株式会社メディカルリンクは日常の調剤投薬業務・在宅活動と並行してさまざまなヘルスケア事業に取り組んでいます。地域に密着した薬局の強みを活かし、ICT技術を背景にした新しいサービスを展開している会社です。
今回はメディカルリンクで子育てをしながら、ブロックマネージャーとしてもバリバリ働くスーパーウーマン!森本先生に迫ります。
なぜ薬剤師になったのか。なぜメディカルリンクへの入社を決めたのか。そこには、思いもよらない副社長のある一言が…。
自分、化学好きやん!原体験と好きなことから見つけた道
ーよろしくお願いします!実は私も働くお母さんになりたいと思っていて…なので、本日は人生の先輩としてお話を伺いたいと思っています。
よろしくお願いします!
ーーまず、どのようにして薬剤師への道を進まれたのでしょうか?
医療の道に進もうと思ったきっかけとしては、小さい頃の体験が大きいと思います。母親が長期間入院していて、会えなかったんです。大きな手術もあり、手術後の経過が悪ければ声が出せなくなくなるかも、とも言われましたね。私はお母さん子だったからその衝撃が大きくて…これが医療の道に進むきっかけになったと思います。その出来事が小学生低学年くらいで、小学校高学年の時には医療の道と決めていました。
その後、ボランティアが盛んな中高一貫校に進学し、毎週末に老人ホームや障害を持っている子供たちの元に通うボランティアを6年間続けました。その経験も、現在の職業を選ぶきっかけになっていると思います。
でも、医療系の道に進みたいという思いはあった一方で、勉強が好きじゃなかったんです(笑)どちらかというと得意ではなくて。そんな中で、印象的だった出来事がありました。
ーー何があったんでしょうか?
中三の、進路を決めなければいけない時期でしたね。私が真っ白の進路の紙を見て悩んでいた時に、たまたま通りがかった化学の先生が、「自分、化学好きやん!」と言ってくれて。「田中さん(旧姓)は化学が好きやろ、だから勉強するの苦痛じゃないと思う。医療系なら薬学部が向いてるんちゃう?」と一言をもらったんです。お医者さんや看護師さんなど色々考えたのですが、その言葉に背中を押されるような形で薬学部に決めました。
もともと医療系に行く、という思いはあったのですが、私の親は大学進学するもよし、やりたいことやるもよし、4年間は自由に色んな人に出会える場所に行きなさい!という感じだったので、薬学部に進むことについてはかなりびっくりしていましたね。「医療系の道に進むの?!」って。でも、私はこれと決めたら譲らない性格なので、大学受験では最終的に薬学部だけを受けました。ただ、浪人はできないことになっていて。当時は、「受からなかったら、お茶とか食器が好きだから喫茶店やるわ!」と思っていました(笑)
そんな感じだったのですが、無事合格でき、薬学生として勉強していくことになります。
ーーよかったです!!そのあともトントン拍子だったんでしょうか?
いえ、私の経歴ってちょっと変わっているので、聞かれたらびっくりすると思いますよ(笑)
「人と同じじゃなくていい」と気づいた、母の死
実はあんまり薬剤師の仕事が何かとか、安定だとか収入だとかは何も調べず薬学部に入っていて(笑)「めっちゃ大変やん」と思って大学時代過ごしましたね。
ーー薬学部は本当に勉強大変ですよね…その後の進路はどのように選ばれたんですか?
実は私、進級して就活する時期になっても、就職したくなくて就活をしなかったんです。
ーーそうなんですか!
はい。これも母のことが大きな理由になっていますね。
大学入ってすぐ母がまた入院し、2年ちょっとの闘病生活をして亡くなったんです。私はちょうど成人式終わった後くらいでしたね。
その時、「人間死ぬときは1人やな」と思ったんです。「人生って1回しかないから人と同じじゃなくていいやん」って。そして、「こう進むのが正しい」とか思う必要性はない、みんなと同じ道を進むのが別に正しい選択じゃないと考えるようになったんです。
そうやって、自分のやりたいことを後悔しないように進んで行こうという気持ちが20、21歳の時に芽生えて。
進路選択の時期にも私はそういった想いを強く持っていて、とにかく海外に行きたい、海外での生活をしたいと思っていました。でも就職をしてしまったら、もしそこでいい出会いがあったり、自分の仕事を手放したくないという感情になったりしたときに、海外に行きたいという思い天秤にかけなくてはいけなくなりますよね?だから、とりあえず自分のやりたいことを叶えてから仕事をしようと思ったんです。
その結果、大学卒業して1年半くらい働いてないんですよ。父親はびっくりですよね(笑)国家試験が終わった後にすぐ、カナダに行きました。一年くらい滞在して、帰国後から働き始めたので……薬剤師として仕事を始めたのは大学卒業してから1年半くらいからですね。
こういう経験があるので、新卒の子達には、「仕事でもプライベートでも、明日死んでも後悔せんように日々を過ごしたほうがいいよ」という風に言っています。
ーー本当に、明日何があるかわからないですもんね。日々の過ごし方について、私も考えさせられました。
家族との時間もキャリアも、メディカルリンクが諦めさせなかった
ーー現在のメディカルリンクは3社目ということですが、転職するまではどのような経緯だったんですか?
