【CoreStock(コレストック)】自然災害に対する新しい安心 | CoreStock(コレストック)
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Photo by Georg Arthur Pflueger on Unsplash
こんにちは!LIFULL seniorでインターンをしている長嶋です。
今年の3月11日は、東日本大震災からちょうど10年を迎える日ですね。
ご両親やおじい様、おばあ様と離れて暮らし、
「また大きな災害が起きた時、家族はどうなってしまうんだろう…」と不安に思われている方もいるのではないでしょうか。
東日本大震災では犠牲者の半数以上を高齢者が占めていた、という発表もあります。
(朝日新聞、「震災死者、過半数が高齢者 津波から逃げ遅れか」、2011年4月9日)
コロナ禍で家族と会えない中、地震や津波など、いつ起こるか分からない災害もきがかり…
そんな自分の中にあった不安が、この記事を作成するきっかけとなりました。
この記事を見てくださったみなさまの不安が少しでも解消できるような災害対策をご紹介します!
そもそも災害から逃げ遅れてしまう背景には2つの要因があります。
まずは、海岸沿いに住んでいる、土砂崩れが起きる山が家の裏手にある、などの環境的要因。
もう一つは、『自分の地域・家は被災したことがないし、大丈夫だろう』という心理的要因です。
後者の心理的要因は、年齢にかかわらず私たちにも起こりえるバイアス(先入観)であり、
とても大きな影響を与えるとも言われています。
このバイアスには「正常性バイアス」「楽観主義バイアス」「同調性バイアス」という3種類があり、災害のような緊急事態に、これらのバイアスによって逃げ遅れてしまう…そんなことが起こりえます。
まずはこの3つのバイアスについて簡単にご紹介します。
災害や事件など、予期しなかった事態に遭遇した時、脳がその大きなストレスを回避しようと、現実逃避をしてしまいます。これが「正常性バイアス」です。
例えば、避難警報が出ているにもかかわらず、「逃げなくても大丈夫だろう」と思い込み、逃げ遅れてしまうというケースが挙げられます。
被害がすぐそばに迫ってきていても、「これまでこの地域・家は大丈夫だった、今回も大丈夫だ、周りが騒いでいるだけだ」と、楽観的に考えてしまう、これが「楽観主義バイアス」です。
「この辺は昔から大きな地震もないし、防災対策なんて必要ないだろう」と思い込んで備えずにいたら、夜中に大きな地震がきてしまった…というケースもあります。
異常事態が発生した時、周りの人々の様子を見て、自分も同じ行動を取ろうとすることです。警報などには注意せず、「みんな逃げていないから、私もこの場で待機すれば良いだろう」と判断してしまいます。
例えば、学校や職場にいる時に少し大きい揺れがあったとしても、周りの人が机の下に潜らない様子を見ると、「机の下に潜るなんて、大げさかな…?」と思ってしまいませんか?
これも同調性バイアスの一つです。
これら3つのバイアスは、基本的には年齢にあまり関係なく働くと言われています。
では、どのような対策をすれば離れて暮らす高齢の家族を災害から守れるのでしょうか?
ここからは、4つの対策をご紹介します!
災害が迫っている最中に、いきなり「必要なものを準備しなさい、危ないから早く避難しなさい!」と言われても、上記のバイアスが働いたり、恐怖心を抱いたりして逆効果になることもあります。
すると、「避難しよう」という意識より「もう諦めようかな…」という気持ちが先にきてしまうこともあります。
家族や親戚に、「こうしたらもっと安全だし、私たちも安心できる」と、日ごろから防災意識が高まるコミュニケーションを取ることが大切です。
おじいちゃんおばあちゃんも、「孫の言うことなら聞こうかな…」と行動に移してくれる可能性も高まります!
次は周辺地域の災害リスクを知りましょう!
各自治体から出されている「ハザードマップ」では、被害想定区域や避難所、避難経路などの防災関係施設の位置などを示しています。
災害の種類ごとに適切な避難ルートや避難場所を確認しておきましょう。
国土交通省が運営する全国のハザードマップ公表状況をまとめた「わがまちハザードマップ」はこちらです。
ぜひ一度、ご自身やご家族が住む地域を確認してみてくださいね。
常備薬、非常食、飲料水など、3日分~7日分の備えがあると良いと言われています。
災害時は心理的ストレスも強いので、少しでもいつもの日常生活に近い備えが大切です。
日頃親しんでいるお菓子も入れるなどの準備をしておきましょう。
防災バッグは、ネット通販やホームセンターなどで購入することができます!
