なにをやっているのか
茶論(さろん)は、「以茶論美(茶を以て美を論ず)」をコンセプトとした、中川政七商店の新しい茶道ブランドです。茶道文化をもっと身近に感じてもらうため、「稽古」「見世」「喫茶」の3つの切り口を通じてお茶の愉しさをお届けしています。
2018年4月に奈良町店(遊中川本店奥)、9月に日本橋店(日本橋髙島屋S.C.)がオープンしました。
総合監修に木村宗慎氏、クリエイティブディレクションにgood design companyの水野学氏、プロダクトデザインにPRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太氏、インテリアデザインをABOUTの佛願忠洋氏を迎え、「日本文化の復興」を志して立ち上げた、茶道にまつわる今までにない業態です。
茶論WEBサイト:https://salon-tea.jp/
なぜやるのか
茶道の入り口を広げ、茶道の面白さ・愉しさをより多くの人たちと共有したいと考えています。
日本茶ブームの流れもある中、茶道に興味を持つ人は少なくありませんが、その一方で「堅苦しそう」「礼儀作法に厳しそう」「料金や始め方がよくわからない」など、敷居が高いという声が聞かれることも事実です。お茶や茶道への関心が高まっているのに、現代のライフスタイルに合った受け皿が少ないという現状があります。
本来、茶道の根底にあるのはとてもシンプルで、相手への深いもてなしの心です。そのためにとっておきのしつらえを用意し、丁寧に一服のお茶を点てる。そう考えると、茶道を少しだけ身近に感じていただけるかもしれません。季節を感じる美しい空間で、美味しい菓子とお茶、そして素晴らしい道具を、その場に居合わせた人たちと一緒に分かち合い、"今この瞬間"を存分に味わう。そんな贅沢なひとときを日常の中で味わうことができる茶道の面白さ・愉しさを、より多くの人たちと共有したい、そのために誰でも気軽に茶道を親しむことができる場を提供したいという私たちの想いを実現すべく、茶論の未知なる挑戦は始まりました。
“侘茶”の祖である村田珠光の出生の地・奈良で、高級麻織物で知られる奈良晒の卸問屋としてスタートした中川政七商店は、昔から茶道に所縁がある会社です。奈良晒は最高級の茶巾として昔から茶人に好まれ、創業302年を迎えた現在も変わらず茶道具全般の販売を行っています。
茶道にもっと気軽に触れて、愉しんで、ご自身の日常にも取り入れてほしい。そのために、敷居が高く思われがちな茶道の入り口を広げるお手伝いがしたいと茶論は考えています。
どうやっているのか
茶論は「稽古」「見世」「喫茶」の3つの業態を通じ、茶道文化の魅力をお伝えしています。
【稽古】
茶論ブランドディレクターの茶人・木村宗慎氏が監修。「もてなしの力量をあげる」を目標に、初級・中級・上級の3コース(各6回)を中心としたお茶の稽古を開講しています。各コースそれぞれに目標が設定されているため、スライド講義と実技で茶道を体系的に学べます。また、和室ではなくテーブルで、リラックスして茶道に親しめる形をご提案。WEB予約でスケジュールに合わせてお好きなお時間をお選びいただけます。
https://salon-tea.jp/lesson/
【見世】
お茶の稽古が愉しくなるデザイン性と茶道具としての機能性にこだわった、質の高い商品を販売しています。また茶論オリジナル商品も企画しており、プロダクトデザイナー鈴木啓太氏による「家置きの茶道具箱」に代表されるように、茶道具を現代にふさわしい形に再解釈することを試みています。
https://salon-tea.jp/goods/
【喫茶】
忙しい日常の中で、茶道のもつ非日常感を通して心にほっとするひと時を過ごすことができる喫茶では、定番メニュー「主菓子とお茶のセット」に加え、抹茶アフォガードなど甘味のメニューも充実しています。気軽にお茶を愉める空間をご提供しています。
https://salon-tea.jp/cafe/