研修4のウェブサーバの構築に入っていたのですが、同時進行でルータの設定も行ったのでこちらについても紹介していきます。
ルータやIPアドレス、大変苦手な分野です。蘇るのは中学生の頃の記憶です。
家のパソコンを使っていたら何もしていないのに(感覚的には)、インターネットが繋がらなくなり、途方に暮れたものです。
ダイヤルアップとかPPPoEとか、意味はわからないけどとにかく嫌いになりました。とにかく関わりたくない単語でした。
調べようにもインターネットが繋がらないのでどうしようもなく、ただただ再起動を繰り返したり、線を抜いては挿してを繰り返しました。
もう一生インターネットに繋がるまい、と諦めると次の日にひょっこり回復してたりするから不思議なものです。
それに比べて最近は楽になりました。今我が家で使っているルータはなんとボタンを長押しするだけで勝手に接続を行ってくれます。
そんなこんなでしばらくの間、あのインターネットが繋がらず、ひたすら悩み続けるという時間を過ごさずに済んでいました。
が、今回行ったのはまさにそんな領域のお話です。
これまで、研修1で立てたLinuxサーバを使って作業をしていました。
インターネット
↑↓
ルータ
↑↓
Windows
↑↓
Linuxサーバ
こんな感じでした。特に何も考えずルータにLANケーブルを挿せばインターネットに繋がりましたし、同様にサーバにも接続できていました。
今回の作業ではそれらの接続設定をマニュアルで行いました。これまで楽してきたツケを支払うことになりました。
第一段階のゴールは、こんな感じです(以降インターネット側の接続は省きます。)。
Windows
↑↓
ルータ
↑↓
Linuxサーバ
サーバとクライアントの間にルータを1つ挟むことです。
この時点ではデスク周りも穏やかのものでした。
現在私の机の周りでルータが3つ、サーバが1つ、ハブが1つ、クライアントとなるPCとしてデスクトップとノートそれぞれ1台ずつ設置されます。
一大ネットワークが形成されています。
今回からはこのような状況に至るまでの過程をご紹介していきます。
それではまず1台目のルータの設定を行います。
今回使ったのはこちらのルータです。
https://www.allied-telesis.co.jp/products/list/router/ar570s/catalog.html
写真を見ればわかるように穴がたくさん空いています。
それぞれ役割があり、普通、
WANポート:インターネット回線をつなぐ。
LANポート:社内、家庭内のPCをつなぐ。
コンソールポート:ルータの設定を行う。
という風に使います。
家庭用のルータなんかだと、モデムから伸びるケーブルをWANポートに挿し、各PCから伸びるケーブルをLANケーブルにつなぎます。
そうすることで、複数の機器をインターネットに接続することができます。
ここら辺は家でも使ったことがありました。家庭用では説明書通りにケーブルを挿していけばそれでことが済みました。
今回のルータはもう少し複雑です。まず、細かい設定を行うためにルータ自身にアクセスしなくてはなりません。その際に使ったのがコンソールポートです。
ここでWAN、LAN両ポートに割り振る IPアドレスを設定します。
具体的なコマンドと合わせてみていくと、
> enable ip
でIPを有効化し、
> add ip int="インターフェース名" ip="IPアドレス" mask="サブネットマスク"
でインターフェースにIPアドレスを設定します。
そして、
> show ip interface
で設定に反映されているか確認します。
これで、ポートにIPが割り振られ、接続する準備ができました。
振り返ってみればたった3つの設定なのですが、何時間もかかりました…
そもそもIPアドレスを自分で決めるという考え方を理解するのに時間がかかりました。
次回はWAN、LANポートからルータにssh接続を行うための設定について紹介していきます。