なにをやっているのか
株式会社ラングレスは、心拍情報からリアルタイムにこころの状態を解析する独自技術「RT-HRV System解析」(※特許取得済)を開発。そのコア技術を用いて愛犬のこころを読み解くデバイス「イヌパシー™」を生み出すなど、言葉ではない新しいコミュニケーション方法の確立を目指しています。
<イヌパシー™とは>
愛犬のこころの状態を、心拍情報を解析して5つのLED色(リラックス、ドキドキ、ハッピー、好奇心、ストレス)で表示するハーネス型の犬用ウェアラブルデバイスです。
イヌパシーの技術は感情の解析だけではなく、体調管理や病気の検知にも応用できる可能性を秘めており、ペットオーナーのみならず研究者や医療従事者からも注目を集めています。
なぜやるのか
人は相手の意志や感情を「言葉」を介することで理解してきました。しかし、話すことが苦手な人や、何かしらの理由で言葉が発せない人、さらには言語能力を持たない動物たちの想いは汲み取られてきませんでした。特に動物とのコミュニケーションにおいては、今日まで、日常会話はもちろんのこと体調不良や非常時のSOSも正確に受け取ることができませんでした。
そのような「伝えることのできないもどかしさ」をテクノロジーの力で越え、新しいコミュニケーションのあり方を生み出し、人と人や、人と動物が、言葉じゃなくても通じ合える世界をつくること。それが、私たちが目指すビジョンです。
心拍には、言葉では表現できないような繊細な心の動きもシグナルとして表れます。我々が認識している世界よりも、人間や生き物の体は幅広い感受性を持っていると私たちは考えています。世界的にも類を見ない独自の心拍センシング技術と動物感情解析技術を用いて、言語能力の壁を超えた新たなコミュニケーションによる未来を創造します。
どうやっているのか
イヌパシーの技術開発者・CTO・山口
ラングレス・CEO・山入端
【世界初の心拍センシング技術 × 動物感情解析技術】
言葉を介さずにこころを読み解くために、着目したのが「心拍」です。緊張をすると心拍数(脈拍)が高まるように、心拍数と感情には密接な関係があります。ラングレスでは心拍の分散値(HRV)から自律神経の活性状態を推測するパターン分類アルゴリズムによって、心拍からリアルタイムにこころの状態を可視化することに成功。さらに独自技術による心拍変動解析「HRVシステム」によって体調の変化を察知し、健康管理に役立てることも可能にしました。
また、従来のペット用心拍センサーは測定のために導電ゲルを塗ったり、毛を剃るなどの必要がありましたが、ラングレスでは毛皮や衣服の上からでも心拍を測定できる革新的な心音検知センサーを世界で初めて開発。独自に開発したこれら技術を用いて新しいコミュニケーション方法の確立を目指しています。
【REAL TECH FUND・Mistletoeから総額1億円を調達】
ラングレスは、リアルテックファンド(本社:東京都港区、代表:永田 暁彦)、Mistletoe(ファウンダー:孫 泰蔵)より、総額1億円の資金調達を実施。イヌパシーの北米を中心とした海外展開を本格化すると同時に、犬だけに限らず哺乳類全般の心の状態を可視化・表現する研究開発体制の構築を進めていきます。
【CTO山口 × CEO山入端 × あなた】
イヌパシーの開発は、愛犬「あかね」(ウェルシュ・コーギー♂)のこころを知りたいという現CTO・山口の純粋な想いからスタート。その後、山口の研究開発に惹かれた現CEOの山入端が2017年に参画し、現在に至ります。
幾多の困難を乗り越え、2018年にようやく販売にこぎ着けたイヌパシー。会員限定販売では開始1分で限定数の111台が完売。先行予約販売でも3日で300台が完売しました。現在は日本のみで販売をしていますが、海外からの問い合わせも多くいただいています。このように多くの期待を集めるイヌパシー及び、ラングレス独自の技術を、いかにして革新し、世界へと広めていくか。「Language less communication 言語なしでも伝わる未来」を、スタートアップメンバーの一人としてCTO山口とCEO山入端とともに実現していきませんか。