このインタビュー連載は?
本連載は就活生向けにマイクロアドの仕事内容や社風への理解を深めるきっかけにしていただく為のインタビュー記事になっています!
マイクロアドでは年次に関係なく、若手から活躍し評価される環境があります。この企画では20卒入社の新人賞にノミネートされ、現場の第一線で活躍している若手社員の生の声をインタビューを交えてお届けします!
マイクロアドのおさらい
インターネット広告の分野において、いち早くRTBとよばれる技術を取り入れ、広告主側、媒体側を支援するアドプラットフォーム事業で急拡大急成長。現在は、ビッグデータを基盤にしたマーケティングプラットフォーム事業「UNIVERSE」を展開しています。
今回の主役は?
今回はマイクロアドのシステム開発部で新卒一年目ながら、マイクロアドの広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」の機械学習分野を一手に担い、エンジニアの採用分野においても精力的に活動し会社に貢献する福島大祐(ふくしま だいすけ)さんのインタビュー記事になっております。
本記事では、今まで学んできた機械学習分野の知識や技術を使い、ビジネス課題を解決する新卒エンジニアの彼がどんな姿勢で仕事に向き合い、成果を出し続けているのかをお伝えします!
この記事を通してマイクロアドの仕事や文化、働く人について少しでも知っていただければ幸いです!
■自己紹介
まず、簡単に自己紹介をお願いします!
マイクロアド2020年新卒入社の福島大祐(ふくしまだいすけ)です。
出身は岐阜県です。金沢大学の理工学部を卒業し、その後修士過程で名古屋工業大学の工学研究科を卒業しています。
休日の過ごし方は本や参考書や機械学習関連の論文を読んだり、仕事に関する勉強を行うことが多いです。実家で猫を飼っているので、帰省した際にその猫を愛でる時間が至福の時です。
ご実家の猫ちゃんたちのお写真をお借りしてきました!癒されますね^^
現在の業務内容を教えてください!
現在はシステム開発本部で機械学習エンジニアをしています。
今はデータサイエンスユニットというチームで、マイクロアドのDSP「UNIVERSE Ads」の機械学習にまつわる開発を行っています。現在だと主に、RTB(Real-Time-Bidding)におけるCTR/CVR予測や入札戦略などの研究・開発を担当しています。
業務内容としては、CTR/CVR予測であれば既存手法の課題点を調査し、論文サーベイ・実験を繰り返して最適な手法を選定し、その後、導入に向けた開発・運用を行っています。
入札戦略の研究に関しては、まずはビジネス的な課題点などを機械学習で解決できる問題設定に落としこむところから始まり、論文サーベイや実験を行っています。
■なぜマイクロアドに?
早速ですが、福島さんはなぜマイクロアドに入社を決めたのですか?
