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「転職するなら今がラストチャンス!?」採用担当が転職について本気で考えてみた話。

2月が始まりました。

notemediumなど、いろいろなところで文章を書くようになったけど、「土曜日に読むメドレー」では久々ですね。加藤です。

今回はちょっと仰々しいタイトルですが、採用担当が今このタイミングでの転職について、本気で考えてみた話を書いてみたいと思います。

きっかけは◯◯

そもそもなんで転職について考えたの?という話なのですが、メドレーの1月の締め会(社内では納会と呼んでいます)で、社長が

「転職するなら今がラストチャンスだよ」

と話していたことがきっかけです。

え!?締め会でなんでそんな話してるの!?メドレー大丈夫!?

そう思った方も多いことでしょう。はい。僕もそう思いました。

当たり前ですが、もちろんみんなに辞めてほしいという思いで言ったわけではないですし、背景もあっての話なのですが、とはいえ社員からすると締め会でいきなりそう言われると強烈に感じますよね。

採用チームとしても、今年に入り34名の入社を決めていて加速している中だったので、耳ざわりとしては少し違和感のある話でした。

なぜ今が転職のラストチャンスなのか?

メドレーの締め会では、毎回最後に「社長からの言葉」というコーナーがあります。300名も超えてさらに毎月10名以上が入社(2月は20名規模の入社になる)する中で、社長の声というのがなかなか届かなくなってくるタイミング。なのでこういう節目のタイミングでは、社長自らメッセージを届けるようにしています。

今回は、景気の先行きの見通しが非常に不安定であるという話と、(評価が終了したタイミングだったので)その中での給料や賞与の考え方、最後に「成し遂げられる力」「成し遂げられる組織」を作っていきたい、という話でした。

景気の先行きの見通しが非常に不安定
2008年のリーマンショック以降、大きな経済崩壊の波はまだきていない
建設の新規受注がストップ、スマホ買い替え需要も減るなどお金の循環が止まってきた
いつ景気の大幅な悪化が進んでもおかしくない状況、読みづらい
経営上不安定な環境の中で、メドレーとしては人材投資を重要視して給料のベースアップを行い、賞与も予算を大幅に超過して支給した
このような背景があるので、評価面談での1on1などを通じて、しっかりと給料と賞与についての認識の上司部下ですり合わせてほしい
景気が悪化してから転職するのは難しくなる、転職するなら今がラストチャンスだ、とも言える
景気が大きく悪化するようなことがもしあれば、多くの会社が淘汰される、つぶれる
メドレーはそういう環境の中にあっても生き残り、大きな社会課題の解決を実現できる強い組織を作っていきたい、そのためには個々の「成し遂げられる力」、その集合体としての「成し遂げられる組織」を作ることが大切だ

ざっくりと、こういう流れだったと思います。

なるほど、今が転職のラストチャンスなのか。

では一度、「今転職すること」について具体的に考えてみることにしよう。

強烈な売り手市場であることは確か

僕は執行役員という立場ではありますが、採用担当として今でも毎日ビズリーチやWantedlyなどのリストに目を通し、自分でスカウトを打っています。ほんとはもっとマネジメントや企画に特化したいけど、それを上回る採用ニーズがあって、今でもプレイヤーとして半分以上の時間を割いています。

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メドレー、社長室で新卒採用担当・将来のリーダー候補を募集します。
「テクノロジーを活用して医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションの実現に向けて、現在は以下の事業を展開しています。 ■人材プラットフォーム事業 ・医療介護福祉の人材採用システム「ジョブメドレー」 ・介護事業所向けオンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」 ・介護施設のマッチングサービス「介護のほんね」 ■医療プラットフォーム事業 ・オンライン医療事典「MEDLEY」 ・クラウド診療支援システム「CLINICS(クリニクス)」 ・かかりつけ薬局支援システム「Pharms(ファームス)」 ・病院向け電子カルテ「MALL(モール)」 ・歯科向けクラウド業務支援システム「Dentis(デンティス)」 ジョブメドレー事業で築いた顧客基盤や収益基盤を元に、クラウドを活用した医療SaaSの開発と市場への導入を進めています。
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さて、こうして毎日のようにリストを見たりスカウトを送ったりしていると、「全体として今どういう傾向なんだろう?」というのが見えてきます。採用を取り巻く環境は日に日に加熱しているし、どのポジションも引く手数多な状況になってきています。

