僕は、キーエンスという超優良企業に入った後
逃げるようにしてキーエンスを辞めました。
せっかく入ったキーエンス。
親はもちろん、親戚一同まで祝ってくれた。
だからこそ、辞める相談もできずに友達に相談しても
ほぼ全員が同じことを言う。
「もったいない」と。
誰も、僕の悩みや辛さを見ようとしてくれない。
エリートと言われるたびに
成績が上がらず苦しむ姿を隠し
評価されない社内のストレスを仕事の外でぶつけた。
しかし、そんな心と行動が離れてしまった状態では長続きせず
3年と2ヶ月が僕のキーエンスでのリミットだった。
逃げるようにして辞めたが
辞めたことすら誰にも言えなかった。
プライドという邪魔な感情のせいだった。
相談できる人がまるでいない。
いや、自分から人を避けて生きていた。
あるとき、六本木ヒルズなる建物ができたと聞いて、
時間だけは十分にある僕は、住んでいた友人の家から六本木ヒルズを目指した。
テクテクと徒歩で。
しかし、ヒルズが近づいてきても中に入れない。
まるでそびえ立つヒルズが
僕を寄せ付けないエネルギーを放っているようで、
せっかく、歩いて向かったものの怖くて佇んでいた。
すると、遠くからけたたましいエンジン音。
車が好きだったので、その音が振り返らずに
高級車のものだとすぐにわかった。
僕が歩いていた歩道のすぐ隣で
信号で停止した車の中が見えた。
太ってお腹が出たいかにも金持ちそうな男が運転していた。
隣の助手席には美女。
そのカップルは、真紅のフェラーリに乗っていた。
僕は、あまりにその時の自分との差に愕然とした。
元キーエンス、元エリートの自分が、
今は歩いてヒルズまで来て怖くて中に入れずにいる。
その隣には、真っ赤に燃えるようなド派手な高級車。
信号は青に変わり、フェラーリは僕のことなど
1ミリも気にかけることなく、走り去った。
たった、そんな出来事で終わったはずだった。
しかし、次の瞬間手のひらに痛みが走った。
自分の手のひらを開くと、そこには爪の痕がくっきりと残り
そこから血が出ていた。不思議だった。
その血が滲む手のひらの爪痕を見て確信した。
「あ、俺はまだ終わっていないんだ。まだまだ、いけるわ。」と。
もはや、ヒルズに用はなかった。
帰る足取りは、来た時とまるで変わり早く家に戻りたかった。
自宅に戻った僕は、今まで以上にパソコンに向かった。
何かに取り憑かれたように、キーボードを叩き
とにかく目の前のチャンスはこぼさず全て拾い集めたかった。
3日寝ずにパソコンに向かい、
2日間泥のように寝る。
そんな日々が始まった。
ヒルズ近くの信号待ちで見かけたフェラーリを見てなのか
それとも美女を連れているその男性への嫉妬なのか。
とにかく、あの日の爪痕が自分のエネルギーの証拠だった。
今でも、問う。
「今の俺は、手のひらに爪痕が残るくらい、
何かをガムシャラに求めて生きているか?」
当時の僕は、無目的で楽をしながら
自分の外にばかり目を向けていた。
しかし、自分の中に目を向けるきっかけとして
爪痕を見た時、あの瞬間。
自分を信じられたのだ。
だから、君に問いたい。
「君は、自分を心から信じて生きているか?
そのエネルギーは、本物か?」
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