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専業主婦歴10年は生きるための自信。時短でも手に入れられる、会社に貢献することの満足感と生産性を高める秘訣

子供たちのそばにいると決めた10年間

私はしばらくの間、子育てのために専業主婦をしていました。子供を保育園に預けて働くことも一度は検討したのですが、近所の園はすでに待機状態で、「空きがでたとしても仕事をしている方が優先です」と言われました。子供の預け先が決まらないうちに仕事を探せるわけがないので矛盾を感じていました。

それと、自分の幼少期に母親がいつも家にいなかった記憶だけがあり、大人になった今も私の中には当時の寂しかった気持ちが残っています。自分の母親を反面教師にするつもりはないのですが、自分の子どもたちには同じ思いはさせたくなかったので、できるだけ側にいようと心に決めました。

そして、10年ほどの専業主婦生活を経て、第二子の小学校入学を機に仕事を再開することにしました。出産前に印刷ソリューションサービスの会社で営業アシスタントの仕事をしていたこと、自身の強みである集中力を活かせること、また事務の仕事は安定して長く働けるだろうという理由から、事務系の仕事を探しました。その時に百貨店の販売と事務を半々の割合で行う仕事の内定をいただいたのですが、家族の反対により諦めざるをえないことがありました。

専業主婦10年というキャリア=仕事のブランク10年 

専業主婦歴=ブランク歴として安易に考えられるのであれば、それは想像力の欠落ではないかと思います。主婦になったことで、今の自分が形成された原点だと思う部分はたくさんあります。例えば、忍耐力やマルチタスク推進力、スーパー集中力、子供とその親にセットで関わることによる(ちょっと複雑な)コミュニケーション能力、他人への優しい気持ち(笑)。会社で働くこと、社会で生きていくことに欠かせないスキル、私の人としての経験値がここにだいぶ集約されていたといっても過言ではありません。今の業務にも少なからず生かされているはずです。 そして、何よりもこの10年の一番の成果として、自分が幼少期に感じていた寂しさを子供たちは感じずに済んだのではないかと思っています。

しかし、仕事を再開しようとしたら、その10年のキャリアはブランクとなり、大きな障壁になりました。その上、子育てを続けるために時短勤務を希望していたため、さらに選択肢は限られてしまいました。

そんな時、「中小企業新戦力発掘プロジェクト」という国の制度があることを知りました。これは、仕事のブランクやスキルに不安のある人のサポートや、職場復帰のきっかけとなるインターンシップ制度を行ってくれるという内容のもので、私も利用してみることにしました。そこで私が紹介されたのがLiBでした。

LiBに入社して得た今までにない満足感。小さな業務改善が全体の生産性に

LiBはベンチャー企業ということもあり、例えパート社員であっても任される仕事の範囲は広く、主婦の私でも責任感を持って会社に貢献できるため、今までにないような満足感を得ることができました。具体的な業務内容としては、全社の売上管理と一部の経理業務を任せてもらっていて、とてつもない緊張感や責任感がありますが、それ以上にやりがいを感じています。また、 LiBの事業がものすごい勢いで拡大していくにつれ、仕事の内容もどんどん変化していきました。その経験を通じて、私でももっと会社に貢献できるのではないか、自分の考えを仕事や会社に取り入れていく必要があるのではないかという気持ちが強くなってきました。

そこで、少し勉強すればできそうなことや自分が行った方が効率的だと感じることをまとめ、それらの業務を引き受けたいという提案をしてみました。例えば、社員の名刺の発注は私が担当していますが、時々発生する名刺データの変更については都度チーフデザイナーに依頼するフローになっていました。このフローが非効率に感じられたので、自分が変更作業を引き受けたいと提案してみました。実は以前、趣味の範囲ではありますが、DTPエキスパートの勉強をしたことがあり、データ変更くらいなら私にでもできると思いました。結果的としては、その業務を任せてもらえることになりました。小さなことかもしれませんが、こういう業務改善の積み重ねで全体の生産性が上がっていくのだと感じています。

子育て中でも働きやすいファミリーオプションと仲間の協力

LiBには子育て中でも働きやすい環境をつくるために、ファミリーシップオプションという制度があります。その中に子供が熱を出した時に、その日は出勤せずに自宅でのリモート勤務に切り替えられるというものがあります。そのおかげで、「病気の子供を看なくてはならないし、かといって仕事に穴を開けたくないので休みたくない」という葛藤をなくすことができました。社内に出勤しているチームの仲間が協力してくれるので、急なリモート対応でも業務をすすめることができています。会社の制度だけでなく、周りの仲間に恵まれていることにもいつも感謝しています。

プライベートを充実させることで、働きがいも増していく

子育てにどっぷり10年。こう聞くと、かなり長い時間のブランクだと感じる人もいるかもしれません。もちろん仕事の面からみれば、キャリアを積むための貴重な時間を別のことに費やしてしまったということにはなりますが、私にとっては生きるための自信を与えてもらえた大切な期間です。だから、私自身は10年の子育てに後悔がなく、あの頃に戻りたい、やり直してもっと早く社会に出たいとは思ったことはありません。

それに、今の私には仕事でもプライベートでもやりたいことが、これからでもまだまだたくさんあります。プライベートでは、以前滞在したことがあるニュージーランドにスノーボードと、今度はギターも持ってまた行きたいです。ギターはその頃教えてもらったきりで最近練習を再開したのですが、それもLiBで出会ったインターンの大学生とギターについての会話をしたことがきっかけです。いつか一緒にセッションをしたいです。

仕事の面では、主婦の私でも働き甲斐があり、働きやすい環境があるLiBで、これからも仕事を通じて社会貢献をしていきたいと思っています。今後、多様性のある働き方がどんどん加速し、主婦仲間が増えていくと嬉しいです。

株式会社リブでは一緒に働く仲間を募集しています
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