デザイナーだった僕が、40歳でLITALICOワークスのサビ管になった理由。(前編) | LITALICOワークス
働くことに障害のある方向けの就労支援事業をおこなう「LITALICOワークス」では現在、全国のセンターにおいてサービス管理責任者の採用を積極的におこなっています。今回は、サービス管理責任者として...
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LITALICOワークスのサービス管理責任者、渡辺さんのインタビューの後編です。前職で2社、福祉業界での職務を経験したのち、LITALICOに入社されてからのことを詳しく伺いました。
▼インタビュー前編はこちら!
LITALICOには2016年1月に40歳で入社しました。その2か月後にはLITALICOワークス錦糸町センターを立ち上げ、2021年7月には現在所属している日暮里センターの立ち上げも経験し、サービス管理責任者を務めています。サビ管の通常業務としての個別支援計画や関係機関との関係構築、スタッフ育成にも携わる中で、イベント企画や地域ネットワーク会議への参加も積極的におこなっています。
僕が今所属しているセンターは施設外活動の量が関東圏内の他のセンターと比較するとかなり多いようですね。僕自身も「LITALICOがあってよかった」と思われる存在を目指したいと考え、センターの外での繋がりも非常に大切にしています。保健師さんや区の関係者だけでなく、他の就労移行支援事業所と親しくさせていただき、利用者さんの合同面接練習をしたりすることもあります。
また、僕が個人的にやっている活動も紹介すると、2016年に仲間と発足した「ASM(ALL SUPPORT MEMBERS)」というコミュニティでは、他の施設関係者や、特別支援学校、企業、行政、医療関係者などさまざまな関係者が集まる機会を設けています。横のつながりの中で少しでも話を聞き合い、助け合ったりできる場所をつくりたいなと。他にも、定着支援でお世話になっている企業の方と「人事の本音トーク」という会をつくり、障害者雇用に関わる人事同士、企業と支援機関同士の交流の場を積極的につくっています。
新たなネットワークを作っていくのはとにかく楽しいですし、「地域連携」が僕自身のサビ管としてのアイデンティティとして大きな部分を占めているのかなと思います。
最初のころは、多少ありました。理論に基づいた質の高い支援や、ケース会議、それをこなす優秀なスタッフに囲まれ、「自分にできることは何があるんだろう?」と落ち込んでいた時期もありました。
そんな時、当時のセンター長が「利用者さんが今日来てよかったと思えるセンターを作るのも、サビ管の仕事ですよ。そこは渡辺さん得意じゃないですか!」と言ってくれて。それまでは、「周りのスタッフに早く認められないと…」と身構えてしまい、LITALICOっぽいサビ管像を僕の中で勝手につくりあげていたのかもしれませんね。
こういった経験からも、育成観点からセンターのスタッフ自身が常に「自分らしさ」を大切にする職場でありたいと考え、スタッフが自分の長所と向き合い、自分がセンターに貢献できていると実感できる機会をサビ管として積極的に設けるようにしています。
やはり、各拠点のトップにあたる人物がサビ管とセンター長の2名体制であることは、大きな特徴だと思います。この2名体制は夫婦のような関係性に例えられることもあるくらいお互い支え合ってセンター運営をしているんです。
前職では数字も意識しながら支援の質も追及することが本当に大変だったので、センター長が拠点の運営・経営面の責任を一緒に担ってくれているためサビ管業務に集中しやすく、僕としては最も助けられているところかもしれません。事業部全体でも、集客力も高いためより支援の質にこだわって目の前の利用者さんに集中しやすい環境づくりが意識されていると感じます。
また、拠点が多いので、同じ「サビ管」という立場のスタッフがたくさんいるのも良さですね。普段からチャットを送り合ったりお互いに相談しあったりしていますし、年に数回は飲み会を開いたりしています。センター内のスタッフは僕よりも年齢が若いメンバーがほとんどですが、とにかく普段から仲が良くコミュニケーションが活発で、会議での共有がいらない場合もあるほどです(笑)。年功序列なく社員が活躍できる環境ですが、周囲との年齢差を問題に感じることはあまりないですね。むしろいつも若い世代の社員から刺激を受けています。
また、僕は入社前に、福祉業界のなかである意味制度がまだ整っていない混沌とした環境も経験しているので、いくつかあるLITALICOの行動指針の中でも「クリーンファイト」という言葉の大切さを強く感じます。高い倫理観や誠実さをベースに、クリーンに仕事に向き合う姿勢を重んじる言葉なのですが、LITALICOが福祉事業を主軸として前例のないことに対して長年チャレンジを続けてきた一方、法律上のルールをしっかりと遵守し、倫理観を高く持ち続けながら事業を進めてきた社風が、この行動指針に表れていると思います。
新しいことに挑戦するのが好きなので、センターの立ち上げなどに今後も関わりたい気持ちはあります。でも、就労移行支援の事業って障害の種別も、バックグラウンドも、特性も、皆さん全く異なるプロフィールをお持ちの方との新しい出会いの連続なんですよね。飽き性な面がある自分でも、全く退屈することもなく常に勉強の日々です。
福祉の仕事ってお芝居に似てるんですよね。その時に集まった利用者やスタッフで、どんな化学反応が起こり、新しい気づきや成長が生み出されるのか、いつもワクワクしています。
状況に応じて常に配役が変わっていったり、自分自身の立ち回りも代わっていくのがこの仕事の面白いところですね。
昨今LITALICOワークスではマニュアルや制度が非常に整っていますし、ポータルサイト(図書館)に行けば様々な支援事例やノウハウを手に取ることができます。一方で、僕は「自分の頭でも常に考え続ける」、という姿勢も支援者にとって非常に大切だと思っています。
利用者さんにとっての最適な環境をつくる為にも、「この支援方法がなぜ必要なんだろう?」、「もっとこうした方が利用者さんにとって良いのでは?」ーそんな能動的な思考や行動を止めない、という意識は常に持っていたいですし、僕が育成者としてかかわっている皆にも心掛けてほしいですね。僕自身がそういった背中を若手スタッフたちに見せていくことで、自分の頭で常に考えられる支援者が育っていくことを願っています。
ー渡辺さん、ありがとうございました。LITALICOワークスでは全国の社員規模やセンターの数も増えていく中、サービス管理責任者の資格・要件のある方と積極的にお会いしていきたいと考えています。
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