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海を渡ったAndroidエンジニア、USでの新しいチャレンジ

モノづくりが好き- 自分のエンジニアとしての原点

 もともと、大学時代は数理生物学を専攻していて、生物の現象を数学的に解析する勉強をしていました。個人的に生物はとても好きだったのですが、大ざっぱな性格のせいか、さじで量るということができなくて、実験が苦手だったんです。スポイト使ってミリ単位で、というのが本当に無理で・・・これは向いていないなと(笑)。

 当時からモノづくりが好きだったので、大学院からは工学部に移り、プログラミングや電子工作などの知識を詰め込んでいきました。研究室では、VR(バーチャルリアリティー)やAR(拡張現実感)の研究をしていました。

 当時から自分にとってプログラミングは、本当に楽しくて、四六時中やっていても苦にならない、趣味と言っても過言じゃないぐらいに、好きなことです。それは仕事としてプログラミングをするいまも変わりません。日曜の夜に憂鬱になることもありません(笑)いま振り返ってみると、自分の手を動かして何かを作り上げていくことが好き、というのは自分のエンジニアとしての原点だったなと思います。

 その後、研究を進める中で、システム構築への興味が湧いてきたので、卒業後はエンジニアとしてIBMに入社をしました。IBMでは、インフラ寄りのデーターベースのエンジニアとして、金融から製造業まで、幅広いお客様のシステム設計や構築を担当していました。

 仕事の進め方のような基本的なことから、マネジメントの経験まで、多くのことを学びました。そして何より、IBMの得意とするプロジェクトの仕組み化や、世界で通用する課題解決のフレームワークを学び、実践できたことは、本当に良い経験でしたね。そんな充実した日々を過ごす一方で、もっと自分の手を動かしてモノづくりがしたい、できれば短期間で高速にアウトプットを出していけるような環境に身を置きたい、そんな気持ちもありました。

大好きなカレーが教えてくれた、心から楽しいと思える仕事をするということ

 自分はカレーが大好物なのですが、ある日、とても疲れていた仕事帰りに好きなカレー屋さんに行ったんです。そうしたら、いつも食べているカレーなのに、ものすごく美味しくて感動して・・・(笑)その時に、ああ、自分はこういうことを仕事にしなければと思ったんです。

 誰かを直接幸せにする仕事というか、よりユーザーに近いところ、ユーザーが見える環境で自分はモノづくりがしたいのだと、純粋にそう思ったんです。本当に心から楽しいと思える仕事はあるし、そういう仕事をしなくてはと思ったことを、いまでも覚えています。

 転職をするなら、これから世の中でスタンダードになっていくようなサービスを展開している会社が良いと思っていました。日ごろから、インターネットを通じて情報収集をする中で、キーワードはCtoCか、動画か、デザインだと思っていて、その中でメルカリも候補に入っていました。メルカリにいる人達は、その道のプロと呼べるようなメンバーばかりで、絶対に面白いだろうと思えたので、入社を決めました。

メルカリからはじまった、Androidエンジニアとしてのキャリア

 実はメルカリに入ってからが、Androidエンジニアとしてのスタートでした。もともと趣味で作っていたAndroidアプリを社内で見せたら、面白いと(笑)、それでそのままAndroidエンジニアになりました。これまで主にデーターベースのエンジニアとして仕事をしてきた自分にとっては驚きもありましたが、不安な気持ちよりも、絶対面白いだろうなっていう気持ちが圧倒的に大きかったですね。

 ちなみに、そのきっかけになったアプリというのは「モテ筋力メーター」という、合コンで使うアプリでした。(笑)基本的には筋力を測るアプリで、携帯を腕にのせて測るのですが、自分ではボタンを触れないようなつくりになっていて、ほかの人(女の子)にボタンを押してもらって筋力を測る仕組みでした。そこから二人の距離が縮まって会話が始まる(そして仲良くなれるのでは)という構想のアプリだったのですが、鳴かず飛ばずでしたね(笑)なかなか着眼点は良かった気がするのですが・・・。