大学院で勉強していた機械学習をプロダクトに導入する上で、研究・開発に関する幅広いスキルを身に付けられると思ったからです。
実は就活当初は機械学習を仕事で使いたいという漠然とした考えしか持っていませんでした。ただ、いろんな企業を見ているうちに実際にサービスとして機械学習をどのように使っているのかという部分に興味を持ち、ビジネス的な課題を機械学習で解決するための調査から実際にシステムに導入して運用するまで全てに携わりたいと思うようになりました。
そこで、自社プロダクトで機械学習を利用しており、研究と開発どちらも行えるような会社を探していて出会ったのが、マイクロアドでした。
実際にシステムの方々の話を聞いていく中で、ここは自分の身に着けたい能力を得られる会社だと思ったことを理由に入社を決めました。
■入社から現在まで経験したきたミッション
入社から現在まで、どの様なミッションを担当して来たかを教えて下さい。
まずはCTR/CVR予測、難しいと思うのでかみ砕いて説明すると、広告が表示された際のクリック確率予測や実際にその広告が表示された後、購入に至るまでの確率予測の改善を半年から約1年行いました。
広告の仕組みを簡潔に説明しておくと、デジタル広告においてRTBというオークションの仕組みがサイトの裏側で行われています。
広告が表示されるまでには、実際にメディア(媒体)にユーザーが訪れて、広告が配信されるまでに、DSP各社とオークションで競い、競り勝ったDSPの広告が表示されるという仕組みになっています。
ユーザーがサイトに訪れた時には、メディア側から広告を出してくださいというリクエストが送られてくるのですが、その情報を元にいくらで入札金額を返すと適切な金額で広告が落札されるのか、各案件の指標に応じて効果文脈で改善し、プロダクトの性能を上げ売上を伸ばすための開発を行っています。
この1年で実際にクリック確率予測モデルの改善を行い、元々指標にしたクリック率の予測精度は改善しました。
しかし、クリック確率予測の精度の高さ=広告効果の改善という明確な結論は出ず、この予測自体が実際の資料請求や購入等の指標に対してどの位寄与しているのかという点を考えると、その他の点に着目していく必要がありました。そこで、今も行っている入札戦略に舵をきる運びになりました。
入札戦略はもちろんですが、福島さんはエンジニアの採用活動も精力的に行っていますよね?
はい。実は入社して半年位から、書類選考から一次面接まで僕の方で担当しています。今所属しているチームで機械学習を皆で開発していますが、当時のメンバーの中だと、元々の研究分野は他の領域の方が多く、大学院の研究室時代から最もコアに機械学習を行っていたのが、僕だけでした。システム部の採用員会の委員長に任命され、書類選考でどの点を評価すべきか仕組み化し、現在は一次面接までを担当しています。
システム開発から採用まで行っているとは、業務幅が広いですね!正直大変じゃないですか?
はい。正直大変です。ただ、会社の主力プロダクトである「UNIVERSE Ads」の機械学習の精度をあげることが、今後マイクロアドのビジネス命運を分けるといっても過言ではないので、システム部としても最注力すべき分野です。
その開発を共に行う人を採用することも重大なミッションですので、責任をもってイベントの企画をしたり、広告分野に興味を少しでも持ってもらえるようにエンジニアブログの執筆やSNS等の発信も行っています。現在の業務内容も*エンジニアブログにまとめているので、より知りたい方は見てみてください。
開発部としてプロダクトを創ることはもちろんですが、採用活動は労力もいるし知識やノウハウがいる事なので、常に大きな責任が伴うミッションを行ってきたんですね!
エンジニアブログもご紹介しておきます!
★福島さんも執筆するエンジニアブログはこちらから♪:MicroAd Developers Blog
■1年目で直面した大きな壁
これまでを振り返ってみて、1年目に直面した壁はありますか?
元々大学院では広告に特化した機械学習を学んでいるわけではなかったので、シンプルにドメイン知識が乏しく、ビジネス課題を機械学習に落とし込むという難しさにぶち当たりました。
マイクロアドのビジネスで言うと、広告主側、媒体側どちらのプラットフォームもあります。僕の担当する機会学習という点では、単純にシステム開発を依頼されて、指示書通りにそのシステムを構築するという作業だけではなく、ビジネス側の課題や彼らがやりたいことが何なのかを理解し、それを開発に正確に落とし込むということが求められますが、当時は正直苦戦していたなと感じます。
それはどう乗り越えましたか?
