前職ではどんなことをしていたか
▽なぜブライダル業界に就職したのか
ウェディングプランナーとしてファーストキャリアをスタートしました。「人と関わり合うこと」「全力で打ち込める環境であること」「大きなアウトプットを生み出せること」。学生時代に交響楽団でコンサートマスターをしていた経験から、就活時代この3つが軸になっていました。入社の決め手は、創業社長の「ブライダル業界を変えたい!」という熱意でした。「今の業界は顧客のためになってないことが多すぎる。それを変えていきたい!」と熱く語る社長の姿を見て、心揺さぶられました。
▽プランナー時代
約2年間、自社のゲストハウス型専門式場でプランナーを担当しました。そこでは、見学でお越しになる顧客に対しての提案・成約から、専属プランナーとしての打ち合わせ・当日の進行責任まで、顧客に関わる一連の業務を担っておりました。 プランナー経験から得られた最も大きなことは、「第一印象で最大瞬間風速を叩き出す」ことだと思います(こう書くと軽薄ですが…笑)。
顧客は誰しも、この人に私たちの大切な結婚式を任せて大丈夫だろうか?と不安を抱えています。身だしなみや清潔感に気を付けるのは勿論のこと、ブランドを体現できるよう接客や電話応対も細心の注意を払いました。また「提案力」も磨かれたと思います。よく『何事も準備が9割』などといわれますが、結婚式においては「準備が9割5分」の精神が求められますので、事前に想定・計画できることはすべて行います。その中でも特にこだわっていたのは、顧客の趣味嗜好を初回打ち合わせ時に聞いておき、徹底的に勉強して顧客ならではの提案をすることでした。
▽MR時代
自らの足で市場を開拓していく「攻め」の営業にチャレンジしたいと考え、幅広く業界研究をしていました。MR職について知るうちに、”医薬品という誇りをもてる製品を扱うこと”や、セカンドキャリアとして重視していた”専門性を高めながら長く成長していける職種であること”に魅力を感じ、製薬業界に飛び込みました。
MRとして担当したエリアは北海道の十勝地方で、およそ岐阜県ほどの面積をカバーしており、一番離れた得意先は片道3時間かかるほどの広大な土地を日夜走り回っていました。 運転が好きだったので長距離ドライブも苦にならず、自ら考え行動できる攻めの営業が面白かったこともあり、仕事スタイルには非常に満足していました。 ただ、地方担当ということもあって、「MRの訪問規制」や「平均的なディテール時間の短さ」に対してのコストが余りにも割に合わないことは気になっていました。
正直なところ非効率性や低生産性から来る「MRの存在意義は?」の声は自分の中で日々大きくなっていきました。 また規制は徐々に厳しくなってきているのを現場で感じ、医療現場と製薬業界の需給ともに変革の時代に突入していることは明らかでした。
現在どういう仕事をしているか
メディカルマーケター(以下、MM)として、MRの営業要素はそのままに、市場分析や戦略立案といったマーケティング要素を掛け合わせた仕事をしております。 「医師のセグメント分類/コンテンツ作成・送付/個別対応(メール・面談)」のサイクルを回すことが基本の流れとなりますが、それ以外にどこまでやるかはプロジェクト(以下、PJT)によって異なってきます。
私がこれまで携わった2つのPJTを例に挙げると、ターゲット選定やKPI設計といったスタートアップ時の設計から関わったり、PJT終了後の効果検証も一部任せていただいたり、会議資料を作成したり、はたまた営業資料を作成したりと、幅広い経験をさせていただいております。
またMR業務と比較すると、あらゆる点でより「本質的」に「効率的」に仕事できる環境だと感じます。 ⇒「医局待ち」「車の運転」といったムダがなくなるため、従来型MRでは考えられなかった1,000-2,000人の医師をカバーでき、かつ10件/日の面談を実施することも可能になる。 ⇒なくなったムダな時間は、メールアプローチや打ち手策定といった攻めの時間に使える。 ⇒面談では雑談が減り、薬剤や治療の話がメインになってくるので、より本質的な情報提供が可能になる。 ⇒希少疾患、在宅医、AOLなどあらゆるセグメンテーションが可能なので、全国規模から特定のグルーピングを行うことも可能になる。
メディカルマーケーターになりこの1年間でバリューアップできたと感じることをご紹介させていただきます。 大きいのは、Excelスキル・PPTスキル・ビジュアライズスキルといったPCスキルです。あとはロジカルシンキングでしょうか。 日々膨大なデータ量のローデータを集計や分析し、PDCAサイクルに乗せるためにキーボードをたたいていると、エクセルへの並々ならぬ愛情は日々強くなりました。
また営業力については、基本的に医師との面談は1回限り、一期一会の関係です。いかにクロージングの確度を高めるかが成功要因となるため、営業としてのマインドやスキルを向上させることができます。リアルではなく電話やWebでの面談が主となるため、従来のMR活動より”話の内容自体”のウェイトが大きくなり、営業力を別の角度から伸ばせるとも思います。またこれは営業スキルに限りませんが、成功事例や共有すべき取り組みは事業部内で積極的にシェアする文化があるので、個人ワークのMRよりも学びの機会は増えると感じています。
エムスリーマーケティングはどんな会社か
風通しがよく、スピード感がある社風です。 医療業界/働き方を変えたいという意欲のある方や、課題解決力やマーケティングスキルなどの経験を積み市場価値を高めたい方が集まっています。現状に満足せず、成長を求める方には最適な環境と思います。
入社して驚いたことは、物事を表層的でなく本質的に捉えようとする人が多いことです。これはエムスリーグループ全体を通して言えることですが、議論にムダがなく合理的なのでストレスを感じることは少ないです。またこれも会社のカルチャーとして、投資対効果への意識が強い人が多く、「そこにリソース投下することで得られるどれ程インパクトが見込めるのか?」という問いが飛び交っているので、実務面でもムダが少ないと思います。 目的と期待できるインパクトが明確なため、MR時代に感じた「これをやって何のためになるの?!」といったストレスを感じることはほぼなくなったと感じます。
これからのこと
まずはMMとして一人前となることを目指しており、中長期的にはeプロジェクトマネージャーを目標としております。 普段の業務の中で、課題解決力やマーケティングスキルは十分に鍛えられますが、特にMM事業部は戦略コンサル出身などの方も多い環境であり、意欲次第で徹底的に学べる環境だと感じます。
大きく分けてMM業務には、MR的な「営業側面」と、分析や戦略などマーケター的な「思考側面」の二つがあると感じています。 特に後者の「思考側面」に関して、一つエピソードを紹介させていただきます。私は子どもの頃から楽器をやっていたのですが、練習の中で気になった箇所があれば、納得した表現ができるまで何時間も弾き続けるような、こだわりの強いタイプでした。振り返ってみると、もちろん人と関わることは好きでしたが、それ以上に何かに黙々と取り組むことに熱中するタイプだったと思います。子どもなりにプロセスにこだわる職人っぽさもありましたし、むしろ行動特性としては、後者の「思考型タイプ」でしょうか。
あくまで個人的な感想となりますが、MMのデイリータスクとなる分析や戦略立案にも似たプロセスを感じますので、思考型タイプの方ならば比較的ストレスなくキャッチアップできると思っています。
メディカルマーケターの仕事や、エムスリーマーケティングに興味を持っていただけた方、ご応募お待ちしています。
お問合せ、ご意見はリクルート室三浦まで
エムスリーマーケティングでは一緒に働く仲間を募集しています !
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