4月16日(日)に、メディバン上で行われたコンテスト「MCPO AWARD 2017」の公開審査が行われました。メディバンのスタッフKが、公開審査の会場へ潜入!(もちろん正式にご招待いただいてます)
本記事において、当日の模様をレポートします。
「MCPO AWARD 2017」は、世界と繋がるマンガ作りを目指す「まんがCPO(一般社団法人まんがコンテンツ振興機構)」が主催し、メディバン上で投稿を募った、マンガ・イラスト投稿コンテストです。
「MCPO AWARD 2017」についてはこちら(応募作品もご覧いただけます)
公開審査は、にぎやかな街中にある「福岡アジア美術館」内「あじびホール」にて行われました。120席を設置できる、とても素敵な会場です。
会場内はほぼ満席!開始時刻が近づくにつれ、熱が高まります。
まずは、まんがCPO代表理事の金氏さんからのご挨拶。
審査員は、イラスト部門に、『マリア様がみてる』の「ひびき玲音」先生と『ガンダム』や『マクロス』シリーズでもおなじみの「美樹本晴彦」先生。マンガ部門には、「水無月すう先生」と(残念ながら急病で不参加となった「六道神士」先生の代わりに)「瀬口たかひろ」先生が登場。
そして、審査委員長は『クッキングパパ』の「うえやまとち」先生と、イラスト部門、マンガ部門ともに、超豪華な顔ぶれとなっています!
応募総数は、なんと5534作品!(内、マンガ部門は499作品)
特に、最終選考に残ったイラスト58作品、マンガ20作品は、いずれも審査員の先生方が唸るような力作ばかり。半数以上は国外に住む方から応募いただいており、とても国際色豊かなコンテストとなりました。
先生方の挨拶につづいて、イラスト部門の講評が行われます。
まず、全体として「とにかく応募作品のレベルが高いことに驚きました」とのこと。
↑ 左:Nachozさん『Sea of Tears』/ 右:DZIKAWAさん『Ash』
↑ 左:朱利亚さん『Guide』/右:slushySashさん『Saviors of Christmas?』
↑ 左:黑洋子yokoooさん『囚』/ 右:Dodiさん『Boom』
最終選考に残った作品には、審査員の先生方からひとつひとつコメントが送られます。
キャラの作り方や、そのときに重視すべきポイントなどの技術面での講評に留まらず、自己満足で終わらないための意識づけや、プロとして仕事をする際、どういうことに気をつけるべきかといったアドバイスもありました。
ラウムさんの作品『空に堕ちる』は、仕上げまで全てメディバンペイントを使って描かれたそう!
次に、マンガ部門の講評へと移ります。
こちらも世界各国から、みどころに溢れた作品が集まりました。
↑ Yo-月さん『起義 upirsing』
↑ ElAutorさん『A FINE SUMMER AFTERNOON』
応募作品のレベルが高い分、先生方の批評もヒートアップし、キャラが弱い、ストーリーの練り込みが足りない、悩んだり考えたりすることから逃げてはいけないといった、かなり突っ込んだ、厳しいコメントが飛び出しました。
加えて、ストーリーの上手な魅せ方や、文字ではなく絵で伝えるテクニック、キャラの尖らせ方の重要性や、買いたくなる作品とはどういうものなのか、といったお話も。
また、多くの人が抱える「説明のしすぎ」や「説明不足」という問題については、描きはじめる前に全体を4コマまんがにすると話の展開にまとまりをつけやすい、という具体的な手法を紹介されていました。
ほかにも、仕事の現場でのエピソードや若い頃の苦労話など、プロを目指す上で参考となるアドバイスが多く、熱心にメモをとる学生のみなさんの姿が印象的でした。
注目の受賞式は、5月14日の12時から。福岡市博物館にて行われます。
栄光に輝くのは、どの作品でしょうか。続報をお楽しみに!