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プロダクトに真っすぐでいられる環境を目指す 「開発のための開発」

株式会社メルカリに入る前

 大学時代、独学で始めたプログラミングやWebサービスを作ることに心底面白さを感じていて、インターンなども一通り経験しましたが、卒業後は当時150名ぐらいの規模だったグリーに入社することに決めました。

 グリーでは、インフラエンジニアとして、ソフトウェア基盤や開発環境など、エンジニアのみんなが使う土台になるソフトウェア部分を整える仕事をしていました。その後、会社以外でのエンジニアとしての活動や、サービスの開発がきっかけとなって、友人達と立ち上げた会社がクロコスです。

 クロコスでは、Facebookの企業向けアプリケーションを作っていました。いま振り返ると、この時期は「アウトプット」の一言に尽きるというか、本当にがむしゃらに仕事をしていたと思います。人数も少なく、お互いについても、勝手知ったる仲だったということもあって、ただひたすらに開発をしていましたね。

 オフィスが地下にあったのですが、気が付いたら日が暮れていたり、まさに時間を忘れるほどに、という感じでした(笑)。エンジニアとして開発はもちろんのこと、企画を考えたり、アプリの仕様を決めたり、お客様からのお問い合わせに返信したりと、プロダクトにかかわることは全てやっていました。

 その後、自分自身もヤフーに参画する形で、クロコスをヤフーへ売却しました。ヤフーでは、クロコス時代にやっていた事業をやりながら、徐々に人が増えていく過程でマネジメント業務の比率が増えていき、最終的にはエンジニアのマネジメントを主にしていました。

 具体的には、エンジニアがより開発しやすくなるように、社内の様々な調整係のようなことをしていましたね。グリーではソフトウェア基盤など、開発のための開発という技術的なアプローチで開発環境を整えていたのに対し、ヤフーでは人や仕組みなどの組織的なアプローチで、開発環境を整えていました。

 技術と組織、この二つの切り口から、開発環境を整える経験をしたことは、個人のキャリアとしてもプラスになったと思っています。

株式会社メルカリに入社したきっかけ

 メルカリへ入社したきっかけは、率直に面白そうだと思ったことが大きいです。今後さらに拡大していくであろう、メルカリの開発組織を任せてもらえることは、自分自身のやりたいことのひとつでもありましたし、会社として見ても、USへの挑戦だけにとどまらず、もっと広く世界に挑戦できる切符を持っている会社だと、強い将来性を感じました。

 そして何より、この大きな挑戦の成功を実現できるであろう人材が、経営陣をはじめ多く集まっているという点も、メルカリで挑戦してみたいという、自分の気持ちを強く後押ししたと思います。

現在

  主に開発チームの組織化を進めています。組織化といっても、大企業になる準備をしているということではありません。優秀で高いパフォーマンスを出せる人達の手で急成長してきたメルカリが、さらに拡大する過程でぶつかるであろう、組織的な課題の一つひとつに向き合い、標準化したり、効率化することで、メンバーが思いきり働ける環境を作っていく、そのために必要なあらゆることに取り組んでいます。

 中でも、新しく入社をしたメンバーがいち早く業務や情報をキャッチアップして、戦力として加わってもらえるように始めた開発環境の準備は、まだ道半ばなところはありつつも、目に見えた成果が出てきています。一方でメンター制度やCS(カスタマーサポート)研修の導入など、組織的なアプローチもしていて、開発のための開発を、技術と組織の両側面から推し進めています。

株式会社メルカリについて

 プロフェッショナルが多い会社ですね。プロフェッショナルと聞くと、経験年数と直結してしまいがちですが、そういう意味合いではなく、プロダクトに対する責任感とオーナーシップを持って、本質的なことを大切にするメンバーが多いです。そういうメンバーの中にいると、良い意味でさぼれないというか、油断できないというか(笑)。

 緊張感を持って会社の成長に貢献できる、そんな刺激的な環境がメルカリにはあると思います。自分のひとつひとつのプログラムがプロダクトに直結して、自分の責任にも直結して、良い緊張感の中でプロダクトや会社を育てていく経験ができます。プロフェッショナル揃いの組織であるが故に、阿吽の呼吸でできることも多くあります。

 一方で人が増えていく中でどう文化を継承していくのか、全社で、チームで、どう連携してプロダクトを作っていくのかや、対外的なエンジニアの見え方など、メルカリのエンジニア組織をトータルで良いものにしていくという点でも、まだまだやらなければいけないことが盛りだくさんで、毎日が挑戦の連続です。

今後どういうことをしていきたいか

 今も、そしてこれからも、エンジニアが思い切り開発に打ち込める環境を作ることを突き詰めていきたいです。会社が大きくなると、開発以外の仕事が増えるのは避けられないことだと思っていて、これらを回避するには相当の努力が必要だと思っています。

 プロダクトに対して真っすぐであり続けるために、事業や人が増えても、エンジニア個人で見たときのシンプルさ、パフォーマンスの出しやすさを維持できるような組織づくりをしていきたいですね。課題を見つけて、技術と組織の両面から手を打って、それが明らかにいい結果を生むことは、自分自身のやりがいでもあり、心から面白いと思える瞬間です。開発のための開発に終わりはありませんが、これからのメルカリが、そしてエンジニアの開発チームとしての進化が本当に楽しみです。

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