元々広告業界の知識があるわけではなかったので、まずそこの知識を早急にインプットしながら、課題の一つ一つを因数分解しました。本質的に考えることは好きなので、今も趣味で論文を読んだり、参考書を読んだりしていて、色んな側面から課題を考え、自分の機械学習という分野でどう改善できるのかを考え抜く事が楽しくもあり、気づいたら乗り越えられていたように思います。
とはいえ、足りないと思う部分ばかりなので、勉強は常にしています。勉強というと、いわゆるガリ勉みたいな人に捉えられるかもしれないですが、必要なことを習得していく楽しさがあり、この勉強をすることでまたプロダクトが良くなり、会社に貢献していると思うと僕は苦とは感じないです。
僕は営業部門ではないので、営業予算のように目に見えて分かりやすいものはないですし、課題も複雑化しています。しかし、そういった課題を日々の研究や開発・運用等の自分の努力が血と汗と涙の結晶となって、効果改善につながると会社の利益に直結するので、会社に貢献していると思いますし、非常にやりがいをもって仕事をしています。
■入社当時の自分と比較して成長したと思う点について
常にトレンドを抑えるために勉強をし続けているという福島君ですが、入社当時と比べてここは成長したなと思う点はありますか?
シンプルに開発の力はあがったと思います。ある種元々の課題だったドメイン知識がついてきたので、妥当な課題点がどこで、自分がやるべきところが何なのかのあたりがついてきたと感じています。
開発の力があがるとはどういうことを指しているますか?システムの知識がなく、良ければどんなイメージか教えて頂きたいです!
僕は元々皆さんが想像するようなプログラミングする内容をコードで打ち込んで、システムに実装していくという作業より、どちらかというと論文を読んで、トライ&エラーしたり、勉強したり考える領域の方が実は好きなんです。
ただ、実際にビジネスに機械学習を搭載をするのには、実装する能力が0の状態だと、やりたいことがあっても、方法がわからなくて埒が明かない状態に陥ってしまいますよね。
とにかくコードが書けたらいいってわけではないですが、僕がやりたいことを実現するための手段にはどういう手があるのかをプログラミングに落とし込んで、実務で動かせるようになった点は入社当時と比較して成長した点だと思います。
課題をプログラミングに落とし込み稼働させる、私には未知の領域です.....!そのスキルに関しても自己学習の賜物なのでしょうか??
実は、プログラミング力だけを磨くための勉強を物凄くしてきたというわけではないです。僕の機械学習の領域だと、プログラミング力だけを磨いても手段の目的化かなって考えています。
お伝えしたプログラミング力という点だと、本当により良い入札戦略を創るという過程で必要不可欠だったから、身についてきた能力だとは思います。とはいえ、実際にプログラミングしたもののレビューは先輩からも沢山いただきましたし、とにかくコードを書いたり開発が好きな同期から教えてもらったりしました。
週1出社日を設けており、この日は同期となにやら開発の話を話し込んでいました^^
いいプロダクトをつくるために日々精進している福島さんですが、これまで続けてきたことや、日頃意識していることなどあれば是非教えて下さい。
意識していることでいうと、「最新情報のキャッチアップを怠らないこと」と「問題を正しく理解すること」この2つです。
ここ数年は特にですが、皆さんも何となくの感覚で分かるように、機械学習の分野は技術革新のスピードが非常に早いです。
論文や文献は毎年大量に出て来ますし、そこにアンテナを張って、自分がビジネス課題の解決のためにできる事の引き出しを増やせるように、常に自分の中の情報をできるかぎりアップデートし続けています。それが成果を出し続けることに繋がると思っています。
自分で参考書も買い、常に勉強をしていますし、マイクロアドのシステム開発部の制度である*ナナサンを使って学会等にも参加しています。
また、「問題を正しく理解すること」に関してですが、機械学習を用いた業務改善はビジネス的に解決したい問題を、機械学習で解決できる問題に落とし込むところから始まると思っています。
問題によっては機械学習を使うことがベストな選択とは限りません。適切な選択をするために、問題を背景から深く理解することを心がけています。
※ナナサン
システム開発部の半年に1人7万円まで自由に技術書の購入、研修参加費を経費で清算することが出来る制度のひとつ
■マイクロアドで活躍できる人はどんな人
エンジニアという観点で、マイクロアドで活躍できる人はどんな人だと思いますか?
