【vol.4】県内で数少ない“アカウントエグゼクティブ制”を採用、「AIに取って代わられない人材に」 Life style innovationの業務内容について
代表へのインタビューや創業までの歴史、事業紹介などを通じて、Life style innovationの働き方や価値観を紐解いていくこちらの連載。第3回までは、石川にフォーカスを当てた記事を公開してきました。4回目となる今回からは、会社として大切にしている価値観や働き方について知り、Life style innovationという会社についてより理解を深められる内容をお届けしていきます。
石川 知佳
株式会社Life style innovation 代表取締役。飲食店での店長や、JCB グループや広告代理店での営業を経験後、株式会社レントラックス(東証グロース上場)の現会長から誘いを受け、グループ会社(株式会社Anything)の代表取締役に就任。その後、上場を経験。退任後は、宮崎市と商工会議所が主催するMIYAZAKI STARTUP HUB の誘致を受け、宮崎を視察。想像以上の住みやすさに惹かれて移住を決断。移住後、株式会社 Life style innovation を創業し、今に至る。[プロフィール1]
■サラリーマン時代の経験から誕生した、石川の“デジタルマーケティングの哲学”
1990年代から急速に進化してきたデジタルマーケティング。2018年、宮崎に設立したLife style innovationも、このデジタルマーケティングを手掛ける会社として、日々Web広告の運用やWebコンサルティング、ランディングページ・バナー制作、アフィリエイト広告の運用などを行っています。
そんな当社の特徴は、中小企業をメインに一人の担当者が一社の戦略設計から運用、コンサルティングまでをワンストップで行う“アカウントエグゼクティブ制(以下、AE制)”を採用していること。県内の競合他社の多くが「広告入稿のみ」「レポーティングのみ」などの分業制を導入する中、広告入稿から日々の運用、レポーティング、経理までを、各担当者がある程度の決裁権を持ちながら一貫して行っています。そこには石川が過去の経験を通して得た“デジタルマーケティングの哲学”がありました。
昔から一つの作業に徹するのが苦手だという自身の性格に加え、何社もの会社を経験する中で「一連の流れが把握できていないと、仕事の本質が捉えられないのでは」という疑問や興味を持つようになったと言います。そんな中、石川のデジタルマーケティングのファーストキャリアにもなった会社は、現在のLife style innovation同様、AE制を採用し、担当クライアントに対して一人が一連の作業を担っていました。
ここでの経験を経て、AE制はお客さま一人ひとりとしっかり向き合えることを強く実感。同時に石川の中で「中小企業の支援においては、お客さまと向き合う人が広告を運用した方が満足度も成果も上がる」という哲学が生まれました。
「確かに1日8時間、約20営業日、一つの作業に徹していると、数年後にはその道のスペシャリストになれると思います。でも作業の全体像が見えづらい分、本来広告を運用する目的である、『お客さまの収益アップや見込み客を集めること』に本当にコミットできているのかは、分かりにくいですよね。
その点、AE制ではお客さまの要望や考えを直接擦り合わせる作業から始めるので、求められているものを正確に提供できる確率が上がりますし、情報を橋渡しする人の人件費もかからないため、適正な価格設定にすることも可能です。また長年の経験を経て、関係が継続すればするほどお客さまへの理解度が深まり、結果に反映されやすくなることも実感しました。実際、継続率は90%以上を誇り、十数年以上受託を受けているお客さまの中には、業績を大幅に伸ばし広告費が約40倍にまで増えた企業もあります」
しかし同時に、業務領域が幅広いかつ、全工程で高いレベルが求められるという大変さも。「そこにやりがいや成長など、自分が仕事に求めるものがマッチしている人だと相性は良いと思います」
■メンバーの自立を促し個人の「市場価値を高める」狙いがある
このように、かつて働いていたデジタルマーケティング企業での経験がAE制の採用や石川の哲学を醸成するきっかけになっていますが、今後の業界の変化や人材育成への思いも現在の仕事体制を形作る礎にもなっています。
「AIの台頭が進むにつれて、部分業務を担うだけでは会社として成り立たなくなると思っていて。ただ、そんな中でも『お客さまの気持ちや求めているものを理解し形にする』ことは今後もAIにはできないことだと思いますし、顧客第一主義で丁寧にお客さまと向き合う姿勢は会社の創業時から重きを置いていることでもあります。
と言うのも、過去の記事でも何度も触れてきましたが、我々は“理念経営”を掲げている会社だから。利益に向き合うのではなく、自分たちの理念やカルチャーに合ったお客さまと向き合った結果が収益になるという考え方をしています。ただ分業制だと、『その作業や個人での目標>お客さまの目指すゴール』になりやすいので、利益追求に近い考え方になると思っていて。なので、そういった意味でも一人一人に向き合える現在の仕事体制が合っていると思います」
また入社するメンバーの多くが、「市場価値を高めること」を一つの目標に掲げていることから、「幅広い業務領域を担うことで、デジタルマーケティングのマーケッターとして自立できる、取って代わられない人材を育てたい」という思いもあると言います。しかし昨今の大転職時代、「取って代わられない人材」「市場価値の高い人材」になるに伴い、「=次へのステップアップ(転職・独立)」という考え方を持つ人が多いことも事実。自身も一企業からの独立を経験している石川ですが、人材育成やその後のキャリアアップについてどう思っているのでしょうか。
「僕は転職や独立をしても良いと思っているんです。もちろん長く働いてほしいという前提はありますが、その時々のタイミングや経験によって人それぞれの最適な場所があると思っていますし、絶対に辞めないでほしいと願うのは社長のわがままでもあるのかなと。ただ一経営者として、メンバー全員に『転職や独立するよりもこの会社にいた方が自分にとって有益』だと思ってもらえるような、やりがいや成長できる環境、各メンバーが“楽しい”と感じる場を提供することは常に意識しています」
競合他社との差別化要素を持つAE制の採用には、揺るぎない石川の哲学や会社としての信念が隠されていました。
株式会社Life style innovationでは、「はたらくをたのしむ。そのために変革を。」の理念の基、一緒に働く仲間を募集しています。