今回は創業メンバーでもありmelaのクリエイティブディレクター、三尾響(みつおひびき)さんにインタビュー。
代表の吉田とは中学時代からの同級生。15年目の付き合いです。
- 初対面で「みつおです」と言うと"いきなり名前で自己紹介してくるイタい奴"みたいになる
- 当時から体重100kg近くあり、今も100kg近くある
彼のことはそれくらいしか知らないので、今回は代表自らインタビューします。
⬆️中学3年生のときの吉田と三尾
▍melaを創業するに至ったきっかけを教えてください
まず、今は95kgです。60kgくらいで美大を卒業した後、「デザイナーとして頑張るぞ!」という気持ちで上場している大手空間設計会社に入りました。自分のクリエイティビティだったり、デザイン力を発揮してプロジェクトを推進できると思っていたけど、実際は違いました。
▍実際は?
上司の指示に従って作業をするだけの、いわゆる"オペレーター"としての仕事が多かったです。自分のアイデアやデザイン力を発揮する余地はなく、言われたことを言われた通りに作るだけの仕事しかありませんでした。
大きな会社だったので、自分の頭を使ってデザインできるような立場になるには8年はかかる感じでした。このまま8年間はオペレーターなのかと思うと「下積みが大事」とはいえ、やってられないと思いました。実際に上司たちを見ていても、オペレーターの期間が長いからかクリエイティブな印象はなく、割と"型にハマった人"が多いという印象が強かったです。
クリエイティビティを発揮せずにオペレーターとして8年過ごすことへのリスク、そして自分が期待していた仕事とのギャップを感じて退職を決意しました。
▍そのタイミングはいつだったんですか?
4月に入社して、6月にはそう思いました笑
そのタイミングでmela代表の吉田に声をかけて、副業を始めました。毎月100時間くらいは残業するような会社でしたが、それに加えて副業すると言う選択肢を取りました。"デザイナー"として仕事をする時間がないと心が枯渇してしまう気がしたので...
今思えばそのマインドが、今のmelaのブランディングデザイン事業に繋がるきっかけだったかもしれません。
▍やめることに不安やリスクとかは考えなかったんですか?安定とか
ほとんどなかったです。
"デザイナー"として生きることに対してブレが全くなかったので、デザイナーとして生きれない環境にいる方がリスクだと考えていたからです。
人は仕事に対して色んなことを求めます。お金や時間、プライベートとのバランス、人間関係、やりがいなど...。僕は「デザイナーとして成長すること」それだけを求めることに決めていた=判断軸が1つしかなかったので、迷いがありませんでした。
▍実際melaを初めてから、"デザイナー"として成長出来ていますか?
はい。
デザインって"美しいもの"とか"綺麗な形"を作ることではなくて、環境とか行動とか結果とか、そう言う"概念"を作る仕事。"自分が選ばれる環境"を作るとか、"より高い単価で発注してもらえる状態"を作るとか、"紹介してもらえる仕組み"を作るとか、そういうことまで含めてデザインの本質的な価値だと思っています。
その価値をゼロから積み上げることが出来たのは、すごく良かったと思ってます。
▍"自分の"デザインができる、とは?
「デザインで何かしらの結果に責任を持つ」
そうすることで"自分の"デザインができるようになってくると考えています。
美しいモノを作ったり、カッコいいモノを作る人は世の中にたくさんいる。でもそれだけだと、自分が選ばれる理由にはならない。クライアントが求めているモノは、デザインではなくてビジネスの何かしらの成果です。結局デザインは目的ではなく手段。「そのデザインによってどんな目的を達成出来るのか」というところまで意識が及ぶようになると、"デザイナー"ではなく"ビジネスパートナー"として認めてもらえるようになります。
そこまで辿り着いた時にようやく自分自身に価値がついて、他の人から口出しされない、"自分の"デザインができる人になれる。その状態こそが真の"デザイナー"だと思います。
まさに今melaではデザインだけではなく、ビジネス上の成果や価値を合わせて提案しています。故にデザインに対してかなり自由度をもって発注いただいています。
"自分の"デザインができる環境は、自分でデザインする。
デザインにわがままな僕が決めた道です。
▍最後に何かありますか?
年始からダイエットをして18kg痩せましたが、既に10kgリバウンドしました。自分の体もデザインできるように頑張ります。