なにをやっているのか
私たちは、プログラミング技術で生物学研究を支援するIT企業です。
私たちの使命は、測定装置から出力される膨大なデータを研究者が”利用できるようにする”ことであり、その結果、社会的に大きなインパクトを与える研究成果を出していただくことです。
それはまさに時代の最先端。
私たちが関わった仕事が、将来難病を治す薬を生み出すことに繋がるかもしれません。化石燃料や原子力に頼らない、想像を超えたバイオエネルギー誕生に関わることになるかもしれません。また、より美しい花が花屋さんの店頭にならぶ研究の手助けをすることができるかもしれません。
メイズは、そんな新たな希望の光を生み出す研究のお手伝いをする会社です。
なぜやるのか
私たちがバイオテクノロジーの仕事を始めた1998年当時は、ヒトゲノムのドラフト配列が公開されたころで、生物学の現場では、膨大な測定データが出力されるようになり、生物のいろいろな現象がいっきに解き明かされるとの期待が膨らみ、盛り上がっている時代でした。その状況の中、コンピュータを使ったデータ解析は生物学研究の必須要素となりました。何人かの研究者の方からの具体的な要望をいただいたこともあり、2000年より、本格的にこの分野に参入することを決意しました。
27年前の創業当初我々が取り組んでいたのは、ビジネスの分野で利用されるシステム構築のための基盤ソフトウエア開発でした。独自のWebServerも開発しました。仕事内容は最先端、たいへんではありましたが、楽しく仕事をしておりました。
とはいっても、直接の顧客は某大手通信会社の研究所で、エンドユーザと接することは皆無。我々の開発したシステムがどのように役だっているのか、具体的なニーズはどこにあるのかを直接知ることはできませんでした。また、成果は、すべて発注先のもので、開発元の社名を表示することさえできませんでした。(こっそり、あるキーを打つと開発者の一覧がテロップのように流れるようにはしていたのですが。。。)
それと比べると、バイオテクノロジーの分野では、発注者はエンドユーザ、つまり、研究者であることがほとんどです。研究テーマがあり、研究成果を出すためのニーズも直接ヒヤリングでき、我々の仕事が社会に役に立つ道筋も明確になります。また、成果について我々の取組をクレジットできる分野でもあります。これらのことが、我々自身のモチベーションの維持・向上に繋がり、日々の仕事に中で、楽しい瞬間をより多く感じることができると思っています。
現在、測定機械の進歩と低価格化がさらに進み、その機械の導入数が拡大しています。このことは、膨大な未利用データが滞留し放置される危険性が多くなることを意味します。
貴重な生物サンプルから多量のデータが産出されているにも関わらず、データ解析が進まず、研究が停滞しているのであれば、それは大きな問題です。
そこで、メイズは、このような問題の解決に向け、数年前よりバイオテクノロジー事業に集中し、コンピュータの専門家を必要としない実験研究者のためのデータ解析システム・ツールの開発・販売や低価格な受託解析サービスを提供しています。プログラミングが主業であるの立ち位置を保ちながら、研究成果を出していただくことを目的にかかげた研究支援の会社として、今後も取り組みを続けていきたいと考えています。
どうやっているのか
実験手法についての勉強会をしたりします。聞いたこともないような研究の話をそっと聞けます。
オフィスからは高校の校舎が見えます。
メイズのソフトウエアを作っているエンジニアのほとんどは、生物学のバックグラウンドを持っていません。
プロのプログラマーであればいいのです。生物学の専門家ではなく、生物学をITで支援する専門家であれば良いのです。
しかしながら、実験者ではない我々は、自らの力だけではニーズを正確に把握することができません。ですので、顧客からヒヤリングし、質問し、学び、現場の課題を理解して、ソリューションを提供しています。そのサイクルを大切にして、ソフトウエア製品や解析サービスの質を向上する作業を繰り返し行っています。
また、メイズは、お客様に研究成果をあげていただくために必要であれば、実験技術を紹介したり、他社のソフトウエアやサービスも提供します。つまり、研究支援ソリューションを束ねるハブとしての役割を担うことも目標に掲げています。
<ご協力いただいているプロダクト>
※発現解析実験手法 HiCEP メッセンジャー・スケープ(株)
※DNAシーケンシング受託 (株)マクロジェン・ジャパン
※発現解析ソフトウエア SubioPlatform (株)Subio
※論文を人が読み構築された生命情報統合データベース KeyMolnet KMデータ(株)
※高性能コンピュータ製造 (株)アークブレイン
ソフトウエアを開発するチーム構成についても、社員だけではなく、会社という枠を超えて、個人事業主の方に参加していただいています。ですので、仕事場所のロケーションにはこだわらず、スカイプなどのネット会議ツールを利用してコミュニケーションをとります。
そして、日本のお客様の要望をもとに開発した製品を、世界の研究者の方にも利用していただけるよう、バイオテクノロジー分野でのインターネットとクラウドを使ったビジネスの構築を実現したいと考えています。
<その他の特長>
個人事業主の方とも、結合度の高い関係を維持し、継続的にソフトウエアの開発にご協力いただけるよう、新たな業務提携のカタチを模索しています。
本社は西八王子駅徒歩8分の静かなマンション。
千葉の外房の八積開発室には、サーバマシンが複数台おいてあります。