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品質保証部 主任 松田龍 インタビュー

前職の医療機器会社の経験を経て、ベンチャーであるMEDITAを選ばれた松田さん。医療機器の分野を目指した経緯や、ベンチャーという環境で感じた印象など、等身大の目線で話してくださいました。これからヘルスケア業界を目指そうとしている大学生や、ベンチャーへの転職を考えられている方が共感を感じるインタビューとなっています。


プロフィール:
株式会社MEDITA 品質保証部 主任 松田龍(まつだ りゅう)
2017年北里大学大学院理学研究科分子科学専攻修士課程修了。同年4月より株式会社八光へ入社、これと共に本社のある長野県へ移住。入社2年目より商品開発部と薬事部を兼任。ディスポーザブル医療機器の製品開発及び法規対応に従事する。又、国内に加えて欧州の法規制対応にも携わる。2021年2月に同社を退職した後、同年3月より株式会社MEDITAへ入社。品質・薬事、システム開発、事業開発部門へ所属。現在は薬事対応、研究開発を中心に業務を行う。


長野からリモートワークでMEDITAにジョイン

ー松田さんがMEDITAにジョインして半年ほどたったところですが、実は長野にお住まいなんですよね。現在リモートワークというスタイルで関わっていらっしゃいますが、働き方やMEDITAの印象について今のところどのような印象をお持ちでしょうか?

まず、前職とは全然違うなという印象です。リモートワークも万能では無いなと最近では思っています。それに、わざわざベンチャーという規模の会社で働くという選択をした人達が社内にいらっしゃるので、見ていてすごく人としても魅力的な人が多いなと思います。

ーリモートでの働き方が万能ではないと感じられているということですが、どのような点でそのように感じましたか?

オンラインでのコミュニケーションと、実際に会ってのコミュニケーションって全く一緒ではないと感じています。オンラインだと実はコミュニケーションをとっているようで、細かい部分ですれ違いが起きてしまっているので。これまでの環境ではちょっとした疑問などはすぐに聞けていたのに、言わずに終わらせがちになると、そこでお互いにすれ違いが生じてしまっているような気がします。最近ではそこを気を付けていて、Slackでも念のために個人的に確認をしたりもしています。

ーコミュニケーションに工夫をして厚めに対応しているという感じなんですね。

そうですね、会社が現在在るフェーズにもよるかなと思いますが、ある程度環境的に全部整っているとオンラインのコミュニケーションでもまた違うのかなあと思います。ただ、その環境も作りこみすぎてしまうと自由が効かなくなってしまうデメリットもあると思うので、バランスを取りつつ進んでいくのが大切かなと思いました。



品質保証部 主任としての役割

ーそのような印象をお持ちのMEDITAに、品質保証部の主任としてジョインして頂きました。その役割を簡単に教えていただけますでしょうか?

品質保証部は、ざっくりと言うと、医療機器をつくるにあたって色々と守らなければならない法律があります。その法律を守ることが出来ているかどうかを監視する部署です。様々なプロセスを見守りつつ、もちろん自分たちでもアクションを起して文章を作成したりなどもします。

また、薬事に関連する社内教育などは、品質保証部 部長渡辺さんや、システム開発部 部長の武政さんなどを中心に他社員への周知をされたりしているので、私も学ばせてもらっています。

ー前職も医療機器の会社で薬事に関わられていたということですが、大学では理学研究科で分子化学を専攻されていたとのこと。元々医療機器関連の分野に進もうとこのような分野を勉強されたのでしょうか?

子供の頃から理数系が得意だったので、この分野での成功体験が多いというのがベースにはあると思います。大学の専攻名は分子科学専攻なんですが、学んでいた内容は物理がメインで、光工学を勉強していました。中学生の頃から将来は大学まで行って何か学びたいという思いはあり、理数系の中でも物理が不得意だったのもあって、逆に選びました。物理を学ぶ中で「なぜ?」と気になることが多かったので、そこを学んでいくことが楽しかったんです。

ー大学時代の印象的なプロジェクトや研究内容などはありますか?

