「地域を活性化し、日本を元気にする」をミッションに掲げている弊社。地域企業様のマーケティング・ブランディング支援や、営業支援ツールのご提供、WEB広告代行などのサービスを行っています。今日のコラムでは、前回(転職は悪ではない! 3度の転職を経て起業した社長の転職実録)に続きライターの中島さんに協力していただき、代表の曽根田が取材を受けましたのでその模様をご紹介いたします。曽根田が起業に至った経緯や事業転換・社名変更の理由、そして「どんな人と一緒に仕事をしたいか」まで。弊社の歴史と今を、ぜひ知っていただければと思います!
インタビュイー:ローカルパワーエンジン株式会社 代表取締役 曽根田太郎
取材・執筆協力:中島宏明さん(ライター)
「営業が尊敬される社会にしたい」という想いで起業
――前回は曽根田さんの就職活動や転職についてお聞きしましたが、今回は起業した経緯についてお聞きできればと思います。
曽根田:前職では、営業もWEB解析もしていました。そこで開発した営業支援ツールがあり、お客様の要望でつくったものでした。当初は既存クライアント向けのツールだったのですが、「他社にも必要ではないか」と思い、「自分にやらせてほしい」と当時の社長に伝えました。
営業支援ツールは不動産業界向けのツールで、「見込み客のWEB上の足取りがわかるMA(マーケティング・オートメーション)」です。今でこそMAはたくさんあるのですが、当時はまだ少なかったと思います。不動産の営業では、一般的にインターネットで問い合わせが10件あっても実際に会えるのは1~2件。他の8~9件は追いかけません。問い合わせた人のWEB上の足取りがわかれば、少なくとも一度問い合わせはしているわけですから、不動産営業のモチベーションになります。それが実現できて、お客様からも好評でした。
好評な状況を知り、前職の社長が子会社を作って営業支援ツールを販売してはどうか、と持ち掛けてくれ子会社を設立したのが当社のスタートです。オフィスも間借りで、起業したての会社としては有難かったです。
営業って、どうしても煙たがられてしまう存在です。しかし、見込客の足取りがわかれば営業自身のモチベーションになり、成果が出れば自信もつきます。お客様に最適な提案ができるようになれば、お客様も営業を頼りにするようになる。結果的に「営業という仕事が尊敬される社会」の実現につながるのではないかと。そんな想いで起業しました。
ある女性社員の退職が転機に
――今は事業転換されて、「地域を活性化し、日本を元気にする」というミッションに掲げて地域を応援する企業になったわけですが、どのような理由があったのでしょうか?
曽根田:きっかけは、当時頑張っていた営業の女性社員の退職です。まだ20代後半で家族の介護のために退職をすることになったのです。
その社員に、「辞めた後、収入はどうするのか?」を聞いたら、「地元のスーパーのレジなどでパートをするつもりです」と言われて。うちの仕事を覚えて、「これから」というときだったので、社会的にもったいないと感じました。
ほとんど同じタイミングで、知り合いの女性が介護の仕事をしていたのですが、「体力的に辛い。事務の仕事を覚えたいからエクセルを教えてほしい」と言われたことがありました。
そのときに、「多くの女性は長期的なキャリア形成がしにくい」「出産や介護など、家庭の事情でキャリアをシャットアウトされてしまう」「どこにいても仕事ができるスキルが必要」と強く感じて。それで、なにかできることはないか考えました。
一方、クライアントである不動産業界の方の多くは、コツコツとコンテンツを制作してWEBサイトを集客する、といった継続的なことが不得意です。
そこである晩、自転車で帰宅する途中、そういった継続的な業務が得意な人にライティング等のスキルを身につけてもらえば、カバーできるのではないかと思いました。
また、当時は主に営業支援ツールを提供していたのですが、MAを提供する競合も増えていました。弊社は高い開発力を持っているというわけではなかったので、営業支援ツールだけで事業を継続するのは経営リスクが大きいと感じていたころでもありました。新型コロナの影響もあり、いろいろと考える時期だったと思います。
真夜中の事務所で、ずっとあれこれ考えて。それで、『地元紹介丸投げパック』という地元の情報を継続的に発信するサービスを思い付き、このサービスを軸に事業転換する決断をしました。第一号のライターは、辞めた女性社員です。今は、クライアントに就職しています。
地元紹介丸投げパックは、不動産会社様のWEBサイトに地域の魅力を紹介するコンテンツを定期的に配信するサービスです。コンテンツの作成やWEB解析は、弊社が担当します。コンテンツの内容は、地域のグルメや遊びスポット、イベントやお祭りなど、地域に住む魅力を伝えるものです。コンテンツを継続的に配信することで、不動産会社様のWEBサイトのアクセス数や問い合わせ数を増やすことができます。現在は、数十社の企業様に導入していただいています。
地域活性や地域貢献など、地元を応援することを事業のテーマにしたので、2022年に社名を「ローカルパワーエンジン株式会社」と変更しました。地元紹介丸投げパックは、地域の魅力を発信するだけでなく、地域の人にも仕事の機会を提供することができます。地元の人が地元のことを書くので、よりリアルな情報が伝わります。地元にいながら仕事ができるようになるので、育児や介護などの家庭の事情で離職せず仕事を続けられる。そんな環境を、全国でつくっていければと考えています。
「頼れるWEBコンサルタント」を全国に増やしたい
――地域を応援する会社ですから、地元愛がある人が一緒に仕事をする条件かと思いますが、どんな人が社員として理想的ですか?
曽根田:一緒に働く社員の方には、お客様にとって「頼れるWEBコンサルタント」であってほしいですね。WEBマーケティングに詳しくなり、自分たちが尊敬される存在になり、顧客から信頼される存在になることを目指してほしいです。当たり前のことですが、「約束を守る」「できないことはできないと言える」ということも大事だと思います。
また、ビジネスの前に人間的なつながりを大切にしてほしいです。「趣味が合うなら、お客さんと一緒に釣りにも行っちゃう」ような関係ですね。そういう関係があるからこそ、地域の魅力を発信できるし、地域に貢献できるのだと思います。ビジネスライクなつながりだけでは、本当の人間関係は築けないのではないでしょうか。
WEBコンサルタントとして、お客様のビジネスを理解し、担当者の方のことも理解していることが重要だと思います。ビジネスも、その周辺環境も常に変化していますから、常に学び続けることが欠かせません。また、学ぶだけではなく、学んだことを行動に移せることも重要です。
自分の意見を持っていて、社長にも上司にも遠慮なく意見を言える。そんな文化を育てていきたいですし、一緒に会社の文化をつくっていける人と仕事がしたいですね。「それって自分のことですか?」という人は、今すぐにでもエントリーしてください!
次回は、弊社代表・曽根田の仕事観や弊社の採用基準についてご紹介する予定です!
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