また、防災バッグは玄関、リビング、寝室など、すぐに持ち運べる場所に日頃から置いておきましょう。ただし、夜間の災害時に備えて、懐中電灯や予備の靴はベッド近くに置くことをオススメします。
そして、半年に1度、防災バッグの中身を確認しましょう!
賞味期限のチェックはもちろん、ラジオやライト、モバイルバッテリーなどの動作確認をお忘れなく!
LIFULLでは、防災グッズをストックしておけるサービスもあります。
コーヒー一杯分、ランチ一回分の値段から始められるので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
災害・緊急時に、すぐ連絡が繋がれば安心ですよね。しかし、音声通信だと回線にアクセスが集中して繋がりにくい場合があります。
そこで、高齢のご家族には、災害用伝言ダイヤルや、LINEなどのSNSを使えるよう、スマホを持ってもらうことをオススメします。
中には「高齢の家族にスマホを持ってもらうの、ハードル高いなあ…」と感じられる方もいらっしゃいますよね。
そんなときは、ご家族にはスマホを日ごろのコミュニケーションツールとして提案してみるのも良いですよ。
家族や孫と触れ合えるツールとしてSNSを楽しむ高齢者は意外と多いんです。
高齢者のスマホデビューについて、もっといろんな情報を見てみたい方は、下記の記事を参考にしてみてくださいね!
▼記事はこちら
祖母のスマホデビューを手伝ったマーケターが語る「高齢者のスマホ利用」
また、緊急時に、家族と連絡が取れなくなってしまう事態に備えて、安否を確認してもらえるように自治会長や消防団員の連絡先を把握しておくことも一つの方法です。
「家族だけでなんとかしよう!」と思わず、自治体などの頼れる人・場所を知っておきましょう!
たくさんの対策をお伝えしましたが、「いやいや、書いている本人はやってみたの?」という声がありそうなので…(汗)
私も、いくつかの対策を実際にやってみました!
カッコ内の時間は、私が実際にやってみてかかった時間です。
実践した対策は、
①自分の住む地域のハザードマップを確認(5分)
②祖父母に電話、祖父母宅のハザードマップを確認(10分)
③防災バッグの点検(5分)
の3つの対策です!
ハザードマップ、初めて見てみたのですが、なんとびっくり!自分が住む場所は「南海トラフ巨大地震」が発生した場合、震度7の揺れがくる恐れがあるんだそう…!(全然知らなかった…)
私自身、今の場所に住んで9年間ほどは大きな災害もなかったので、「まぁ大丈夫だろう」と思い込んでいたことに気付かされました、バイアスって怖いですね…
このあと、すぐに家族と避難場所やルートを確認しました!
次に、おばあちゃんおじいちゃんに電話をして、ハザードマップの確認を一緒にしました!
前から知ってはいたのですが、祖父母が住む家は土砂災害危険区域のどまん中にありました…
そのため、緊急時に助けてくれるような人はそばにいるか、この際にスマホデビューをしてみるのはどうか、という話ができました!
久しぶりにおばあちゃんおじいちゃんと話して、最初は「そんな難しい話しんでや~」(方言強めです)と言われてしまいましたが、
「長生きしてほしいから!」と伝えると、少しずつ対策を真剣に考えてくれました。
改めて2人が高齢者であり、緊急時に自力で逃げることが難しいこと、そのために対策はしっかりしなければならないことを痛感しました…!
最後に、防災バッグの点検です!
2年前に友人からプレゼントでもらって以来、一度も確認していなかったのですが…!
カロリーメイトはちょっと賞味期限が切れていたり、バッテリーは壊れていたり、いろいろ中身を変える必要があることが分かりました!(カロリーメイトはすぐ食べて、バッテリーは新しいものを注文しました。)
点検しながら、「誕生日プレゼントや引っ越し祝いで、防災バッグをもらったら嬉しいかも~!」とも思いました!
以上、3つの対策を実際にやってみたのですが、
全部合わせても20分程度でしたので、意外と対策って取り組みやすい~!と思ったのと、
高齢の家族は災害時に弱者になりやすいので、本人と周りの私たち家族が日頃から防災を意識しておく必要があるな…!と感じました。
家族を守るためには、まずは自分が対策をしておくことも大切です。
みなさんも、自分や離れている大切な人のために、カンタンなことから始めてみてくださいね。
あなたの小さな行動で、離れている家族の未来が変わるかもしれません。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
参考: