こんにちは、Magic Moment採用担当です。
Magic Momentは現在、約50名の社員を抱える会社となりました。チームとして分業しながら、本質的なプロダクト開発を進めています。分業する中で、それぞれのチーム同士のコミュニケーションは非常に大事になります。そこで今回は、エンジニアを率いるテックチーム責任者の清家と、プロダクトチームを率いる マネージャー中村にそれぞれのチームの内情や課題、お互いの関わり方について語ってもらいました。
■プロフィール
テックチーム:清家 良太
2008年、株式会社インクスにエンジニアとして新卒入社。倒産に伴い2009年に株式会社ビービットでウェブエンジニアとして再スタートし、エンジニアだけでなく営業、カスタマーサポートなどを経験。その後起業などを経て株式会社クリエイターズマッチで開発責任者、事業責任者、カスタマーサクセスチームの立ち上げなどを務める。2019年に株式会社ビットキーで認証認可基盤プラットフォームの開発に参画した後、2020年に株式会社Magic Momentにジョイン。開発責任者として、開発やオフショアチームの統括、組織開発や採用などを担う。
プロダクトチーム:中村 将平
2009年に株式会社キャリアデザインセンターに新卒入社。2012年に株式会社リクルートマーケティングパートナーズに転職しスタディサプリのプロダクトマネジメントや事業開発を担当する。その後、2020年に株式会社カケハシに入社。薬局の経営をサポートするMusubiのプロダクトマネージャーを務める。Magic MomentのコアバリューであるGO TRUE WAYに共感し、2021年11月に株式会社Magic Momentにジョイン。プロダクトチームにて、プロダクトマネージャーとして弊社プロダクトMagic Moment Playbookの価値最大化のミッションを担う。
役割が異なるだけで、同じプロダクトを作る仲間
ーー本日はよろしくお願いします!まずはお互いのチームに求めていることを教えていただきたいです。まずはプロダクトチームからいかがでしょうか?
中村:ユーザーが求める品質を、最速でリリースすることです。Magic Moment Playbook(以下、MMP)は営業担当が顧客との信頼獲得に集中できるようにするためのプロダクトです。これまで世の中になかったプロダクトであり、モデルやコードも複雑。そんな中でも、いつもエンジニアリングの専門性を活かして、品質の高い成果物を最速で届けてくださり、すごく感謝しています。
さらにスピード感をアップするためには、コミュニケーションが大事になると思います。ユーザーは誰で、どのような課題をもっているのか、それを解決するためのTRUEな方法は何か、お互いに議論し合うことで課題解決につながります。
入社して驚いたのは、これまで経験してきたチームと比べて、格段にコミュニケーションスキルが高い組織です。隔週金曜の新規機能をお披露目するDemo Dayでも非常に質が高いですし、いつも笑いが起きますよね(笑)。エンジニアもお客様の視点を大事にしているのが伝わってきます。
※Demo Dayについてはこちらの記事にて説明してます!
清家:私は、この質問がしっくりきていなくて。というのも、相手に求めるよりは、一緒にどんなものづくりをしていくかを考えることが大事だと思うんです。プロダクトチームもテックチームも、顧客やプロダクトに対してTRUEであること、その姿勢は変わるべきではありません。対面するより、同じ方向を見て進んでいるイメージです。
中村:そうですね。同じMMPをつくる仲間であり、少し役割が違うだけだと思っています。
清家:あえて挙げるなら、お互いの固定概念を壊していけるようなプロダクトづくりを進めていきたいですね。CEOの村尾からよくアドバイスをもらっていたことでもありますが、以前、α版の開発が追いつかずにてんやわんやになっていたとき、「β版だけでいいのでは」と示唆をくれたんです。確かに、α版はあくまで社内で見るためのものであって、お客様の課題解決には直接必要のないものでした。はっとしましたね。
こういった本質を見極めるようなやりとりが、プロダクトチームとテックチームの間でもできるようになると、もっとスピーディな課題解決につながるように思います。
まだ世の中にない。だからこそ面白い。
ーー先ほど中村さんからこれまで世の中になかったプロダクトの難しさについてお話がありました。それぞれどのような点に難しさを感じていますか?
