まずは、LisaTechnologiesとの出会いを教えてください。
クライアントの採用加速のタイミングに合わせて、Wantedlyを使用した採用計画を練っていました。
求人活動の参考にしようと様々な企業のページを閲覧していたところ、偶然Lisa Technologiesのページを発見しました。
そのとき、Lisa Technologiesがやろうとしていたことは、僕の中で衝撃的でした。
思わず、会いにいきました。
※もちろん、そのときの状況を話した上でです。
そのときのHPに乗っていた西村は髭を生やしており、長髪を後ろで結っていて、普通に怖かったのですが…笑
見た目とは裏腹にとても丁寧で素敵なビジネスマンでした。
西村と話して一番衝撃を受けたのは、
- 飲食店経営をテクノロジーの力で変革することができる未来をイメージできたこと。
- データを用いて今までの 食店業界が考えもしなかった革命を起こそうとしていること。
つまり、「イノベーター」になるということです。
「飲食業界にデータ経営の革命を起こす」というLisa Technologiesのビジョンを聞いたとき、この会社であればそれを本当に達成できそうなイメージが湧いたんです。飲食が好きな僕ですが、ITベンチャーという切り口で飲食に挑戦したくなりました。
是非一緒にやりたい!と感じ、最初は業務委託という形で携わることになりました。
そのときのプロダクトがTOGOというアプリ。こちらは初期段階から携わらせていただいています。また、その頃のメイン事業だったGoogleストリートビューの営業部の管理/人事評価/マネジメントもさせていただきましたね。
※コンサルタントとして経営者を対象としたセミナー講師を実施
なんで僕がLisa Technologiesの事業に共感をしたのかというと、それは業界の問題点が大きいです。
飲食業界は、2年以内には50%が撤退すると言われている、非常に流れの早い業界です。
この流れが生まれてしまう背景には、
- 飲食店がお客様の感情を把握することが難しいこと。
- 食べログやホットペッパーなどお客様を呼び込むための施策に集中してしまっていること。
という2つの根深い問題があります。
例えば、個人経営でかつオーナー自身が店舗に立っている場合は、常連客の名前や好みなどを把握しているためある程度の顧客理解はできます。
しかし、店舗が拡大すればするほどオーナーが店舗に立つ機会が減るため、どんどん顧客理解が薄れていってしまいます。
旧来の施策では、お客様にアンケートを取ったり、お店の半径5キロ以内の地図を開いてどのエリアから来店していただいているのかを予測し、ビラ配りなどのキャンペーンを行ったりしていました。
ただ、飲食店経営の肝は「リピート」していただけるお客様をどう作るかということです。
旧来の施策は新規顧客の流入を狙ったものが多いため、短期的でかつクリティカルではない可能性が多分にあるのです。業界全体がこのような状態になっている原因の1つには、お客様が何を求めているか?という正確なデータをとることができない、ということがあります。
ここをLisa Technologiesは変えていきたいと考えています。
ここからどう変えてくかという具体の話なのですが…
最終的には、アンケートを使用しないでお客様のニーズ把握ができればと思っていますが、現状の業界状況やプロダクトの状況を鑑みると、アンケートが一番有用だと感じています。
今後僕の予想ですが、飲食店が二分化が加速してくるはずです。
二分化というのは、
- 安くご飯が食べられる、いわゆる大手チェーン
- 「料理が美味しい」とか、「お店の雰囲気が良い」とか感受的な個人の趣味趣向、いわゆる個人経営
どちらの場合でもお客様のニーズ把握は非常に重要だと思うので、両方のπ(パイ)を取っていきたいですね。
そのために、飲食業界に「NPS」を広めていきたいと考えています。
NPSとは、世界的なコンサルティングファームであるベインアンドカンパニーが提唱したもので、推奨度を軸にした指標のことです。
詳しくはこちらの記事をご参考ください。
推奨度や顧客ロイヤリティを主軸としたNPSをとることによって、顧客満足度をより客観的な形で可視化することができます。
すると、今まで売上至上主義だった飲食店経営が顧客ロイヤリティへのアプローチへと変化しています。
それに合わせて従業員個々人のKPIも少しずつ変わってきますので、マネジメント手法にも変化が生まれ、売上だけではなく、顧客ロイヤリティに基づいた評価をすることができます。
最終的には、お店で働くスタッフが売上だけではなく、お客様の満足度を高めることだけに集中して仕事をすることが出来るようになるはずです。
これが飲食店経営の本来あるべき姿だと、僕は考えています。
また、飲食店のPDCAは大体3ヶ月で回るとよく言われていますが、データによって細かなPDCAを日々行うことができるのも大きなメリットだと思います。
現在、飲食店に向けた教育コンサルを手掛ける田中コンサルティング社と2足の草鞋かと思いますが、どのようなシナジーが生まれていらしゃいますか?
間違いなくシナジーは生まれています。
現在のプロダクトであるストアーズスコアの着想は西村とのディスカッションとの中で生まれたプダクトです。飲食業界のことを深く知った上で、自分だったらどうするかを考えきった結果が今のプロダクトです。
僕自身、複数店舗の最前線である店長を歴任してきましたし、現在も複数の店舗のコンサルティングを行っていますので、手触り感があります。
その経験を活かして、プロダクトの新しい機能については代表の西村と揉んで、エンジニアチームに改善提案を伝えています。
飲食業界のペイン(負)をコンサルティングありきのプロダクトで解決していきたいという思いは、当社のメンバー全員が持っています。
※飲食店の社員時代
少し話がそれてしまいますが、飲食や教育へのご関心はお強かったんでしょうか?
飲食については、昔から関心が高かったです。僕の父が独立する前に100店舗ほどあるチェーン店の部長をしていて、よくその店舗に連れていってもらいました。そのときに、よく父があれこれ話をしていたのを今も覚えています。
教育については、本当に縁ですね。
大学のときに、人的資源管理論という学問を専攻していました。
新卒では全く関係のない営業会社に就職しましたが、父が出店をするとのことで退職し、いくつかの飲食店の店長として経験を積んでいました。
しかしリーマンショックが起こり、お店を出せなくなったということがありまして、転職をしました。
そのときの会社が運送業界に向けた教育コンサルだったんですよね。
その後、やっぱり飲食が好きだと感じたので、父の会社の看板を借りて独立しました。
運送業界に向けたコンサルティングの仕事をしているときから大学での学びが生きていると実感し、「自分って教育が好きなんだ」と感じました。
会社の雰囲気はどうでしょうか?
「仕事と思ってやるのではなく、やりたいからやる」という空気感で仕事しています。
自分の気持ちをしっかりと仕事に乗せながら働くことができるメンバーが揃っていますね。西村と僕以外のメンバーは名古屋から一緒に事業をしているメンバーでして、とても信頼を置いています。
信頼しあっている仲間とやりたいことをやる。とっても楽しいですよ。
※飲食大好きです!
最後にメッセージなどあればどうぞ。
今のメンバーだからこそ、自分でできることは全部できる環境です。
より具体的にいうと、プロダクトのコンセプトから営業手法まで全てできるので楽しんでもらえるんんじゃないかなと思っています。
また、飲食のことが嫌いな人はこの世にいないと思います。人間の生活の必須である「食」をより良くしていきたいと考えています。ここに書けないような構想もあったりしますので、まずはカジュアルにお話させてください!