研究の内容は医療機器に使う光源の研究でした。例えばOCTというような医療機器があるんですが、それに使われている光についてなどですね。大学時代の研究に携わった三年間で印象的なことは、ちょうど当時の教授がこの分野の研究をはじめようという時期だったため、研究を通してゴールに辿りついた、という感じではないのですが、修士論文を含め次の後輩達につなげる活動はできたと思います。


医療機器の道へ

ーその後医療機器の会社に進まれるわけですが、大学時代の専攻の影響もあって選択されたのでしょうか?

そもそも就職活動のテーマが「医療機器の会社に行きたい」だったんです。まず、大学が医療系総合大学のため、同級生に医療関係を志望し、働いている人が多いというのがベースにあります。そして、今後仕事をするにあたって数十年間モチベーションを維持でき、自分が知っている誰かのために働くことができる分野ってなんだろう?と考えたときに、医療機器だと思いました。

実際に同級生を見ていて、医療の現場で働くというのはとても大変というのを感じました。そこで、医療の最前線で働く友達を医療機器を通して支えるために働くことが自分には出来るのでは、と思ったんです。

また、自分で学んでいる物理学で人の命が救えると思い、そこもモチベーションを保ち続ける理由のひとつになると思いました。



ー実際に医療機器メーカーの世界に飛び込んでみていかがでしたか?

前職では、部署としては商品開発部と薬事申請などをする二つの部署に属していました。商品開発部では、製品の試験のサポートなどもしていたのですが、その中でも3DのCADを使って、製造現場へのパッケージの提案をしたのがおもしろかったですね。薬事申請の部署では、海外向けの製品も扱っていたので、薬事申請の文章を英語で書くプロセスを経験出来たのがよかったです。


MEDITAにジョインしてみて ベンチャーという環境で感じたこと

ーそのご経験を経て、ベンチャーであるMEDITAを見つけて下さりジョインとなりました。MEDITAを知った最初の印象はいかがだったでしょうか?

前から一度はベンチャーで働いてみたいと思っていました。そこで、エージェント経由でMEDITAをご紹介頂きました。会社説明を伺った際に、今後医療機器をつくっていくにあたって必要なメンバーを集めており、良い意味で地に足が着いているという印象を受けました。ベンチャーって突っ走るというイメージもあったので(笑)。また、その他の会社の説明も伺ったのですが、MEDITA以上にワクワクする感覚が無かったというのがあります。理数系っぽくないかもしれないですが、この「ワクワク」が私の中では最終決定項のひとつでした。

ー実際にMEDITAに入られて、ベンチャーという環境に対し率直にどう思われましたか?

メリットとしては、新しいシステムの導入などが早いなと感じます。前職ではなかなか難しい部分でもあったので、そういう新しいものにすぐに触れられるというのはあります。また、リモートを経験できたのもよかったですね。

デメリットというわけではないですが、ベンチャーなのでスピードが大切と言われる中、それは真実なんだなあと感じました。まっすぐ進んでいるわけではなく、色々とぶつかりながら、2倍ぶつかって、2倍のスピードで進んでいるという感じです(笑)。また、スタートアップやベンチャーってそのフェーズによって構造もこんなに違うんだというのを知りましたね。



ヘルスケアベンチャーやMEDITAで働きたいと思っている方へ

ー松田さんは今後MEDITAの中でどのようなことにチャレンジしてみたいですか?

色々な機器、色々なアプリケーションを見て、携わってみたいなって思います。プロジェクトに入ることで、内側から経験することもできると思いますし、「●●をしたい」とまだ明確には言うことが出来ないのですが、この人数の規模感だからこそ関わることができるのでは、と思っています。

ー最後に、ヘルスケアのベンチャーやスタートアップで働くことに興味を持っている方々、また、MEDITAで働きたいと思っている方々にメッセージをいただけますでしょうか?

私の経験からですが、スタートアップやベンチャーという世の中の偏った印象があると思うので、社長や役員にコンタクトを取って、実体とご自身のイメージにギャップがあるかどうか、ギャップがあったとしてもそこで働きたいのかどうか、という点で考えてみても良いと思います。

また、自分が提供できる技術やスキル以上に学ぶことも出来るので、そこは貪欲に活用していただきたいと思います。

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