より良いユーザー体験のために、ダイレクトに出る数字にまっすぐ向き合う

 入社後はAndroidエンジニアとして日本版メルカリの開発をしていましたが、US版のメルカリを立ち上げてからは、US版の開発を主に担当しています。また、購入者がはじめてメルカリを使うときに、より簡単に、気持ちよく購入できるようにフローを改善することをミッションとしたプロジェクトにもはいっています。

 はじめてメルカリを使うユーザーが迷うことのないよう、より使いやすいUIへ変えていくという取り組みは、効果が出てきているという実感はありますね。もちろんうまくいっていない施策もありますし、これからなところもありますが、ユーザーが実際に使ってくれているのがデータで見えたりすると、本当に嬉しいです。

 やったことはダイレクトに数字に出ますから、自信を持ってつくったのに実際には使われず、そんなはずない!と思うこともあります(笑)明らかに数字として成果が出ていないものはすぐに止めますが、伸びしろがあると判断できる場合は、また違ったアプローチでリトライをしていきます。ユーザーにより良い体験をしてもらうことが、何度も使ってもらえることにつながると思うので、数字というダイレクトな結果にも、まっすぐ向き合うようにしています。

メンバーから感じる芯の強さが、メルカリの強さのひとつ

 メルカリにいるエンジニアは、誰もが野武士のようですね(笑)ひとりでも戦ができるような人ばかりというか、みんなスキルがあってタフ、そして自分の考えを持ってプロダクトを作ることができます。新しい機能をひとつ作るにしても、細部にわたって妥協をせずに取り組む人が多いです。

 自分の考えを持っているからといって、独りよがりなわけではありません。何かあれば話し合い、最後には着地します。良いものを作ろうという強い思いを、メンバー全員が持っているからこそ、メルカリのエンジニアは最も良い回答を妥協せずに探します。一緒に仕事をしていると、メンバーの芯の強さを感じますし、それはメルカリの強さの一つでもあると思います。

 エンジニアに限らず、丁寧で迅速な対応でサービスを支えてくれているカスタマーサポートのメンバーをはじめ、メルカリには自分たちの職種や役割を越えて尊敬できる人たちばかりです。四半期に一度、Go Bold賞という社員投票による賞があって、サンクスカードをひとり3枚配る機会があるのですが、むしろ自分は、そのサンクスカードを全員に配り歩きたいくらいです。

フォロワーシップとフラットさが作る、思い切り仕事に集中できる環境

 自分にとってメルカリは居心地が本当に良いですね。風通しの良いオフィスは、色々なことに気を遣わず思い切り仕事に集中できる環境だと思います。落ち着いた雰囲気で、どこでも仕事ができる、それに働いているメンバーがやっぱり良くて、コミュニケーションの取りやすい人が多いです。なので対人面での変な疲れも、個人的には感じにくいです。

 ここ半年ほど、毎日15時に3分くらいのエクササイズを有志でやっているのですが、ああいうことをオフィスの真ん中でやっていても何も言われない、寛大さがありますね。メルカリはフォロワーシップのある人が多く、誰かのやろうという声に一緒にやってくれるメンバーが、部署に関係なくすぐ集まります。参加してくれる人がいるということは、すごくいいことですし、風通しの良さとフラットさの表れかなと思います。

USの地ではじまる、新たな生活と挑戦

 今後については、USで確実に成功したいというのが一番です。自分も1月からUSへ赴任することになり、海の向こうで新しい生活をスタートしています。どこにいても、プロダクト視点を見失わず、いましようとしていることが、ユーザーにとって本当に嬉しいのか、ワクワクするのかということを大切にしていきたいですね。

 USでの成功を一番に目指しながら、個人としては技術の幅も広げたいと思っています。いまはAndroid中心ですが、視野を広げるという意味でもiOSに挑戦するなど、ちがう技術を見るということは続けていきたいです。

 メルカリには、自分の手で新しいものを作ったり、新しいことに挑戦するチャンスがたくさんあります。こんな経験ができる環境は、そう多くないと思います。たくさんの新しい挑戦を心から楽しみながら、一緒に本気で世界へ挑戦してくれる仲間がもっと増えたらいいなと思います。海の向こうで待っています!

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