最近かかわった仕事で納期のはっきりしない・要望のはっきりしない仕事がありました。
そういう時どんな風に仕事を進めると、自分を守りながら仕事ができるか先輩に教わったのでメモします。
まず、【納期のはっきりしない・要望のはっきりしない仕事】とはどういうものかというのをご説明します。
そんな仕事あるわけないじゃんと思われるかもしれませんが、結構あります。
さすがにここで今回の仕事について話すわけには行かないので自分が考えた例ですが・・・・
いわゆるこんな感じの依頼のことを言います。
(例)
美容室を経営しているお客さんからサイトの修正依頼が来ました。
お客さん「予約機能を追加したいです!よろしくお願いします」
SE「・・・・、え?終わり??」
お客さんからしたら依頼をし終わったと思っているかと思います。ですが、予約機能と一口に言っても、今回の場合なら美容師の指名機能は入れるのか?
予約を取れる時間は30分単位なのか1時間単位なのか?
予約をするときのメニュー選択の項目はどうするのかなど決めないといけないことがたくさんあります。
通常何か作業を進める場合、初めに必要な機能やデザイン・期限や予算を決めます。
決められるものを全て決めて、それに沿って作っていくことをウォーターフォール・モデルといいます。
全部決められているので、途中で悩む必要はなくなります。
上記の例では細かなことには一切触れていません。
エンジニアがお客さんに質問して必要なことを聞き出さなければなりません。
ですが、お客さんが明確にこうしたいという要望が無い漠然とした状態だったりすると質問してもお客さんがひたすら悩むだけという状態になりかねません。
また、お客さんが忙しくて細部の確認が取れないなんてもこともあります。
納期が特に決まっていないと入っても、1ヶ月程度でできるものをそのまま放置するわけには行きません。
その場合プロトタイプモデルという開発手法で開発を進めると、お客さん都合で仕事が進まない場合でも比較的仕事を進めることができます。
これはどういったものかというと、ざっくりした希望を聞き出して最低限の情報を得たらとりあえず予想される完成形をこちらが先に作ってしまうというやり方です。
きっちり決めているわけではないので変更は絶対出ます。ですので二度手間になります。
ですが、お客さんを待っていつまでたっても作業しないなら「どうしてやらないんだ!」というクレームにつながりかねません。(~という情報と、~という情報を教えていただかないと・・・)とこちらが言っても、「常識的に考えて~~~~」というように反論されて、こちらが悪いという話になりかねません。
そのため、ものだけは作っておいてお客さんから必要な情報をもらったらすぐ公開できる状態にできるようにしておくとよいです。ここまでやったら、メールでお送りした情報を教えていただければ運用可能ですといえるので、こちらはやるべきことは全てやりつくしたということができます。
また、物を作ればそれをみながら話せるのでお客さんも「もっとここをこうしたい」と、要望を言いやすくなります。
プロ同士であれば、必要な情報を初めからお互い伝えることができますがそうでない場合必要な情報が不足したままというケースも多くあります。
そんな時情報がそろってからではなく、先回りして動けると仕事が楽になりますしクレームを未然に防ぐことになります。
作業そのものを効率的に進めることも大切ですが、作業をなかなか進められない状況でもそのプロジェクトをストップさせないようにする工夫も非常に大事であるとわかりました。