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息子の挑戦〜日の丸を背負って、LEGO公認ロボット世界大会に挑戦したら、世界ベスト8位になるまでの話。

僕は、もっと子供でありたい。

僕は、子供のころのあの純粋な夢中な日々のままでありたい。

僕は、いつまでも、目の前のことにワクワクし続けられるオトナでありたい。

息子の挑戦を側で見続けていたからこそ、

本気で、思えたし、

子供の頃の感覚の偉大さ、再確認しました。

今、タイのチェンマイにいます。

先週末、チェンマイで、LEGO社公認のロボット世界大会が開催され、息子は、チームの1人として、世界大会に出場しました。



まさか、、、、自分の子供が、10歳にして、世界大会という大舞台に立つとは。

本当に、信じられない体験をさせてもらいました。

そして、おそらく、一番、刺激になり、一番、人生の成功体験になったのが、本人の息子じゃないだろうか。


『挑戦』


これは、ビジネスの世界でも、大事にされ、本屋に行けば、『成功するには挑戦せよ!』的な本だけでコーナーがつくられているくらい、オトナにとっても、『挑戦』とは偉大な言葉であり、人生をあげるための大事なキーワードだろう。

では、一体、この抽象的な言葉の正体って、なんだろうか?

僕の人生において、、、

「挑戦しているか?」と、問われたとしたら、決して、日々、意識していることでもなく、振り返ってみても、挑戦した!と、はっきり言える体験って、数少ない気がする。


10歳の息子の挑戦。

それこそが、『世界大会に出場して、メダルと取る』でした。

しかし、この思いは、ほんの、半年前に芽生えたもので、ずっと前からあったものではありません。

たまたま、去年、世界大会に出場したチームが、人数が1人足りて無くて、

たまたま、プログラミング教室に通って、毎回、レゴブロックに夢中になっている息子に、

たまたま、先生が世界大会の話題をしてくださり、

たまたま、ほんの甘い気持ちで、「出場させてください。」と、口にした僕がいたから、

たまたま、はじまった挑戦。

始まりは、『たまたま』でした。挑戦って、以外に、そんなフワッと生まれるものかもしれません。


しかし、その『たまたま』がきっかけで、生活は激変しました。

まず、息子は、友だちと遊ぶ時間がなくなりました。日々、ロボットの組み立てなので。

週末のキャンプなども、諦めました。週末は、ほぼ毎週、チームで集まって、親も一緒に、動きました。

すべては、世界大会で勝つため。


世界大会に出るには、日本大会決勝で勝たないと、そもそも、出場できません。

なので、まず超えなければいけない壁は、『日本代表の切符』です。

しかし、そもそも、世界大会で勝つために集まったチームなので、日本大会は通過点という、気持ちがチームでは、当たり前になっていて、日本大会は、挑戦とすら思わず、のぞみました。

そして、勝ったのです。




日本大会で、勝った瞬間、僕は確信をしました。

「高い目標に挑戦している限り、そこが基準となり、常にその基準で人はがんばれる」って。


僕らのチーム名に、『侍』と入れたのも、世界で『日本人』として出場するため。

僕らチームが作ったロボットも、世界大会で勝てるか?という基準から逆算して設計もしてます。


挑戦。

どうせ、挑戦するなら、手を伸ばせば手に入るものを取りに行くのではなく、思いっきり、手を伸ばしても、届くかどうかわからない。いや、目標が全く見えないくらいの挑戦のほうが、結果、すべての行動が、そこから逆算して、設計される気がしました。


挑戦。

それには、犠牲も伴うことでしょう。しかし、挑戦する前は、犠牲に思えたようなことも、いざ、挑戦の渦中にいると、犠牲という感覚よりも、挑戦を叶えるために、削ぎ落とす行為にすら思え、最後は、削ぎ落とせることはすべて、積極的にすら削ぎ落とすようになる気がしました。

そして、先週の日曜日。

僕らは、思い描いた、タイのチェンマイの競技場にいました。

渡航すら、大変でした。大きなロボットを分解して、しかも、超精密なロボットなので、梱包も細心の注意で。


親も総出で、梱包作業。


こんなに、荷物の多い海外旅行ははじめてです。


そして、タイの会場に着いてからが、さらに大変でした。

ロボットを組み立てるのですが、やはり、飛行機での移動ゆえに、厳重に梱包したロボットも、壊れまくっているのです。とにかく、ひたすら、無心に、組み立て直すしかないのです。不安でしかないのに、それでも動かなければいけない、苦痛。でも、もう、大会はまってくれません。

この半年のすべてが、決まる瞬間が、近づいていくからこそ、泣き言を言うよりも、手を動かすしかないのです。


そして、プレゼンテーションがはじまりました。

世界大会という舞台におけるプレゼンテーションは、すべて、、、『英語』なのです。

英語でプレゼンテーションをやり、

英語で審判たちに質問に答える。


ちなみに、小学校4年生のうちの子は、英語どころか、ローマ字すらわかりません。

ひたすら、毎日、英語のプレゼンのセリフを聞きまくり、呪文のように口にし続けました。



そして、彼らは、やりきりました。

2日間にわたる、世界大会は、彼らの努力の結晶として、最高の舞台になり、幕を閉じました。

閉会式、60カ国、3000人の前で、名前を呼ばれました。

『Candy Samurai!!』

結果は、8位でした。入賞はしましたが、メダルは3位からでした。


世界ベスト8位。


しかし、この半年間の息子のがんばりと、最後に、最高のプレゼンを見させてもらった僕は、もはや、結果は、どうでもよかったとすら思ってしまったのです。


結果ではなく、挑戦そのものが価値なのでは?


求めた結果は、日本人初となる、世界大会でのメダルでした。

結果、ダメでした。しかし、その価値以上の価値を得た気すらしてきたのです。


これが、挑戦の素晴らしい側面かと。




まさか、10歳の息子に、

日々、社内で社員たちに口にしている『挑戦』、

日々、経営者同士で言い合っている『挑戦』、


この『挑戦』ってやつの、本質的な大事さ、教えてもらいました。



挑戦、

それは、スタートはふいに訪れ、

挑戦、

それは、犠牲を伴うものではなく、

挑戦、

それこそが、そものもが価値であり、

挑戦、

そう、挑戦したモノだけが、得られる掛け替えのない価値が得られる。


ならば、挑戦したい。これから、ずっと。


息子よ、君の挑戦によって、パパは、1つ、決めたよ。

『挑戦している人生を生きる』と。


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