エンジニアはもちろんですが、最近ではとりわけ良いマーケターがなかなか市場に出なくなってきました。エンジニア採用以外でもエージェントにリテーナーフィーを払うケースも増えてきており、採用担当としては頭の痛い状況が続いています。裏を返すと、確かに転職する側としては良い市況かもしれません。

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しかしそれはあくまでエントリーしやすい、転職しやすい、という話だけで、その後もし景気が大幅に悪化して企業が提供しているサービスの需要が減り、売上が減って経費削減が急務となったら、退職勧奨や減俸のリスクにさらされるのは、どの会社でも変わりはありません。

つまり、転職はしやすいかもしれないけれど、結局は実力がなければどこへ行っても給料は上がらないし、むしろ中長期的には下がることもあり得るということです。そう考えると、究極的には今転職してもしなくても、中長期の視点で見ると実力次第なので、どちらでもいい、ということになりそうです。

では「今転職した方が良いケース」はないのか?

では、今転職した方が良いケース、というのは本当に存在しないのでしょうか?



と考えると、実際にはそうではなく、「今」転職した方が良いケース、というのはあると思います。それは、

(1)今の会社で正当に評価されていない場合

(2)今の会社では自分の得意で価値を出せる能力を活かせない場合で、かつその能力を活かして仕事をして成果を出し、市場価値をあげたいと思っている場合

(3)より確かな安定を求める場合

という3つかな、と思います。(他にもありそうですが、わかりやすく浮かんだのがこの3つでした)

この3つに共通して言えることは、「今」転職しておくことが大事、という場合だということです。

「今転職しておく」ことが大事な場合とは?

先ほど話したことをここで一度まとめると、

・今は転職しやすい
・半年後、1年後は転職しづらくなっているかもしれない
・中長期的にはその人の実力に市場価値も年収も収斂される

ということです。

ここで大事なのは、中長期的には評価は実力に収斂されるけど、もしその評価が正当ではない場合や、実力が発揮できていない場合、ライフスタイルの変化と共に生活安定性の重要度が高まった場合、など、今この瞬間になんらかのギャップが生まれている場合、それは今解消させておかないと、半年後1年後には動けなくなってがんじがらめになってしまう可能性があるということです。

そのギャップをうやむやにしたままいまを過ごしていると、もし仮に景気が著しく悪化して市況が変わった場合、募集が大幅に減ることが予想されます。そうなってからこのギャップを主張したり、このギャップに向き合い始めても、今ほどの自由度や選択肢の幅を持って先々のことを考えられなくなってしまいます。

転職を考えるよりも、今この瞬間もっと大切なこと

さて、そうなると、「今この瞬間」にまず取り組むことは何なのでしょうか。

こうして自分ごととしてそれをあらためて整理して考えてみると、それはいきなり転職サイトを開くことではなく、まず先ほど述べた3つの視点から、自らを見つめ直し、対話することではないかと思います。

「自分は正当に評価されているか?」

→自分の主張も悔いのないようしっかりと伝え、上司からの正直な評価をもらい、1on1で忌憚なく対話しましょう。正当に評価されていない、と感じるのであれば、ではどうすれば評価されるのか??自分が次のステージに上がるためにはどういう課題があるのか??それを乗り越えるために(自分が努力するのはもちろんのこと)上司はどういうサポートをしてくれるのか??何ができるようになったら給料はどこまで上がるのか??という話をなるべく具体的にしてみましょう。

それでも誠実な対応を得られず、納得できなかったと感じたら、その時は残念だけど、「今のうちに、転職だ。」

「自分は実力を発揮できているか?」

→自分がまずどういうフェーズに身を置いているのか、をあらためて整理してみましょう。実力を最大限発揮したらこういう仕事をした方がいい、だけど今は丁稚でこういうチャレンジをさせてもらっているから、今の給料は低くても仕方ない。中長期的には飛躍するはずだ。そういう仕事の仕方をしているのであれば、給料は二の次にして今は目の前のチャレンジに集中するのが良いでしょう。一方で、120%得意な領域で実力を出し切って仕事をしていたいけど、会社にそれができる環境や役割がない場合もあるかもしれません。そういう場合も同じく、まずは上司との深い対話が大切です。