まず一つは、何かに没頭できる人だと思います。
マイクロアドのエンジニアの人は職人気質な人が多く、平日は各々作業に没頭しています。マイクロアドのエンジニア職は裁量労働制ということもありますので、各々のリズムをつくり成果を出せる人が活躍していると思います。
もう一つは、活躍というとちょっとブレるかもしれませんが、人や事業や文化含め、マイクロアドのことが根本的に好きな人なんじゃないかなと思います。
平日は基本的に作業に没頭していますが、毎週金曜日を出社日としていて、喋って終わることもありますし、月末にシステム開発部ではLT大会や、ピザやお寿司等をオーダーしてみんなで締め会というお疲れ様会みたいなものをやっています。LTで話す内容は自由なのですが、技術について熱く語る人も多いです。
やっぱりこの会社が好きだからこそ、自分の技術力や知識をプロダクトに反映させて、より会社に貢献する=活躍しているんじゃないかなと思います。
月末のシステム開発部の締め会にお邪魔して撮影してきました^^
■こんな人にマイクロアドに入社してほしい
システム部の採用委員会の委員長も務める福島さんですが、どんな人にマイクロアドに入社してほしいとおもいますか?そう思う理由もあれば是非教えてください!
技術の話を楽しめる人に入社してほしいと思います。
僕の所属するデータサイエンスユニットという観点でいうと、ビジネス課題を背景まで理解して、システム開発にどう落とし込むのが正解なのかを考え切る能力が必要です。
ただ、最初からその能力に物凄く長けている必要はなく、その課題を考えて追求していくことを楽しめたり、貪欲に勉強をし続け、それを楽しむことが出来る人が活躍できると思いますし、そんな人と一緒に僕も楽しく働きたいと思います。
私も福島さんの様に一緒に働いていて楽しい人を採用していきたいと思います!お忙しい中、インタビューのお時間を頂きありがとうございました!!!
<インタビューの撮影後記>
福島くんと私の関係で言うと、マイクロアドのメンター制度のひとつである*米ともで同じ家族だったので、20卒入社の中でも非常に思い入れのある新卒でした。
正直、新卒であることを忘れるくらいしっかりしており、システムの知識がない私にわかりやすく機械学習の仕組みや面白さについて熱く語ってくれたことが今でも印象的です。
機械学習でビジネス課題を解決するために、問題を正確に捉えながら研究・開発を行う彼の姿は、単なるコードが書けるエンジニアではなく、事業をつくりだしていく歴としたビジネスマンであるとこのインタビューを通して感じました。
マイクロアドのプロダクトはエンジニアによって支えられているので、改めて感謝するとともに、プロダクト改善のために日々精進している福島くんの様なエンジニアがいれば、更に良いものを世の中に提供できるのはとワクワクする與世田なのでした^^
米ともでzoom飲みした時の1枚です。また皆で集まろうね♪
※「米とも」とは:部門や社歴等の垣根を越えたマイクロアド内で構成されるメンター制度。
下記の様に各新卒1年目に対して1家族構成され、年に4回程度「米とも」を開催。
例)父母:マネジメント層 姉兄:リーダー層 末っ子:新卒1年目
本連載はこれにて終了となりました!
今回もボリューム満載の記事になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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マイクロアドで活躍する人ってどんな人?20卒新人賞ノミネート社員インタビュー ~Vol.1~
マイクロアドで活躍する人ってどんな人?20卒新人賞ノミネート社員インタビュー ~Vol.2~
マイクロアドで活躍する人ってどんな人?20卒新人賞ノミネート社員インタビュー ~Vol.3~
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今回のインタビュアー
コーポレートデザイン部 與世田 美咲(よせだ みさき)
2017年に新卒でマイクロアドに入社し、
メディアコンサルタントとして約3年、アカウントプランナーとして約2年
営業として様々なクライアントの課題解決に携わってきました。
マイクロドのビジョンである”Redesigning the Future Life”を実現するために、
2021年10月から新卒採用担当として新たな仲間を探すポジションに就いています。