1
/
5

映像制作の変革:価格破壊がもたらした民主化とブランディングの未来

近年、映像クリエイティブの世界は大きく変革され、低コスト化と民主化の波が押し寄せています。
その要因は制作ツールのサブスクリプション化やオープンソース化、さらにSaaSのサービスの登場により、誰もが手軽に映像をつくれるようになったことで、映像制作の制作コストと参入障壁が大きく下がったことでしょう。

画像データをドラッグ&ドロップするだけで簡単に映像が制作されるソフトや、スマートフォンから自動で生成される動画のクオリティに驚かされたかたも多いのではないでしょうか。誰もが映像を手軽につくることが可能になり、昔ほど映像制作の専門的な知識を持っていなくても「業務」として映像制作を行うことが可能になりました。副業で映像を作るなんて話も最近はよく聞くほどに映像制作が広く一般的になってきたと感じます。

参入障壁が下がれば、いままでの需要に対しての供給量は高まり競争は激化します。そうなれば、これまでかかっていた制作時間とコストも軽減され、やがてAIが自動で動画を生成したり、テンプレート映像を短納期で量産してABテストを行うSaaS型の動画広告手法も確立されるようになります。

「短納期・量産型の映像」と「長納期・一点モノ型の映像」。

どちらも「映像」ではありますが、それを一括りとして考えることは出来ないと私は考えています。上記に述べた通りその作り方や予算が異なるのはもちろんのこと、それらが担うべき役割と目的が大きく違うからです。LIGHT THE WAYは、これらのメリット・デメリットを理解し、それぞれの良さを取り入れたクリエイティブを実践しています。

今回の記事では、「短納期・量産型の、テンプレートを使ってPDCAを回していくような映像」と「長納期・一点モノ型の、オーダーメイドでオリジナルで作り込まれた映像」という二つの例を挙げながら、今後の映像クリエイティブが担うべき役割について考えてみたいと思います。

「クリエイティブ」の成果をどう評価するべきか?

「短納期・量産型の映像」は主にイベントなどの販売促進・マーケティング活動のために用いられることが多い印象です。消費者に合わせて興味関心を集めることは販売促進や認知向上のために有効であるため、低コストで多数の映像をテストしながら定期的に公開していくという戦略は、高コストの映像を1点つくるよりも理にかなっています。同時にこの背景には「映像制作にどこまでコストをかける必要があるのか?」という疑問があるように感じます。

映像制作の参入障壁が下がり、低コストでインスタントに映像が作れる時代に、わざわざ予算をかけてクリエイティブをつくる理由はどこにあるのか?を問われることになります。費用対効果が適正かという疑問は正当なものであり、制作会社に依頼する必要がない領域もあるのも事実。低価格でコンテンツを量産するという企業が増えているのは時代の流れを考えると当然といえるかもしれません。

しかし単に「情報を映像媒体に向けてフォーマット化しただけ」のインスタントな量産型動画は、今後自動化されていく可能性があります。AIによる映像制作が一般的になれば、マーケティングとして汎用化される可能性が高まります。代理店や映像制作会社も、それが本当にクライアントのためになるのかを問われることになります。

マーケティングリサーチは大きく「定量調査」「定性調査」に分類することができます。

「定量調査」とは再生回数やインプレッションなどの換算していくことができる数値を分析していく調査方法です。対して「定性調査」とは、消費者の感情など一般的に数値化できない領域を言葉や行動を元に分析していく調査方法です。映像の効果を分析するにはどちらの手法が適しているのか。様々な議論がありますが、それぞれの手法には優れた面があります。ただし、抑えておきたい点は映像の効果を定量的だけで検証することは難しく、クリエイティブが作り出すイメージや印象などの定性的な効果は数字で測定でき無いということです。

しかし、検証することができないからといって、価値のないものなのでしょうか?

そうではありません。なぜなら、「心を動かすもの」に多くの人が価値を感じており、その効果で成果を上げているクリエイティブが数多く存在するからです。説明が難しいからこそ、その効果や必要性を感じる人が多いということです。


「心を動かす」クリエイティブを目指して

たとえ映像の効果を定量的に検証できたとしても、それが絶対的な「正解」であるかは断言できません。一連の表現の中で、どの部分がどのように受け止められ、評価されたのかを正確に把握することは難しいからです。

それでは私達はどういったクリエイティブを目指していくべきでしょうか?

記事の続きはこちらから↓
https://light-the-way.jp/column/all/5052

株式会社ライト・ザ・ウェイでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

西澤 岳彦さんにいいねを伝えよう
西澤 岳彦さんや会社があなたに興味を持つかも