それでもそのギャップが埋まらず、自分がくすぶり続けてしまうと感じたら、その時は残念だけど、「今のうちに、転職だ。」

「会社に求めるもの、に変化はあるか?ありそうか?」

→人のライフステージは、刻一刻と変化します。「バリバリ働きたい!」と思っていた人でも、結婚や出産、介護などのライフステージに応じて、プライベートとのバランスを意識するようになったり、その逆も然りです。そういう変化を感じた場合は、今の会社でその変化や心理的な安全性をカバーできるかどうか?を整理し直してみましょう。そして、もし難しいのではないか?と思った場合でも、一人で抱え込まず、まずは上司や周りの人に素直に相談してみるのが大切です。

会社は、あなたが思っている以上に、誠実に働いて成果を出そうと頑張っている社員のことをなんとかして守りたいと考えているものです。組織や制度が、それを実現しづらい状況にしているのであれば、それを変えるために色々と思案し、検討するでしょう。もちろんすべてが実現できるわけではありませんが、あなたが今思っている以上に、いろいろな可能性を思案してくれます。とにかく、まずは打ち明けてみましょう。

それでも個人と会社のステージが折り合わなくなってしまったのであれば、その時は残念だけど、「今のうちに、転職だ。」

大切なのは「今」対話すること

まとめます。

今回は、「今転職活動を行うこと」について、自分ごととして考え、思考実験してみました。

そして、先行きは不安定だけど、今は転職しやすい。こういう環境だからこそ、今この瞬間になるべく多くのギャップを埋めておくことが大切だという結論に至りました。

今この瞬間にやっておかないと手遅れになることは、転職という手段ではなく、「まず、自分と向き合うこと。次に、組織と対話すること。」という、本質的な話だということです。


そんなわけでみなさん、あらためて今回は深イイ1on1をしっかりと行なっていきましょう。



さて新年1発目、「土曜日に読むメドレー」いかがでしたでしょうか。


早いもので、オフィス移転からもうすぐ半年、5ヶ月が経過しました。2019年開始とともに猛烈なスタートダッシュを切り、先ほども書いた通り今月以降すでに34名の入社が決まっています。採用チームの企画もあたり、予算の半額以下での採用を実現できました。

メドレーでは、いつもは豊田がフロントになっていますが、会社の経営、舵取り、事業拡大は社長の瀧口が主導して切り拓いています。

普段はあまり表に出ない瀧口ですが、今回はメドレー創業からの10年の歴史から医療IT化についての構想・昨年秋に発表した「MEDLEY DRIVE」プロジェクトの詳しい展望も含め、今後描いていく未来について、自ら語りました。


「未来志向と凡事徹底が医療の未来をつくる」──メドレー代表 瀧口浩平が語る改革思考 | FastGrow
起業家にとって、急成長を支える「短期的な成果を引き寄せる力」と、事業ドメインやビジョンを育てる「長期的な視座」のバランスは欠かせない。この双方の視点を学ぶ上で、適任の人物がいる。医療スタートアップであるメドレー代表取締役社長の瀧口浩平氏だ。2009年に同社を創業し、医療という法規制や商慣習といった制約が多く難易度の高い領域で、10年間成長を続けつつ、業界の将来を見据えた打ち手をいくつも積み重...
https://www.fastgrow.jp/articles/medley-takiguchi


文中には、今回初めて公開する、2009年の創業時の事業計画書の写真も掲載(エモい感じで撮ってみました)。ソファーの上で1人ぷるぷるしながら撮った写真がこちら


そんなこんなで、2019年も頑張っていきましょう。

2/7に、5名限定のクローズドミートアップもするから遊びに来てね!


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メドレーの採用チームと "これからの採用の話をしよう" Vol.1
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