こんにちは、採用担当です。
今回は、EIRL事業(医療AIを中心とした当社の主要事業の1つ。https://eirl.ai/ja/)で製品開発を担当するエンジニア2人にインタビューしました。
全国約200もの医療施設でご利用いただいている医療画像診断支援AIの製品開発(主にバックエンド~フロントエンド開発)を、現在4名で担当しているという精鋭達。当社の強みである開発力の秘密が聞けるかもしれません。
【目次】
▼今回のストーリー
- 他業界から医療の世界へ:興味をもったきっかけ
- 日々どんな業務をしているの?:現在の担当業務
- ゼロから作り上げていく面白さ:印象に残っている仕事
- 医療現場で使ってもらうものだからこそ:医療分野で開発することの難しさ
- ユーザー増に伴う課題:これからのチームとしての課題
- 全員がプロフェッショナル:自分達が思うチームメンバーのすごさ
- 働く上で大切にしていること
- 医療AIのフロントランナーとしての楽しみ:当社で働くことの魅力
他業界から医療の世界へ
ーお二人共医療業界ではない業界からのジョインですよね。どんなきっかけで医療業界に興味を持たれたんですか?
湯浅: 前職では、別業界で画像処理・AIに関わるバックエンド開発を行っていたので、エルピクセルが初の医療業界です。きっかけとしては、身近に医療業界で働いている人がいたことが大きいかもしれません。
実際の現場の話しを聞いていると、働き方やシステムがかなりコンサバな世界なんですよね。違う分野を経験した人が関わっていけば効率的に出来る部分も沢山あるのではないのか、と思っていました。
福田さんは?
福田: 「人の役に立ちたい」という気持ちからです。
前職では、TVに関わるスマートフォンアプリのバックエンド開発をしていました。勿論やりがいは感じていましたが、どうしてもお客さんの声が届きにくく、自分の仕事がどれだけお客さんの手に触れて、どういう価値を生み出しているのかが、実感として分かりにくかったんです。だから「人の役に立ちたい」と思って、医療か地方創生のどちらかに関わりたいとぼんやり思っていました。
日々どんな業務をしているの?
ー現在お二人が、製品開発チームでどんなことを担当されているのか、教えてください。
湯浅: EIRLおよびEIRLの管理者アプリの開発を担当しています。
EIRL自体は、グラフィカルなユーザーインターフェースがありません。ただ、沢山の施設で利用してもらうことを考えたとき、グラフィカルなUIがないとどうしても導入・保守・サポートに苦労してしまうので、EIRLには管理者用のアプリケーションをつけています。一定のITリテラシーのある方であれば、webブラウザから簡単にEIRLの設定が出来るようになっています。
福田: 僕は現在、製品開発チームのリーダーを担っています。自分自身の開発に加え、一部の開発を協力会社さんにお願いをしているのでその管理、チームマネジメントをしています。
ゼロから作り上げていく面白さ
ーこれまでで印象に残っている仕事はどんな仕事ですか?
湯浅: 入社して一番始めに携わった、EIRL管理者アプリの開発です。それまで管理者アプリは存在していませんでしたが、導入施設数も多くなり「そろそろ作らないといけないよね」というところでアサインされました。とはいえ、何がやりたいという要望はふわっとしていて。(笑)
そんな状態だったものを2-3ヶ月で最初のバージョンを形にしていきました。管理者アプリを開発していく中でEIRLのソフトウェア構成に関する理解も進みました。また実際に医療施設へ行ってEIRLを設置する機会もあり、「これは管理者アプリがないと大変だ」というところも実際に体感しながら、初版を作りました。
そこから少しずつ成長させ、現在は多くの人に使ってもらえるところまで来ました。管理者アプリにはずっと携わっているので、思い入れも強く印象に残っている仕事です。
ーゼロから作り上げていったんですか?(驚)
湯浅: 全くのゼロからというほどではありませんが、いくつかの要望項目だけあって画面をどうするかも決まっていない段階から、携わってきました。
福田: うちの仕事の振られ方・進め方の特徴かもしれません。ふわっとした要望の段階で製品開発エンジニアに話しが回ってくることも多々あるので、仕様を決めていくところから自分たちで担当していくこともあります。
「ソフトウェアに新たなアルゴリズムを乗せたい」といったやるべきことが明確なリクエストは、基本的にその通りに開発していきます。ただ、中には要求が明確に固まっていない段階で回ってくるリクエストもあり、要求を分析・ブレイクダウンして仕様を固めるところから、製品開発エンジニアが携わることが出来ます。
決まっていることを決まった通りに実装していくだけではなく、リクエストを出した人が社内のセールスメンバーだったり、その先の医療関係者だったりするので、その人達と話しをして「何を求めているのか」というところを確認しながら仕様を決めていける、というところは、面白みの一つでもあると思います。
ところで、管理者アプリは最初からフロントエンド担当者は携わっていたんですか?
湯浅: 最初はバックエンド開発者の僕だけアサインされていました。ただ、CoreMonthly(月1回開催の全社会議)の後に、当時のフロントエンド担当者と飲んでいて「自分も興味あります」とのことだったので、その時からフロントエンド部分はやってもらっていました。
ー福田さんはどんな仕事が印象に残っていますか?
福田: ジョインをして一番始めに、※アノテーションツールの開発をほぼゼロの段階から携わったことです。湯浅さんの話を聞いて、最初に携わった開発が印象に残るんだなぁと思いました。(笑)
※アノテーションツールとは:機械学習のモデル作成に用いる正解データ(教師データ)を設定する時に使用するツール
僕の入社時すでに、その4ヶ月後に、あるプロジェクトに対してアノテーションツールを納品することが決まっていました。「医師が医療画像に対してアノテーションを付け、付けたアノテーションをプロジェクト全体のデータベースに保存する」、ということが出来るシステムを作ってリリースする、ということが契約として決まっていたんです。そのとき既に展示会等で使う簡単なデモ版はあったので、それを改良する形で実装しました。具体的な仕様や納品の仕方が決まっていなく、見積もりもしていない状態で、4ヶ月後にリリースだ、とアサインされました。(笑)
そこから試行錯誤しながらリリースし、プロジェクトに参加していた6施設程の医療機関に納品した、ということが印象に残っています。
湯浅: アノテーションツールって、そんな経緯で出来たものだったんですね!
福田: 最初は自分たちのためのツールではなく、人のためのツールだったんですよね。勿論後々は自分たちのためになることを見越してではありますが。
ー沢山お話し伺ったので、続きはまた次回!
- 医療現場で使ってもらうものだからこそ:医療分野で開発することの難しさ
- ユーザー増に伴う課題:これからのチームとしての課題
- 全員がプロフェッショナル:自分達が思うチームメンバーのすごさ
- 働く上で大切にしていること
- 医療AIのフロントランナーとしての楽しみ:当社で働くことの魅力