清家:既存のシステムにないものを作るとき、顧客は「こんなものが欲しい」と明確に教えてくれません。逆にお客様自身も、短期的でわかりやすいKPIを設定してしまい、本質的な課題と向き合えていないことも少なくないのです。私たちがするべきことは、お客様の課題を聞きつつ、妄想を膨らませながら、「こんな機能があれば、課題解決できるのでは」と仮説を立て、検証するサイクルを回すことです。これまで誰もやっていないことだからこそ難しく、ゆえにみんなが困っている部分だと思いますね。この課題を乗り越えて、お客様に「こういうものが欲しかったんだよ」と感嘆してもらえるようなプロダクトを目指していきたいです。
中村:既存のCRMツールはたくさんあります。しかしこれらを利用しても、売上に直結しない場合が多いのです。なぜかというと、現場の行動が変わらないと成果につながらないからです。単に数字を入力するだけでは行動は変わりません。MMPでは、「あなたとトップ営業マンとの違いはこれですよ」と示して、どうやって行動すべきかを示すようなプロダクトを目指しています。
具体的な設計手法は、ビジョンドリブンと現場の課題解決ドリブンを組み合わせています。現場の課題解決だけでは、本質的な課題解決には至りません。一方でビジョンだけだと、お客様の実情に合わないプロダクトになりかねません。コンセプチュアルで非常に難しい部分です。
これまでのフェーズは、最低限MMPを動かすためにどんな機能が必要なのか、初期機能を充実させる段階でした。今後はお客様のフィードバックをもとに追加機能を検討し、仮説検証を回していく段階なので、さらに難しく、楽しいフェーズになってくると思います。
お客様の課題解決のためにTRUEなカタチを模索する
ーーでは、具体的にテックチームとプロダクトチームではどのようなやりとりをしているのでしょうか?また、課題を感じるところはありますか?
中村:定期的には、毎日、顧客や社内から上がってくるプロダクト改善の要望について、どのように改善するかを相談する場と、週1回、お互いの進捗や課題になっていることなどを話し、意思決定するProduct Committeeを設けています。それ以外でも、案件ベースで見積もりや仕様の相談を随時行います。
清家:必要なやりとりは十分できている印象ですね。ただ、それぞれのチーム間で妙な距離感がある気もしています。先日テックチームのカルチャーについてお話ししましたが、これがプロダクトチームとも共通で認識を持てているかと言われると、まだまだです。もっと喧々諤々な議論をできるような距離感を目指してもいい気がしています。
中村:確かにそうですね。顧客に受け入れられるマーケットをどのように作っていくかにおいて、職種や部署は関係ありません。これから連携が大事になってくると思います。
とはいえ、私自身距離を感じているわけではありませんが(笑)。よく他社でも、テックチームとビジネスサイドで反発が生まれているなどの話を聞きますが、全くそういったことはなくて。「顧客にとって何が必要か」、「どうすれば本質的な課題解決につながるのか」などを言い合えるような環境があると思います。
清家:お互い衝突したこともないですしね。実際、理想の姿を模索しているような状態なんです。エンジニアがもっとプロダクトの価値づくりに踏み込んで、プロダクトチームも開発チームに噛み込んで・・・・・・。
中村:噛み込んで?(笑)
清家:すみません、言い間違えです(笑)
中村:(笑)。私も清家さんと同感で、どうしていくべきかの理想はまだ分かっていないんですよね。プロダクトチームとして、どんどんエンジニアにも噛み込んでいきます(笑)
ーー距離感があるといいつつも、すごく仲がいいのが伝わってきます(笑)。
中村:チームでそれぞれ役割は分かれていますが、概念的には製品開発チームという1つの組織だと考えています。チームとして最速でお客様に価値を届けられるように、「何を作るか」と「どう作るか」の役割を分けているに過ぎません。チーム一丸となって、ユーザーに価値を届けていきたいですね。
ーー最後に理想的なプロダクトチームとテックチームの関わり方について、教えてください。
中村:役割を分担したチームではあるものの、「関わり方」と題するほどのものではなく、「ワンチーム」だと捉えています。その中で、エンジニアやPdM、デザイナーなど、それぞれの専門性を活かし、いい意味でTRUEな状態に向かって、活発な議論をしていきたいですね。これから理想の関係性をお互いに追求していきましょう。
清家:おっしゃるとおりです。チームを分けることで縦割りになり、デザインするまでがゴール、リリースするまでがゴールと捉えているようでは、顧客に価値を届けることはできません。「お客様に価値を届けるためには」という視点をもち、柔軟にあり方を模索していきましょう!
※2022年1月より、組織編成がありテックチーム・プロダクトチームは製品開発チームとして1つの組織になりました。プロダクトを通じてお客様の課題解決・成果を実現するべく進んでいます!
※本記事は、インタビュー当時の情報に基づいて作成されたものです。社員の所属部署や役職は、取材時点の情報であり、現在と異なる場合があります。