最初は60床くらいの小さい病院にいたんです。訪問看護とかも色々やっているような所で、看護師さんとも近い距離にいられる病院でしたね。そこで働いたのが1年弱くらい。その次の調剤薬局には15年くらい居て、その次に、今のメディカルリンクに入社しました。
ひとつ前の会社は、人との出会いに恵まれていましたが、忙しい会社ではありましたね。そんな中で結婚して、子供を産んで…1人目の時はなんとかどうにかこうにか頑張ったんですけど、2人目が生まれると、どうしても1人目の子に寂しい思いをさせる部分が多くなって。だけど立場や仕事柄、どうしても自分の時間軸で動けなかったんです。その時に、もうこれからは子供を中心の生活にして、自分のキャリアを捨てようと思ったのが転職するきっかけになりました。
ーーその中でメディカルリンクを選ばれたのはどのような理由があったんでしょうか。
「もう今までの自分はいいや」と思って、パートで働ける職場を探しているときに、ちょうど今の会社の社長・副社長とお話しする機会があったんです。お二人は私の経歴や想いに誠実に耳を傾け、その上で、私の生活の理想や子供の家庭環境を考えてくれて色々提案してくださって…。まさか自分の生活の方を軸に考えて働き方を提案してもらえるとは考えていませんでしたね。目からうろこでした。そして、これまでのキャリアを捨てよう、もうこれからはパートとして働こうと思っていた私に、「まず正社員でやってみませんか」と声をかけてくださった。それが今の会社を選ぶきっかけになったんです。働いてもうすぐ4年になります。
ーー実際に働いてみていかがですか?
やっぱり仕事は大変ですよね(笑)入社させていただいたときは管理薬剤師として今の薬局に配属され、裁量が大きかったり、責任が増したりして大変でした。新しい会社なので、業務の仕方やルール、社風なども大きく違いましたね。
会社選びの軸として、子供のことが第一優先。だから社風とかは気にせず入ったので、最初はこの会社の自由な雰囲気に戸惑ったことはありました。型にはまってる方が楽なことってあるじゃないですか。でもこの会社は、自分で決めていいよ!って感じ…。最初は、え?!ってなって大変でした(笑)
あと、一緒に働く人に本当に恵まれていると思います。子供が小さくて、突然熱を出すこともあるんですけど、それを皆さんが理解して、フォローしてくださったりするんです。よく連絡とらせていただく部長さんも、一緒に働いているスタッフさんも、本当に優しいですね。普通、医療系に進んだら休みをとりづらい雰囲気があるじゃないですか。メディカルリンクではそういった面でもとても働きやすい環境だなと思います。
ーーそうなんですね!理解してくださる方が多いと心強いですよね。今までにインタビューさせていただいた方も、多くの方が「人のよさ」について語ってくださいましたよ。
そうですよね。本当に、一緒に働く人に恵まれていると思います。私が出会った先生たちや、部長さんたち、他のスタッフさんを見ていても向上心が高い方が多いんですよ。めっちゃ前向き。自分のやりたいこととか、未来に向けてのちょっとしたビジョンを持っている方が多くて。メディカルリンク自体が、「やりたいことないの?」っていう問いかけをしてくれるような会社で、自分が諦めかけていたことも、捉え方を変えたらいいんだな、今の自分でもできることがあるんだなっていうのを教えてくれるんです。
自由がある、責任がある、未来がある会社
ーーそれでは、今までの仕事で大変だったエピソード・やりがいを感じたエピソードはありますか?
今任せていただいている新人育成のお仕事ですかね。
自分としては人を育てるのは苦手だと思っていた部分なんですけど、森本さん育成向いてるよって言われて、その気になってきて(笑)そのおかげでやったことないことでもやってみようと思って、いま頑張っているところです。もちろん、向いてる向いてる~って言って適当に投げっぱなし、とかではなくて、つまずくこととか立ち止まることがあっても、必ず相談に乗ってくれるし、一緒に解決する道や、対応していく道しるべなどをちゃんと与えてくれます。ただその時にも、単純に答えを与えるのではなくて、自分で考える時間も取ってくれますね。自由に決めさせてくれる会社で、自分で考えて行動していい会社です。だからこそ自分の中で潰していた可能性をどんどん引き出していけるんです。
ーーどんなことを自由に決めてと言われるんですか?
勤務時間とかはちゃんとルール守っていればなんでもOKだと思います。(笑)自分のブロックにはなんでも良いって言ってるんで。(笑)とはいえ、自分たちで決めてやるからにはその責任と結果は必ず求められる会社だとは思います。
――自由と責任、個人と組織のバランスが取れた会社ですよね。
そうですね。一人一人に向上心があったり、ビジョンが明確にある薬剤師さんが多かったりと「個」を大切にする会社なんですけど、決して「組織」をないがしろにしているわけではありません。仕事って結局1人ではできませんから。薬剤師だけじゃなくて、事務員さんたちや、管理栄養士さんたち含め、周りの人の助けがあって1つの仕事を達成することができる。それに、私たちの仕事の先には楽にしてあげたい患者さんがいます。相手あっての仕事だということは忘れないですね。
――それでは最後に、こんな人と働きたい!というメッセージをお願いいたします!
前向きな人と一緒に働きたいですね。
この会社は、「なりたい自分」をはっきり持っている人にとってはそれを叶えていける会社だし、まだはっきりビジョンを持っていない人にとってはその「どうなりたいのか」を見つけていける会社だと思っています。私も、何をしたいかを考えずに薬剤師になった一人なので(笑)
周りから刺激を受けて成長していける会社だと思います!