミーティングも一般的では無く、物理的に行き来する日々でした。
最後の2週間は先方の宿舎に寝泊まりさせてもらいながら準備をしたのは今でもいい思い出です。一般の方向けの無料イベントでしたが、当日は予想以上に多くのお客さまも来てくれて、ほっと安心したことを覚えています。このイベントは2024年現在も年1回、継続して開催されています。マインドシェア社の現担当者が私の関与期間よりも長く担当されていますし、その方が良い信頼関係が築けている結果だろうな、すごいなと外から思っています。約10年間を通して、社内の方々からはもちろん、クライアント担当者の皆さんからもいろんなことを教えてもらい、育ててもらったと本当に思います。
マインドシェア社で一番学べたと思うこと
私がマインドシェア社で学べたと思うことは、マーケティングとコミュニケーションの基礎です。ここでいう基礎は”初級”という意味では無く、”土台”とか”基盤”に近いものです。新卒時代からずっと社内で日々言われ続けたのは「生活者視点」と「仮説」を持て、でした。「生活者視点で考えるとどう?」「仮説は何?どうしてそう思った?」といった感じです。マーケティングを少しでもご存じの方でしたら、この2つが重要であることは当然のことと思われるかもしれませんが、当時右も左もわからない私にとっては、この意味や意義、作り方、検証など仕事の中でどう使うかを含めて、頭ではわかっても腹落ちはできていない、そんな状態でした。それを、業種業態を問わないクライアントワークを通じていろいろと経験することで理解が進み、仕事の中でもどう使えるのかがわかるようになったと思っています。
今井社長が採用ページのインタビュー記事のなかで「(マインドシェアで新卒から働くことで培われる)その基礎体力があれば、不確実なこの時代もしっかりと生き抜いていけるはずです」と言われていますが、新卒で入社し今は別の会社で仕事をしている私からすると、全くのその通りだと思いました。
「基礎体力」は、今の言葉でいうと「ポータブルスキル」とも言い換えられると思います。直訳すると、「持ち運びができるスキル」で、仕事への姿勢やある種のコミュニケーション能力などがそれに当たるかと思いますが、同社を通じた社内外での仕事のやり取りによって、「基礎体力」をつけることができました。
なぜかというと、マインドシェア社のクライアントワークにおける「案件の幅と深さ」、そして社内に受け継がれる創業時からのカルチャーからだと思います。前者は、BtoBやBtoCさらに地域などお客さまは多岐にわたり、かつマーケティング課題と一言で言っても非常に広く、打ち手がリサーチやコンサルになるもの、プロモーションやイベントになるもの、制作物になるものなど、こちらも多岐になります。代理店を通さず直接のクライアントが多いため、企業の担当者や役員などと直に話す場面が多く、そのやり取りのなかで経験が積まれます。後者は、ぜひ今井社長から直接お聞きしてほしいのですが、創業前から第一次創業時にあたるような時期において、今ではベンチャー・スタートアップ業界で重鎮といわれるような方々が多く関与されています。(私は第二次 or 三次ぐらいに該当するかと思います)当時を全く私も知らないのですが、今井社長がリクルート社を退職して独立をした、そのころのマインドや熱意は今も変わらないものですし、それが脈々と社内にカルチャーとして根付いているのではないかと、同社を離れた今ではそう推察します。
マインドシェア社を卒業した後のキャリア
私はマインドシェア社を2015年6月に卒業して、同7月から会計ソフトなどの業務ソフトを開発・提供・サポートする弥生株式会社に転職し今に至ります。転職当初は同社でマーケティング職に従事していましたが、数年前にキャリアチェンジし、現在はPRチームのマネージャーとして働いています。マーケティング職と広報・PR職は、遠からず近からずという位置関係にあるイメージが一般的かと思っています。キャリアチェンジに際し私が幸運だったのは、マインドシェア社が掲げている「コミュニケーション・マーケティング」の経験のおかげで、特別な違和感なく、スムーズに広報・PR職に入っていくことができたことです。両方とも、コミュニケーションを円滑にすることで課題解決につなげることと理解しています。もちろん、マインドシェア社で経験した具体的な業務、たとえばリサーチやイベント、プロモーション、制作物などの知見も非常に役に立っています。あと、副業でスタートアップ企業の広報支援にも少しだけ携わっているのですが、そこでもクライアントワークの経験が活きていると思っています。
マインドシェアのこんなところがおすすめ/こんな方はむいてる
いろんな業種業態の課題を見つけて、そのマーケティング業務に携わることに少しでも興味がある方、いろんなことにチャレンジしてみたい方は向いているのではないかと思います。マインドシェア社では、BtoB、BtoC、地域を問わず、さまざまなタイプの案件・プロジェクト、クライアントのビジネスに深く関わることができ、その課題解決に貢献できることに大きなやりがいを感じることができると思います。また、企業を選ぶ際に「人」をひとつの基準にしている方にとっても、魅力的に映るのではないか、そう映ってほしいなと私は思います。一緒に当時働かせていただいた上司や、同期・同僚に対しては、非常にご縁を感じます。現在も非常にご縁を感じており、現在も不定期にご飯を食べにいったり交流をさせてもらっています(非公式ですが、アルムナイの集まりも過去実施しました。また実施したい!)。自ら学び、成長する意欲がある方にとっては、非常に働きがいのある環境だと思います。
マインドシェア社を志望する学生へのメッセージ
ありきたりすぎる言葉ですが、数ある選択肢から決める就職や仕事は最後には「縁」だと思います。そして、それには直感も大事ではないかと思っています。もしマインドシェア社に少しでも興味を持たれたら、ぜひ社員の方とたくさん話してみることをお勧めします。その上で志望意欲があがり、直感や運命めいたものが芽生えてきたとすれば、それを自分の言葉にして面接時に伝えてみてください。企業側も同じ気持ちであれば、それが縁につながっていくと思いますし、それはマインドシェア社に限ったことでもないとも思います。当時を振り返ると、就職活動の時期は自分と向き合う良い機会でもありました。ご自身のなかで後悔のないよう、ぜひがんばってください!